おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん サザンカの花が綺麗よ

2012年02月08日 09時35分54秒 | 母の事(肺がん) そして絆
(2月7日)
おかあちゃん、今日は月命日のお参りに坊主さんが来たよ。
本当は8日だけど、坊主さんの都合で7日になった。ごめんね。1日早いけど、これから毎月7日に
坊主さんに来てもらう。この頃の坊主さんは、営業がきついね。困ってしまう。
私がね。坊主さんに、「私は癌です。今はなんともないですが、もしなんかあった時に母の事をよろしくお願いします。」
ってカミングアウトした。そしたら、「永代供養の永代墓にされたらどうですか。」先祖の墓があるのにと思った。
坊主さん曰く、私にもしもの事があった時、おかあちゃんの為に、墓を参る人がいなくなる。
何周忌とかの法事もしてもらえない。確かにね。
それならお寺が管理する永代供養だと、その日に供養してもらえるし、無縁墓になる事は寺がある限りならない。
どうしよう。そうした方がいのかな。「金額は、これこれ掛かります。位牌を寺に置いておくとその日に、名前を一人づつ
読んで拝む。それには金額がこれこれ掛かります。貴女が生前位牌を作る為修行するとこれこれに金額がなります。」
おかあちゃん、おかしいね。供養にも次々お金が掛かる。お寺の営業もすごいよね。
早く、返事をしろって。お寺の25年に1度の修行がある年なのでって。
私分からないよ。私は生前に位牌はいらないよ。別に戒名が先に分かって何なんだ。知りたくないよ。
人が亡くなって、悲しんでいる時間ってないんだね。次から次にいろんな事を決めないといけないんだね。
私は、ただおかあちゃんと語らいたい。おかあちゃんの供養をしたい。それだけなのにね。
私が死んだらおかあちゃんに会える。それを信じようと思う。信じた方が楽しみじゃない。
それまで、人生を全うしろって事だね。そうするよ。

坊主さんが帰ってから、おばさんから電話があって診察が終わったのでお参りに来ると言う。
私、昼だし、御飯の用意をして待ってようと思って買い物に行った。牡蠣が売っていたのでカキフライに
サラダ。鍋にしようと思った。人の為に食事の用意をするのは、久しぶりだった。
おかあちゃん、買い物の途中で牡蠣に当たったら困るって思って鳥にした。
ぶりの塩焼きをした。楽しかったよ。メニューは鳥を入れた鍋物とぶりの塩焼き。ポテトサラダは買ったもの。
おばさんは、おいしいって食べてくれた。作っている時も楽しかったけど、一人で食べるよりいいね。
叔母さんも一人だし、楽しかったと言って帰って行ったよ。
おかあちゃん、私ね。おばさんの膝で泣いたよ。もう泣かないなんて言えない。

私ね。前に進もうとしている。もう少し待ってね。おかあちゃん、笑ってるかな。
「この甘えん坊。頑張れよ。大丈夫。あんたならきっと大丈夫。おかあちゃん、信じているよ。
ゆっくりゆっくり頑張りや。」って声が聞こえそう。そう考えたら何だか嬉しくなった。
お墓の事もゆっくり考えるよ。どっちがいいかよく考えるから。待っててね。
おかあちゃん、サザンカの花が綺麗よ。真っ赤に咲いたよ。そろそろ満開かな。
おかあちゃんに抱っこしてつぼみを見せたね。もうすぐ咲くよ。って。
おかあちゃん、楽しみにしてたのにね。


おかあちゃん、ありがとう。大大大大大好き。愛してるよ。私達ずっと一緒だもんね。

コメント
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