おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん M君の事 天使の事

2012年01月29日 09時23分14秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃん、私ね。
M君の事、応援するよ。おかあちゃんも応援してたね。
M君は、私のいとこ。おかあちゃんの妹の子供。甥だね。
M君は、子供の頃からあまり口数の多い子ではなかった。
でも、うちにはよく来てくれた。おかあちゃんとは、よく話してた。
私にもよく話してくれた。かわいかったね。
近所に住んでいた頃は、よく行き来したね。

M君が大学を卒業して公務員になった。M君はすぐに結婚した。
とてもかわいい女性。M君が選んだ人だから「よかった。」とおかあちゃんと話したね。
M君は、最高に幸せだと思った。
M君が結婚して、かわいい男の子が生まれた。M君は大切に大切にしてた。
彼に、障害が現れた。私達は聞かなかった。入ってくる話を聞くのみだった。
根掘り葉掘り聞くのもしなかった。私達が何をしてあげることも出来ない。
まして、他から入ってくる情報に反応する事を避けた。
彼のおばあちゃん(おかあちゃんの妹)が話した時、初めてそうだったのだと思った。

M君には、もう1人女の子がいる。おかあちゃんがもう時間が限られてきた時に
M君は、その子と入院中のおかあちゃんを見舞ってくれた。
まるで天使のようだった。おかあちゃんの体を葉っぱのような手でさすってくれた。
それを見ていた私が涙を流すのを見て「なんで泣いてるの。」と聞いた。
私は「変だね。おばちゃん、泣いてるか。」
彼女は、いろいろ話しながら、おかあちゃんの体をさすってくれた。
おかあちゃんは、もうほとんど話せなくなっていたけれど、「いい子ちゃんやね。いい子ちゃんやね。」
と、彼女と手を繋いでいた。M君が手を出した時、おかあちゃんは彼女の手の方を握ったね。
本当に天使が現れたと思ったね。幸せな気持ちにさせてくれた。

お通夜の時、M君一家は、来てくれた。彼は歩いていた。
きっと、おかあちゃんも喜んで見ていたよね。
障害があって立てないと聞いていた彼が自分の足で歩いて通夜に来てくれた。
あの天使の彼女と。彼もやっぱり天使だった。天使が2人来てくれたよ。

M君は、公務員。昇進試験をM君は拒否していると聞いた。
M君は、彼の為に昇進試験を受けないと言う。
私は、もしそうなら、それはM君の生き方だから、応援したい。
私と比べるわけではないが、5年前、おかあちゃんが病気になった時、私は仕事を辞めた。
おかあちゃんと一緒に過ごそうと思った。経済的にいけたのもあったが、おかあちゃんを1人に
したくなかった。おかあちゃんの事はみんな知っていたかった。おかあちゃんの事をみんなしたかった。
だから、M君が彼のために決めたのなら私は応援したい。
M君は奥さんと話し合ったか、暗黙の了解だったか決めたんだ。
あの天使を2人育てたM君と奥さんの生き方なんだ。
私は、彼の自立とM君一家を応援していきたい。
きっと、おかあちゃんもそう言ってるだろうね。

おかあちゃん、ありがとう。大大大大大好き。愛しているよ。
コメント
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