情報誌『友の和』のつづき
③目の前の聞き手の想いが尺八の音(ね)となる
「尺八は吹くものに非ず」。「え!吸うもの?、打つもの?」
「吹くことにこだわってるうちは、人の心を打つことは
できない。周囲の“気”や、聞き手の想いを吸い込み、
音が導き出される。尺八は聞き手の人の“気”を吸って、
その人の心を打つもの」
④明も暗も心のうち
虚無僧を目にした人の反応もさまざまだ。「有難い」と
手を合わせてくださる方。「布施するといいことあるかも」
とご利益を求められる方。憐れんで喜捨されるかた。
見下して軽蔑の眼差しを向ける方。罵声を浴びせ唾を吐く人も。
「同じものを見ても、善と見る人、悪と見る人。明も暗も
その人の心の持ちようひとつ。明にあっては明、暗にあっては
暗、そのどちらにもこだわらず柔軟に生きる。それが虚無僧。
⑤「風が吹かなければ吹いてゆけ」
皆さんご存知のとんち一休さん。虚無僧になって旅をしていると、
顔見知りの山伏が声を掛けてきた。「一休さんどちらへ?」と。
「風に任せて」。山伏は「風吹かぬ時はいかに?」。一休は
すまして「吹いていくわい」と、尺八を吹いて立ち去った。
「この話が、私を奮い立たせた。リストラ、不景気、尺八の
仕事が来るのを待っていたのではだめだ。虚無僧となり、
多くの人との出会いを求めていこう。世捨て人でも、現実
逃避でもなく、自らの足で立ち、歩き、生きていこう」と。
「不安なニュースばかりの現代。一休さんなら『平気、平気、
なんとかなるさ』と私たちに言ってくれるでしょう」。
インタビューの後、そう穏やかに微笑みながら、今日も牧原
さんは街頭に向かわれた。
私のメールは goo3360_february@mail.goo.ne.jp
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

③目の前の聞き手の想いが尺八の音(ね)となる
「尺八は吹くものに非ず」。「え!吸うもの?、打つもの?」
「吹くことにこだわってるうちは、人の心を打つことは
できない。周囲の“気”や、聞き手の想いを吸い込み、
音が導き出される。尺八は聞き手の人の“気”を吸って、
その人の心を打つもの」
④明も暗も心のうち
虚無僧を目にした人の反応もさまざまだ。「有難い」と
手を合わせてくださる方。「布施するといいことあるかも」
とご利益を求められる方。憐れんで喜捨されるかた。
見下して軽蔑の眼差しを向ける方。罵声を浴びせ唾を吐く人も。
「同じものを見ても、善と見る人、悪と見る人。明も暗も
その人の心の持ちようひとつ。明にあっては明、暗にあっては
暗、そのどちらにもこだわらず柔軟に生きる。それが虚無僧。
⑤「風が吹かなければ吹いてゆけ」
皆さんご存知のとんち一休さん。虚無僧になって旅をしていると、
顔見知りの山伏が声を掛けてきた。「一休さんどちらへ?」と。
「風に任せて」。山伏は「風吹かぬ時はいかに?」。一休は
すまして「吹いていくわい」と、尺八を吹いて立ち去った。
「この話が、私を奮い立たせた。リストラ、不景気、尺八の
仕事が来るのを待っていたのではだめだ。虚無僧となり、
多くの人との出会いを求めていこう。世捨て人でも、現実
逃避でもなく、自らの足で立ち、歩き、生きていこう」と。
「不安なニュースばかりの現代。一休さんなら『平気、平気、
なんとかなるさ』と私たちに言ってくれるでしょう」。
インタビューの後、そう穏やかに微笑みながら、今日も牧原
さんは街頭に向かわれた。
私のメールは goo3360_february@mail.goo.ne.jp
「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。
