佐々木まゆみのよりあいnet

日々の暮らしの気になるあれこれ

「縦割り」イベントじゃ、もったいない

2014-10-29 19:33:07 | まちのこと
わたしは行政で働いていたので、
仕事として、数多くのイベントに関わってきました。
今年初めて商店街のフェスタに関わり
これまで仕事として手がけたイベントとの違いを感じました。

行政のイベントは多くの場合、
環境、人権、福祉、男女共同参画などテーマごとに実施され、
その分野で活動している市民の団体やグループが
企画や運営にあたります。
そして、参加者も当然、
そのテーマに関心がある人が集まります。

イベントの目的が啓発なら
複数のテーマをドッキングしてやれば
これまで関心がなかったことにも触れる機会となり
きっと別々でやるよりは、事業にかかる経費も節約できます。

縦割り行政の弊害が取りざたされるなか、
分野の違う課が協働で事業を実施することで、
それぞれが担当する業務についての
情報やノウハウを分け合うことができます。

日にちがバッティングして
どちらか片方しか行けないときもあるほど。
年間を通じ、行政が実施するイベントは
かなりの数にのぼります。
税金を使ってやるイベントが
「縦割り」では、もったいない。
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笑顔あふれる商店街フェスタ

2014-10-27 21:59:34 | まちのこと
秋晴れの土曜日に宇治橋通り商店街で
「笑顔いっぱい! わんさかフェスタ」がありました。
今年で通算12回目だそうです。

歩行者天国となった商店街を
3万人にものぼる来街者が埋め尽くしました。
そして、開催する側も参加する側も
タイトルどおり笑顔があふれる、とてもいいイベントでした。

宇治橋通商店街振興組合が主催する
このイベントの特徴は、
参加団体がとにかく多種多様であること。

保育所から高校生の子どもたちの作品を展示した青空美術館、
市民グループやNPO、福祉団体、行政などに加え
小学生や大学生による出店ブース、
商工会議所の手作りチャレンジ・ショップ、
ステージでのさまざまなパフォーマンスなど
盛りだくさんで内容の濃いフェスタでした。

わたしも、実行委員会や前日準備を通して
普段はなかなか会うことができない方たちと
一緒に作業することができて、楽しかったです。

政治のおカネの「見える化」を

2014-10-21 22:22:09 | 政治
安倍首相は9月3日の内閣改造で
重要政策とした「女性活躍推進」を自ら進めるため、
過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を登用しましたが
そのうちの2人が、わずか約1か月半で辞任しました。

小渕優子経済産業相は関連する政治団体で
不透明な資金処理があった問題で、
松島みどり法相は地元選挙区で
「うちわ」を配布した問題の責任を取っての辞任です。

政治に関するおカネの使い方は
公職選挙法や政治資金規正法で定められています。
有権者への利益供与は
供応接待の罪として罰則が決められていますし
政治団体の会計帳簿に記載すべきことをしなかった場合や
虚偽の記入をした場合にも罰則が科せられます。

政務活動費が取り沙汰されたときもそうでしたが
政治に関するおカネは、どう使われているかが見えにくく
問題が表面化するたびに、「ああ、またか」と
政治に対する不信感が増していくばかりです。

高知県議会が、都道府県議会としては初めて
政務活動費の収支報告書や領収書、出納簿などを
来年7月から県議会ホームページで公開するという記事が
10月15日の京都新聞に掲載されていました。

市町村では北海道函館市が平成23年度6月分から
収支報告書、領収書および領収書に準ずる書類、
会計帳簿、支出伝票、出張報告書など
政務活動費の使途に関する資料をすべて
インターネットで公開しています。

信頼を取り戻すためには、情報公開を進め
おカネの流れを「見える化」していくしかないと思います。

住民による住民のための地域づくり

2014-10-20 01:12:35 | 暮らし
友人5人ほどで集まったときに、
それぞれが住んでいる町内の話題になりました。

「今の町内に住んで2年以上になるけど、
 いまだに集会場がどこにあるのか知らない」
「町内会長にあたった年に、初めて集会場ができ
 みんなに場所を知ってもらうためにバザーをやったら
 手伝ってくれた高齢の方にとても喜ばれた」
「町内会の役にあたると、配食サービスの注文や配達も担当する」
「隣が地域福祉センターなので、お風呂もあって
 高齢の方たちは、楽しみにして行っている」
「町内に中学生の子どもが2人いるだけなので
 大人ばかりの地蔵盆をやっている」 などなど。

当たり前だけど、住んでいる地域によってずいぶん違います。

わたしは、今住んでいる町内に越してきて2年が過ぎました。
近くの公園は、遊ぶ子どももいないせいか、草ぼうぼうの状態です。
高齢の方が多く、顔を合わす機会は、
ゴミ出しのときくらいしかありませんが
それでも、少しずつ挨拶できる人が増えました。

今日は、学区福祉委員会による福祉バザーをのぞきに
近くのふれあいセンターへ行ってきました。
近所で見かける方も福祉委員さんとして活動されているのか
揃いのスタッフジャンバーで売っておられました。

学区福祉委員会は、市内にある22の小学校区ごとにつくられた
地域福祉推進のための住民組織です。
すべての小学校区にあり、福祉委員さんの数は、
平成22年10月現在で、約1,800人だそうです。
地域での一人暮らし老人の見守りや訪問活動、
地元小学校との交流事業など、多彩な事業をされています。

地域で活動する多くの方たちの姿を見ると
何だか少し安心します。
それはきっと、何かあったら
「助けて」と言えるかもしれないという
安心感なのかもしれません。

そして、住民の視点でとらえた地域の問題を
自ら動くことによって解決しようとする気持ちが
いきいきとした表情をとおして
伝わってくるからかもしれません。

車がなくても暮らしやすいまちに

2014-10-17 15:52:33 | まちのこと
秋は、祭りや運動会をはじめ、
いろんなイベントが目白押しです。

子どもが小さいころは様々な行事やキャンプなど
野外へ出かけることも多くありましたが
それぞれが大人になり、生活も変わると
そういう機会も滅多となくなってしまいました。

宇治市総合野外活動センターアクトパル宇治は、
笠取に平成11年に建てられた施設です。
宿泊施設やキャンプ場、工作室をはじめ
府下最大の天体望遠鏡が設置された天体観測室、
体育館、グランド・ゴルフ場などが整備され
年間を通じ、多くのイベントが開催されています。

「自然とのふれあい、自然の中での交流」をメインテーマに
「すべての市民が気軽に利用できる野外活動施設」として設置されましたが、
路線バスなどの公共交通機関がないため、
車がないと気軽に利用することができません。

JR宇治駅や京阪宇治駅からタクシーを使うと
片道で約3,000円ほどかかるので
いくら参加したいイベントがあっても
交通費を考えると、なかなか参加することができません。

「車を持っている」という条件をクリアしなければ
利用できない公共施設では、
その条件をクリアしてない人たちを
端から排除しているような気がします。

大きなイベント時に実施している
主要駅と施設を結ぶ送迎バスの運行を
土日や連休時にも広げれば
車がなくても利用しやすい施設になります。

これまでも、路線バスの要望や
送迎シャトルバスの導入は検討されてきたようですが
いまだ実現されていません。

アクセスの格差をなくすことで、
豊かな自然に囲まれ、ゆっくりと過ごすことができる
この施設を、誰もが利用しやすく
多くの人たちの交流が生まれる場として
もっと活用できるのではないでしょうか。

わたしも、たまには自然の中でのんびりと
スローライフを楽しみたいです。