現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

虚無僧っているの?

2016-01-07 21:19:24 | 虚無僧日記

虚無僧で検索して、大橋鯛山氏のブログに私のことが紹介されていました。

彼は、尺八関係の情報収集力、記憶力は抜群で、40年も前に私と

会った時に交わした話の内容まで全部記憶しているから驚きです。

さて、彼のブログから

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ところで 専業 虚無僧っているのでしょうか? 平成に入ってからでも。

はい、います。

西村虚空の弟子、野入虚彗と白土虚晧。この二人は昭和50年代から

虚無僧で生きてきました。あと有名な牧原一路さん、この方は 50歳くらいからの

虚無僧で、実は実力的には十分にプロ尺八家が務まる人です。

それで稼ぎの方ですが、。

野入の場合、昭和51年頃で一日に2千円くらいになったと言います。

ところが、その後の社会変化で虚無僧収入は激減。一番こたえたのは

店がどこも自動ドアになってしまい、尺八を吹いても店から人が出て

こなくなったことだと言います。

 

 (そうそう、私もそう思います。門付けができなくなりました)

 

牧原さんは 名古屋駅で吹いていますが、だいたい時給にすると100円

(1000円じゃないですよ)だと言います。

それで生活できるんかい?  エ~オイ!  

牧原さんは、今は 年金と弟子の月謝。一休の研究家として名高い人で、

時に講演の依頼が有ります。毎日4時間の名古屋駅立ちは、練習の時間、

修行と捉えている。

大由鬼山さんによると、盛り場で酔っ払い相手に尺八を吹くと1日1万以上に

なるそうです。ですが、彼ら(牧原、白土、野入)が けっして実行しないのは、

本当に修行だと思っているからでしょう。

 

 つづく

 

 


流しの虚無僧

2016-01-07 21:19:06 | 虚無僧日記

50年ほど前までは、大阪などに、盛り場をうろつく、流しの虚無僧が

いました。私が大阪で見たのは、虚無僧といっても、ボロボロの三角笠

なんかをかぶって、安物の竹を吹いていました。音程もめちゃくちゃ。

 

東京のスナックで 遭遇した虚無僧は、少しはまともでした。

カラオケなんか無い時代です。どのくらいの腕か 聞いてあげようと、

ママさんの勧めに 私が応諾して、民謡や歌謡曲などを吹いてもらいました。

すると店を出るとき、飲み代に 9,000円も上乗せされていて、驚きました。

当事の初任給が5万円でしたから、法外な請求におどろいたものです。

どうやら、お店とつるんでいたようです。

 

それで、彼らは “ゴロツキ虚無僧” と呼ばれ、嫌われ者となりました。

たまに そのことを知っている方がいて、虚無僧の私を見ると、嫌悪の

まなざしを向けます。

 

名古屋で 知人に頼まれて、その方の行き着けのスナックに 虚無僧の

格好で入っていきましたら、事情を知らないママさんが、カウンターの中から

飛び出してきて、私の手に 1,000円札を握らせて、「これで 帰ってください!」と

言われたこともありんした。

 

でも、いいこともありました。 昼間、居酒屋の前を通ったとき、昼から

飲んでいる “おやじさん”たちに 呼び止められて、中で 数曲吹き、

2,000円くらい いただいたことがあります。 虚無僧を懐かしんで、

呼んでもらえると うれしいものです。