佐々木まゆみのよりあいnet

日々の暮らしの気になるあれこれ

ヒラリーの敗北宣言に力をもらう

2016-11-15 19:02:25 | 政治
アメリカの大統領選挙の結果が出たとき
「えっ、うそ…」というのがわたしの感想でした。
当選したドナルド・トランプが公約として掲げた
人種差別的な政策や
これまでの女性蔑視発言の数々を考えても
予想だにしなかった結果です。


ヒラリーの敗北宣言スピーチを読みました。
彼女が最初に語っているのは
選挙戦に勝ち抜けなかったことの落胆、無念さ、痛み、
そして支援者への申し訳ないという気持ちです。

わたし自身、2015年の統一地方選で
市議会議員選挙へのはじめての挑戦が
次点という結果に終わってしまいました。
その時の悔しい思いと、
力になってくれた人たちへの
申し訳なさでいっぱいになった気持が蘇りました。
痛みはなかなか去らず、外に出たくない期間が続き
生活の立ち直しにもずいぶん時間がかかりました。

彼女のスピーチの後半に続いていたのは
とても力強いメッセージでした。
とりわけ印象深かったのは
若者たちと女性たちに向けた言葉です。

若者たちへは
「正しいことのために闘うことには価値があるのだと,
信じ続けてください。」と語り
女性たちへは
「あの一番高いところにある,もっとも硬い
『ガラス天井』を打ち破るに至りませんでした。
でも,いつか誰かが打ち破ります。
その時は,わたしたちが考えるよりも早いことを願います」と。

そして、すべての小さな女の子たちには
「あなたたちがいかにかけがえのない力溢れる存在で
どんな時でも自分の夢をめざして
実現する機会がそこにあるのだということを
けっして忘れないで」とメッセージを送っています。

どんな結果だったとしても、そこからがはじまりであり
「正しいことのために闘うことには価値がある」という彼女の言葉に
とても大きな力をもらったような気がします。

自分を振り返ってみると、
立候補という一つの決心によってはじまった行動から
他では得られないような経験や
多くの人との出会いとつながりが派生しています。
つらい時期を支えてくれた人たちの顔を
一人ひとり思い浮かべながら
わたしは、また動き出そうとしています。

学校が変われば、地域が変わる。そして、社会が変わっていく。

2016-11-06 23:51:20 | まちのこと
烏丸丸太町のハートピア京都に足を運び
NPO法人 HAHATO.COの主催の上映会に行ってきました。
最近、映画を観ると、やたらと泣いてしまいます。
特にドキュメンタリー映画に弱い。
今日観た映画、「みんなの学校」でも、何度も泣かされました。

この映画は大阪市の公立小「大空小学校」の
1年間を追ったドキュメンタリー作品です。
開校して6年、「自分がされていやなことは人にしない」というたった一つの校則と、
「すべての子どもの学習権を保障する」という教育理念のもと、
障害のある子もない子もすべての子どもが、同じ教室で学んでいます。

全校児童の1割以上が支援を必要とする子であるにも関わらず、
不登校児はゼロ。他の小学校で、厄介者扱いされた子どもも、
この学校のなかで、自分の居場所を見つけ、成長します。
まわりの子どもたちも、そのような子どもたちとのかかわりを通して、
大きな成長を遂げていきます。

感動ポイント①
一人ひとりのありようを受け入れ、
一人ひとりの能力に応じたがんばりを
周りの子どもと先生たちが支えていく様子や
日々、変わっていく子どもたちの姿。

感動ポイント②
「大きな問題を抱える子はどこに行くの?
そんな子が安心して来られるのが地域の学校のはず」という
木村泰子校長の言葉を全教職員で共有し、
個々に異なる子供たちの課題に対応しながら
苦悩し、悩み、戸惑い、よろこぶ先生たちの姿

感動ポイント③
3年間学校へ行けなかった子どもが
当たり前のように学校へ行くようになり
「ちびたエンピツや真っ黒になった上履きがうれしい」
と話す保護者の言葉

「みんながつくる みんなの学校」を合言葉に
どんな子どもも同じ教室で共に学び、
育ちあう教育を具現化した木村校長は
2015年春に退職され、現在は全国各地の講演活動などで
多忙な日々を送られているとか。

「すべての子どもに居場所がある学校づくり」
そんな理想ともいえることをみごとに実現されているこんな学校がある。
それだけで、嬉しくなって泣けてきます。
観る機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。