僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

さようなら

2020年01月09日 | 日記
ご法事に行きました。

迎えに来られた
檀家さんの車に乗り込もうとしたときのことです。

一台の車が境内に入ってきました。
誰だろう?

ハンドルを握る檀家さんが、車のドアを開けました。
そして、相手の車に近づく。

車から降りてきた男性が、私の乗った車に歩み寄ってきました。

「お上人さん。母が亡くなりました」
早鐘を打つ、私の胸。

エッ・・・。
とっさに言葉が出ませんでした。

私が九州からこちらに来た時、
温かく迎えてくれた女性です。

はっきり、ものを言う人。
あっさりとした性格でした。

熱心にお寺にお詣りきてくれました。
あの時、僕を支えてくれた人がいなくなっていく。

すごくさみしいよ。

ありがとう。さようなら。
無数の感情が、私の胸の中を走り抜けて行きました。

ps

「お上人さん。
 お通夜と葬儀は、〇〇日でお願いします」

すみません。その日は他の予定が・・・。

小さなお寺で、お坊さんは一人しかいません。
こんな時、頭の中がパニックになってしまいます。
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