現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

「ゼロの焦点」を観る

2019-05-19 13:52:34 | 虚無僧日記

中村文化小劇場で「ゼロの焦点」を観る。原作 松本清張。

以前映画でも見、検証するために、舞台となった能登金剛

ヤセの断崖にも行ってきました。

とにかく不可解なストーリーです。

 

(ゼロの焦点のあらすじ)

鵜原禎子と見合い結婚したばかりの夫・鵜原憲一が 新婚旅行から帰って

7日目。仕事の引継ぎの為、前任地の金沢にでかけたまま帰ってこない。

禎子は夫の行方を捜すため金沢に向かう。そして憲一の得意先だった会社の

室田社長と夫人の室田佐知子、その会社の受付嬢の田沼久子に出会う。

ところが、禎子に続いて金沢に来た憲一の兄が 青酸カリで殺される。

更に夫の捜索に協力してくれていた憲一の会社の本多までもが殺される。

結婚したばかりで夫の過去を何も知らなかった禎子は、興信所の調べて

夫が過去に立川で警察官をしていたことを知る。

そして、憲一が 風紀係(パンパン狩り)をしていた時、進駐軍相手

のパンパンだった久子と佐知子の二人と面識があったのではと察する。

ここから事件の真相が一挙に解明される。

佐知子が 自分の過去を知る憲一に過去をバラされるのではと恐れ、

憲一を殺したのだ。その後、憲一を探しにきた兄を毒殺し、さらに

久子を使って本多を殺させ、その久子も口封じのため殺してしまった

というなんとも やるせない話。

 

そもそも、憲一が立川で巡査をしていた時に知った久子と、金沢で

どうやって知り合い、同居することになったのか。久子の住む

能登の漁村から金沢市の会社まで、毎日通勤どきる距離ではない。

しかも本名を変える必要はあったのか。

独身なのだから本名で、金沢市内で同居すればいいはずである。

久子と佐知子も 二人、偶然 石川県に移り住んできたのか。

 

禎子と結婚して 新婚旅行から帰宅して わずか7日で疾走というのが

このストーリーの出だしとしては興味をそそるが、久子と同棲していながら

禎子と見合い結婚し、久子と別れるために、自殺を偽装するなんて

とんでもない話である。

でもでも、実は そのようにして 失踪した人を私は知っている。

そして、今の私も憲一のように失踪したい願望がある。


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