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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

次から次へと… 喋れば喋るほど…

2014年01月17日 22時12分04秒 | バス運転士

昨日の夕方、某始発地を乗客ゼロで出発… 一つ目のバス停で一人の男の子が乗ったので、私は通常よりも気持ちを込めて「○○行きでぇ~す」と言った。男の子は、ICカードを首から紐でぶら下げていたのだが、私の方を見向きもせずに背後席に座ったので、私はガッカリしながら「タッチしなかったけれど… どうせ定期だろう」と思った。

その次のバス停で止まって、前扉を開けて時間調整停車中… 背後の男の子が「あっ! ピッてやるの忘れた!」と叫びながら座席から下りて来て、運賃箱のセンサーへICカードをタッチさせたのだが… 運賃箱の画面には“運賃100円”と出たのである。あれまぁ… 危うくタダ乗りされるところだったぜぃ!

そこから二つ先のバス停で一人のお婆さんが乗ったのだが… やはり私の方を見向きもせず、サッと助手席に座った。それだけならば、どうってことないのだが… それから5分と経たないうちに「ハァ~~~!」とか「カァ~~~!」と言い始めたのである。

そう、それは“大あくび”で… これまで“声を出しながらの大あくび”はオッサンの専売特許だと思っていたのだが、どうやら間違いだったようで… 結局、そのバアサンは、終点までずぅ~~~っと大あくびを繰り返したのであった… そんな… わざわざ声に出さなければ、私も気付かずに済むんだけど… なぁ~!

終点の某総合駅まであと三つとなったバス停で、数名の社会人が待っていたのだが… 先頭の男性は“携帯で通話中”だった。私はとりあえず普通に止まって扉を開けたのだが、その男性は私の方を見ることなく、運賃箱に千円札を入れた。もちろん、電話を続けたまま…

バスは1分ほど遅れていたので、時間調整停車をする必要はなかったのだが… 男に電話をやめる様子が見られなかったので、私は“長期戦を覚悟して”アイドリングストップさせた。他の乗客の着席を確認した後も、まだ電話中… しかも「ハハッ…」と笑ったので、その瞬間に私は「バスに乗ったら電話をやめてください。お願いしまぁ~す!」と注意した。

終点に到着して続々と降りてゆく乗客たち… 私は車内ミラーを見ながら、ゆっくりとシートベルトを引っ張り出し… 全員が降りたであろうタイミングで、グイッと運転席から身を乗り出して車内確認… すると! 背後席で男の子が熟睡中…

私が「終点ですよ!」と声を掛けたけれど微動だにせず… 仕方がないので、シートベルトを外して運転席から下り、ポンポンッと軽く叩いたところパチッと目を開けた。私が再び「終点ですよ!」と言うが早いか、男の子は猛ダッシュで降りて行った。先日の学生さんの時もそうだったけれど、誰も起こしてあげないんだねぇ…

皆さん、そんなに“予想外の展開(逆切れトラブル?)”が怖いのかなぁ… 嫌な時代だねぇ… でも、今回は子供なんだよなぁ… えっ!? 今回の私は「目覚めの…」と思わなかったのかって!? いやいや、いくら両刀でもそれくらいの分別はありま… 違う、違う! 両刀じゃないってばさ! ふぅ~、危うく誘導尋問に引っ掛かるところだったぜぇ… ん? この言い方でも誤解を招くのか??? いかん、いかん! だから違うってば…(喋れば喋るほど墓穴を掘るパターンだな。ハハハ…)