僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

定食が食べたい

2020年09月16日 | 日記
月忌回向の帰りに、
高速道路のSAによりました。

時刻はお昼過ぎです。
「お昼ご飯を食べようよ」

家内がハンドルを左に切りました。

あまり車が混んでいません。
これならすぐに食べられそう。

「何を食べる?」

券売機の前。
品数が多すぎて決められないよ。

「早く決めて・・・」

そんな風に言われても、
何がおいしいのかわからない。

ジリジリ、イライラ。
「いいから、はやく」

じゃぁね、かき揚げうどんといなりずし。

ボタンを押す家内。

「じゃぁ、私はとんこつラーメン」

あっ、そっちの方がおいしそう。
他人の食べものが欲しくなるのは、なぜでしょう?

「あなたって、いやしいもの」

言ってくれるぜ、母ちゃん。

テーブルで待っていると、
様々な品名が聞こえてきます。

定食もいいなぁ。
なんか損をした感じ。

私は無言で、
味気ないうどんをすすりました。

お昼の高速。
道行く車がさみしく見える。

「武士は食わねど高楊枝、って言うでしょう。
 がまんしなさい」

とんこつラーメンをおいしそうに食べながら、
僕に説教するなって言うの。

世の中、本当に不公平だ。
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