【NO.1】松尾芭蕉
『 初桜 折しもけふは 能日(よきひ)なり 』
季語:初桜(春)
意味:今年初の桜が咲いたなぁ。折しも今日はよい日になったものだ。
【NO.2】加賀千代女
『 けふまでの 日はけふ捨てて 初桜 』
季語:初桜(春)
意味:今日までの日は今日捨ててしまおう。初桜が咲いて桜の季節だ。
【NO.3】日野草城
『 青空に ひと枝咲きぬ 初ざくら 』
季語:初ざくら(春)
意味:青空にひと枝だけ咲いている初桜よ。
【NO.4】松尾芭蕉
『 さまざまの 事思ひ出す さくらかな 』
季語:さくら(春)
意味:さまざまな昔のことを思い出す故郷の桜だなぁ
【NO.5】松尾芭蕉
『 木のもとに 汁も膾(なます)も 桜かな 』
季語:桜(春)
意味:満開の桜の木の下にいると、汁も膾料理も桜の花びらで埋まってしまうなぁ。
【NO.6】与謝蕪村
『 馬下りて 高根のさくら 見付たり 』
季語:さくら(春)
意味:馬を下りると、山の高いところに咲いている桜をみつけた。
【NO.7】小林一茶
『 さくらさくらと 唄はれし老木哉 』
季語:さくら(春)
意味:これがかつてはさくらさくらと歌われて持て囃されていた老木であることか。
【NO.8】小林一茶
『 茶屋むらの 一夜にわきし 桜かな 』
季語:桜(春)
意味:花見客目当ての茶屋村が一夜にして湧いたようにあらわれた桜の名所であることだ。
【NO.9】正岡子規
『 木の間に 白きもの皆 桜哉 』
季語:桜(春)
意味:木の間に見える白いものはみんな桜の花であることだ。
【NO.10】正岡子規
『 観音の 大悲の桜 咲きにけり 』
季語:桜(春)
意味:観音様の慈悲のような桜が咲いたことだ。
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