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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

消えては点き、消えては点き…

2017年05月12日 22時32分54秒 | バス運転士
先日、市内中心部へ向かって乗降客扱いをしながら順調に走っていた時のこと… あるバス停で止まって前扉&中扉を開けると、それまでと同じく降車ランプが消えたのだが… すぐに「ピンポ~ン」と降車ブザーが鳴ったので、私は「まったく… 気の短い乗客だなぁ~」と思った。

乗降客扱いを終えて前扉&中扉を閉め、降車ランプが消えたと思ったら、またすぐに「ピンポ~ン」と降車ブザーが鳴ったので、私は「はいはい… 誰なんだ? イタズラだったら承知しねぇぞ!」と思った。(と言っても、実際には何もできないのだが…)

私はイライラ&カリカリを避けるため“運転マシーン”になりきり、すべてのバス停で前扉&中扉を開けながら運行を続けたのだが… 結局、その「ピンポ~ン」は終点まで続いたので、そこで降りた10人ほどをチラチラ見ながら“挙動不審者”を探したのだが、容疑者を特定できず… 事件は迷宮入りかと思われた。

ところが、降車停から待機場所へ移動しようと前扉&中扉を閉めた瞬間、またまた「ピンポ~ン」と鳴ったので、私は「えっ!? まだ犯人が乗っていたのか? いや、そんなバカな… ひょっとしてマジで故障なのか?!」と不安になると同時に、乗客を疑った自分を恥ずかしく思った。

折り返しの発車まで2~3分しかなかったので、一瞬「このままでいっか!」と思ったけれど、「やっぱり、やれるだけのことはやってみよう」と思い直し、とりあえず主電源を切ってみた… が、ダメだった。「降車ボタンを点検モードにするスイッチがONになっているのか?」と思ったけれど、途中で自動的に切り替わるはずがないし、点検モードならば点灯してもすぐに消えるはずで…

「ひょっとして、押しボタンが引っかかっているのか?」と思った私は、車内の押しボタンを一つずつチェック… 明らかに「これだ!」という感触はなかったけれど、怪しい感触のボタンは一つだけあった。そして、すべてのボタンをチェックした後に“消灯ボタン”を押したところ… 先程までのように「ピンポ~ン」と鳴ることはなかったので、私はすぐにバスを乗り場へ着けたのだった。はぁ~ めでたしめでたし…(たまに「運賃箱の操作ができない!」と思ったら、“運転席側の操作用ボタンが引っかかっていた”なんてこともあるんだよねぇ~)