おかあちゃん(高齢者のガン)私のオッパイ(石灰化)??? とワン子

2006年8月母は肺がんと診断される。完治目的の定位放射線治療を受ける。

おかあちゃん 今日は大晦日だよ

2012年01月01日 03時31分26秒 | 母の事(肺がん) そして絆
おかあちゃん 私は幸せだった。
これまでが幸せだったから、これからが辛いんだ。
寂しいんだ。おかあちゃん、これからもズーと一緒だね。
よろしくね。

今日は、すごく寂しいんだ。きっと大晦日だからなんだろうか。
私、凛としていたおかあちゃんのように頑張る。
そう思っても、大きな声で「おかあちゃん」って呼んでた。
「いやや。いやや。寂しいよ。」って言ってた。

おかあちゃん、心配ないからね。
私は、立ち直るからね。
今日は、早いうちにお花とおかあちゃんに綺麗なお菓子を買ってきたよ。
にぎやかな中に入るのは辛いから。
いいよね。今日は泣かせて。会いたいよ。

おかあちゃんとの思い出

今日は本当に小さかった頃、2.3歳だったのかな。
私の記憶では、私は、水たまりでうどんを落してそのうどんをすくってた
私はおかあちゃんに「何であんな事してるのかな。ときどき思い出す。」と言いました。

おかあちゃんの話では、私は、うどんを買うお使いをした。
すぐ近くのお店だった。私はお隣が飼っているにわとりが怖かった。
いつも小屋に入っているのにその日は外に出てたんだね。
ちょうど、にわとりと私の身長が同じ位。
うどんを持った私をにわとりが追いかけた。私は、家の前の水たまりにうどんを落とした。
そのうどんを手ですくっていた。私の記憶は水たまりでうどんをすくってた事だけ。
おかあちゃんは、すごく驚いて「なんでそんな事を覚えているの。可哀想に。可哀想に。」と抱きしめた。
おかあちゃんは、きっと私がにわとりを怖がっていた事を覚えていたんだね。
でもね。おかあちゃん。私は覚えてはいるけど怖かったことも覚えてはいないんだ。追いかけられた。って事も。
だのに、おかあちゃんは「かわいそうに。かわいそうに。買いに行かせなければ良かった」って言ってたね。

愛しています。おかあちゃん。私の声が聞こえますか。
「おかあちゃん、好き好きやで。おかあちゃんも私の事が好き好き?」
答えて下さい。「おかあちゃんも好き好きやで」っていつものように言って。
コメント
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