先日の夜、金髪を焼きそばのように盛り付けた若い女性2人が乗った。コートを着ていたので、中の衣装は確認できなかったけれど… いわゆる“夜の蝶”であることに間違いはない。ただ、蝶と言うには醸し出す雰囲気が若いような… まだまだ、夜の“さなぎ”かな?(なんじゃそりゃ!)
その翌朝、以前にも乗せた記憶がある“白衣の天使”が乗った。こちらは黒いカーディガンを羽織っているだけだったので、仕事着の白衣がとても眩しかった。ただ、白衣を通勤時に着るというのは、清潔感が損なわれるような気がして… いっそのこと、コスプレっぽく“バカでかい”注射器でも持っていれば違和感ないのに…(違和感ありありだろ!)
考えてみれば… 一般的には、仕事着で通勤する人の方が圧倒的に多いのかもしれない。スーツ姿のビジネスマン&ウーマンはもちろん、鉄工業をやっていた父も作業着で出勤していた。制服姿の学生さんも、仕事着と言えば仕事着だし…
我々バスの運転士も、制服で通勤している人が多い(私は、制帽と冬服の上着だけは営業所のロッカーに入れてあるけれど…)。ただし、それをやれるのはマイカー通勤だからであって、電車や自転車に乗る場合は着ていない(と思う)。
もしも、すべての職業の人が仕事着で通勤することになったら… それがマイカー通勤であったとしても、想像しただけで楽しくなる。メイクもバッチリの歌舞伎役者、まわし一丁の相撲取り、一糸まとわぬストリッパー… 競馬の騎手は二輪車に跨がってムチを使いながら走るのだろうか? しかも中腰で…
また、着ぐるみに入る人たちは大変である。というか… キャラクターの中には腕や足が短いモノもあって、当然のことながら運転できない。ということは… 公共交通機関を利用することになるのだが… バスの乗降口や駅の改札口を通れないキャラクターもいたりして!?
そうなると、牛や馬のようにトラックの荷台… あるいは、運送会社の段ボール箱に入って… しかし、それらが違法となると、残された方法は徒歩しかない! が、冬はまだいいけれど夏は地獄… 行き倒れのキャラクターがあちらこちらで発見されるに違いない。それも、倒れていてくれれば救急車を呼べるけれど… キャラクターはベンチに腰掛けて笑ったままで、中の人が失神していても分からない… そういうキャラクターを見かけたら、声を掛けてあげましょう!(なんのこっちゃ…)