「ねぇ、聞いてくれる。」
姉が、私に、そう尋ねました。
姉は、新日鉄に努める義兄と、私の実家のお寺のそばに住んでいます。
義兄は、島根出身です。
故郷には、空き家となった家と、先祖代々のお墓があります。
何代も続いた家ですので、土葬をふくめて、数多くのお墓が、山に点在しています。
年をとったせいか、最近義兄が、お墓を整理したいと言うようになりました。
「墓じまいをして、菩提寺の永代墓に入れたいのよね」
墓じまい・・・その言葉は、悪いけど、使わないでくれる。
すごく、気分が悪くなるよ。
墓じまいって、要するに、お墓の移転のことでしょう。
そんなことは、今までも、よくあったことじゃない。
実家のお寺を見てごらん。
無縁墓だって、昔から、たくさんあったんだよ。
永代墓に入れるのもいいけど、言葉は悪いけど、ある意味、自分は何もしないって、言うことでしょう。
それだったら、今のままと、変わらないじゃないの。
今のままで、島根に行ける限り、きちんとお墓の掃除をして、
お詣りして、維持していけばいいんじゃないの。
いずれ、できなくなる時が来るかもしれないけど、そのときは、そのとき、なんだって。
お墓は、いつか自然に還るものなの。
年老いて、お墓詣りができなくなった子供たちを、恨む先祖なんかいないよ。
先祖(親)は、僕たちの幸福を願っているわけでしょう。
怠けることはいけないけど、誠意をもって接する限り、バチは当たらにと思うよ。
「夫には、そう言っとくけど、多分、永代墓に入れると思うわ。」
私のような考え方は、少数なのでしょうね。
先祖を守ることは、大変だなって、今さらのように思いました。
姉が、私に、そう尋ねました。
姉は、新日鉄に努める義兄と、私の実家のお寺のそばに住んでいます。
義兄は、島根出身です。
故郷には、空き家となった家と、先祖代々のお墓があります。
何代も続いた家ですので、土葬をふくめて、数多くのお墓が、山に点在しています。
年をとったせいか、最近義兄が、お墓を整理したいと言うようになりました。
「墓じまいをして、菩提寺の永代墓に入れたいのよね」
墓じまい・・・その言葉は、悪いけど、使わないでくれる。
すごく、気分が悪くなるよ。
墓じまいって、要するに、お墓の移転のことでしょう。
そんなことは、今までも、よくあったことじゃない。
実家のお寺を見てごらん。
無縁墓だって、昔から、たくさんあったんだよ。
永代墓に入れるのもいいけど、言葉は悪いけど、ある意味、自分は何もしないって、言うことでしょう。
それだったら、今のままと、変わらないじゃないの。
今のままで、島根に行ける限り、きちんとお墓の掃除をして、
お詣りして、維持していけばいいんじゃないの。
いずれ、できなくなる時が来るかもしれないけど、そのときは、そのとき、なんだって。
お墓は、いつか自然に還るものなの。
年老いて、お墓詣りができなくなった子供たちを、恨む先祖なんかいないよ。
先祖(親)は、僕たちの幸福を願っているわけでしょう。
怠けることはいけないけど、誠意をもって接する限り、バチは当たらにと思うよ。
「夫には、そう言っとくけど、多分、永代墓に入れると思うわ。」
私のような考え方は、少数なのでしょうね。
先祖を守ることは、大変だなって、今さらのように思いました。