現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

現代は開戦前夜?

2008-12-29 23:20:07 | 社会問題
「太平洋戦争前夜と今の政治情勢が似通っている」という。
経済の行き詰まりによる閉塞感。食料自給率4割という不安。
総裁がコロコロ変わる。誰が総理になっても同じという政治
不信。そして一部経済評論家とマスコミの煽動だ。

「石油が枯渇する、ガソリンが 200円/L になる」と全評論家が
口々に唱えたが、「3ヶ月後に原油価格が1/4。単価が 90円台に
まで下落する」とは誰も予想しなかった。真実を知らされない
国民もバカになって便乗貧乏を気取っている。「欲しがりません
買う(勝つ)までは」だ。






あの戦争はなんだったのか

2008-12-29 21:58:56 | 虚無僧日記
保坂正康著の『あの戦争はなんだったのか』が、TBS系列で
TVドラマ化された。ビートたけしが東条英機を演ずるという
ので見た。いささか太り気味の東条だが、ニュアンスは通じた。
内容は、「東条は、天皇の聖旨を受けて戦争回避に務めたが、
大勢に抗しきれず、やむなく開戦に踏み切った」というもの。
天皇の戦争責任を“無”とし、東条の立場も擁護する内容だ。

「あの戦争は、人口の大爆発が原因だった」というのが私の
歴史認識だ。幕末の人口は3,000万人。それが太平洋戦争
前 9,000万人と3倍にも膨れ上がっていた。江戸時代でさえ
飢饉に喘いでいたのが、イッキに非生産人口が6,000万人も
増えたのだから、活路を満州という新天地に向けざるを得な
かった。そして東南アジアからも米を輸入する必要に迫られて
いた。その輸送手段として石油が欲しかった。それを武力で
略奪しようとしたからアメリカが怒った。
海上封鎖、石油の輸出ストップという制裁に、今度は日本人
1億が“火の玉”となって怒り戦争に突入した。それを煽った
のはマスコミであり、徳富蘇峰のような一部の言論人であり、
思い上がった軍の参謀だ。アメリカの挑発に乗せられ、東条も
世論を押さえ切れなかった、“やむをえず”という点では
田母神論文も間違ってはない。ただ問題は飢餓と貧困を打開
するために、武力による略奪以外に道は無かったのかだ。

結果をみれば、結局、東南アジアからの輸送船は2,000隻も
沈められ、米も石油もほとんど日本に運ばれなかった。
日本人の戦没者 310万人のうち2/3は 餓死と病死だという。
日本人のために命を奪われたアジア人は1,000万人以上という。

現在、日本は1億2,000万人の食料の6割を諸外国からの略奪に
よらずに平和裡に輸入している。まさに「いったいあの戦争は
なんだったのか」である。
「戦争があるから軍隊が必要」ではなく、「軍隊があるから戦争に
なった。軍隊が無くとも平和裡に飢餓は克服解消できた」のである。

師走 2

2008-12-29 21:56:24 | 虚無僧日記
今年もいよいよあと2日で暮れる。
鼠年、還暦。尺八始めて50年、一路を名乗って
10年目の節目。今年は、能楽堂での「一路会
公演」を成し遂げ、最高の年だった。来年は
もっといい年だそうな。

この年末は、忘年会も 5件あった。忘年会に
行く金があったこともスバらしい。車も換えた。

部屋も片付き、支払もすべて終え、また一文無し
になった。「江戸っ子は宵越しの銭は持たねぇん
だい」と強がりいって、またいつもと同じく、
ゼロからのスタートを迎える。

貯蓄ゼロの世帯が25%、4人に1人とか。仲間が
増えて心強い。