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津波から逃げるのは「車」か「徒歩」か

2012年06月16日 | 産経新聞
 

 【関西の議論】

 津波からの避難方法として、車の利用がクローズアップされている。従来、車による避難は、混乱時の運転の危険性と渋滞により後続車が津波に巻き込まれることへの懸念から、避けられてきた風潮があった。しかし、東日本大震災でも車への依存度が高いことが明らかになったため、「無視できない」という声が高まってきた。一方、津波が到達するまでの時間が遅い大阪府などは、「車による避難は避けるべき」という方針を堅持している。

 ■自動車で安全に避難できる方法は?

 車による避難に注目が集まり出したのは、4月末に内閣府で開催された「津波避難対策検討ワーキンググループ」で、「自動車で安全かつ確実に避難できる方策」が提案されたことがきっかけとなった。

 その後5月になって、高知県黒潮町の大西勝也町長が「車による避難を禁止から容認に転換する」と発言し、注目度が増した。

 同町は、3月末に国が公表した、マグニチュード9の東海・東南海・南海地震による津波の高さの予測で、被災想定地域で最高値となる「34・4メートル」が示された。しかし同町は、高齢化率も高く、避難ビルに指定できる高層建築物は少ない。こうした状況下で、黒潮町長の発言はいわば、“苦渋の選択”だった。



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