午前10時前… 某総合駅を出て、普通に赤信号で止まって、普通に一つ目のバス停で止まって… それだけで、すでに2分遅れになっていた。が、それは想定内のことで、その先も普通に走って普通に止まっていれば、そこから5つか6つ先のバス停で定時に戻るように運行時間が組んであるのだ。
さて、某総合駅を出てから3つ目のバス停で、7~8人のお年寄りが乗った。私が「あれ? ひょっとして… 今日は… 終点の近くにある某寺の縁日(毎月21日)だっけ!? ということは、この先も大勢のお年寄りが待っているのか!」と思いながら前方の大きな交差点の信号を見ると、まだ歩行者用信号が青々と点灯していたので、「よし、行ける! 早く行かなきゃ!」と思ってバスを発車させたのだが…
バスが動き出してすぐに、左前方から大きく手を振りながら走ってくる2人のお年寄りが… 私は「ゲゲッ… 信号が変わっちゃうじゃん! でも、この人たちも某寺の縁日へ行くのか!? ならば、このバスに乗らなきゃ行けないもんなぁ…」と思ってバスを止めた。
すると、2人はフリーパスを提示して乗り、まだ空席があるにもかかわらず中扉の内側に立った…(えっ!? 嫌な予感…) そして、バスが動き出すと同時に「ボタン押さなきゃ、ボタン!」という声が聞こえ… 私のバスは“大きな交差点の長い赤信号”に引っ掛かり… そこで「ピィーーー!」と降車ブザーが鳴った…
私は「今、駆け込み乗車されたお客さぁ~ん! この次で降りられるのですか? せっかく私が… 行けるはずだった青信号を諦めてまで、乗せてあげたんですから… そんなすぐに降りないで下さいよぉ~ もっと遠くまで乗って行って下さいよぉ~ 寂しいじゃないですかぁ~」と… 言えるわけないがや!
バスに関する様々なシステムも進化している昨今… バスの遅れに合わせて車体の色が変化するようにして… 2~3分遅れだったら黄色に、5分以上遅れでオレンジ色に、10分以上遅れで真っ赤っ赤… 黄色のバスに駆け込んだら2区間以上は乗車しなければならず、オレンジ色のバスならば5区間以上の乗車を必要とし、真っ赤っ赤のバスの場合は… “置き去りにされても文句を言えない!”なんちゃって… きっと苦情の嵐だろうなぁ~! ハハハ…