佐々木まゆみのよりあいnet

日々の暮らしの気になるあれこれ

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何を基準の「選択と集中」

2018-02-15 23:40:01 | 政治
宇治市が13日に2018年度の当初予算を発表しました。
新聞記事をまとめてみます。
・一般会計予算は617億9000万円で今の市長になって初の減額予算
・敬老会などイベントの廃止・見直しで3000万円
・在宅高齢者奨励金廃止など高齢者施策の見直しで7000万円
・各種補助金の見直しで7000万円
・植物公園のタペストリー廃止で2000万円
・道路・河川等維持管理費の減額で4億9000万円
・公共施設の使用料の10~25%の値上げで9000万円

全国でもトップといわれた人件費カットはもちろんですが
財政効果としてあげられている項目は
市民に痛みを伴うものばかり。
「宇治川花火大会」の再検討については
今回盛り込まれていません。

「今後4年間で約85億円の収支不足」
このフレーズを何度見かけたことかわかりません。
収支不足を補うために大胆な行政改革を断行するのは
致し方ないことかもしれませんが
どうしてもわからないことがあります。
これほど財政不足が見込まれているにもかかわらず
その不足分の80億円ほどをかけて
新しい公共施設をなぜ建てようとしているのでしょう。

そこにつぎ込もうとしている財源で
できることはいくらでもあります。
それでも、その施設を建ててほしいと
願っている市民がどれほどいるというのでしょうか。
少なくても、わたしのまわりでは聞きません。

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多い? 少ない? 議員定数

2018-02-13 00:42:13 | 政治
毎日寒い日が続きます。
外に出るときには、「エイッ」と気合が入ります。
休みの日には、炬燵でゆっくり新聞を読みます。

記事のひとつに2月11日の南丹市議選の結果がありました。
定数22人に23人が立候補。
投票率は前回より5.12ポイント下回ったとはいえ63.34%。
名前を見ていくと、22人中女性は1人。厳しいですね。
国が目指す30%には程遠い現状です。

全市議会議員19,172人の中での女性割合は14.8%(平成29年8月集計)。
構成人員の30%を少数派が占めると
意思決定に影響力を持つようになるという
「黄金の3割理論」の考え方からも
多様な市民に最も近い政治の場である市議会に
ある一定割合の女性の参画は必要です。

人口約3万2000人の南丹市で議員数22人は
18万8000人ほどの宇治市の28人と比べると多く感じたので
市議会議員定数について調べてみました。

全国市議会議長会では毎年
全国814市の市議会議員数に関する調査をしています。
平成29年7月に発表した調査結果を見ると
人口8万5000人の舞鶴市が宇治市と同じ28人と
人口が倍以上違うのに同じ定数です。
亀岡市は9万人ですが24人。
亀岡市とあまり人口が変わらない福知山市は26人。
南丹市と同じ定数22人は京丹後市(人口約5万7000人)と
木津川市(人口7万5000人)がありますが
人口を比べると大きな差があります。
議員定数は人口と相関関係にはないようです。

議員の定数は各自治体が条例で定めています。
以前は地方自治法で人口規模ごとに基準が定められていましたが
平成23年の法改正で定数の上限が撤廃され
議会自らが定数を決められるようになりました。

自治体の経費削減のひとつとして
議員定数の削減がよくあげられます。
実際に地方議会議員数は平成20年に38,415人だったのが
28年には33,436人と年々減少しています。
もちろん必要以上の人数は要りませんが
わたしは必ずしも定数削減がいいとは思えません。
市民の声を届ける窓口は
狭いよりは広い方がいいと思うからです。

宇治市議会条例には
「市民の意向を的確に反映し、
市民に開かれた信頼できる宇治市議会を築き、
全力を挙げて市民福祉の向上及び市政の発展に寄与するために、
この条例を制定する」とあります。
ともすれば、政治家の不祥事ばかりがニュースとなり
「何をやっているのかが分からない」という声を聞くこともありますが
地方議会は地方公共団体の意思を決定する機能や
行政を監視する機能を担う重要な機関です。
わたしたちの生活に直接かかわるいちばん身近な政治が
市民の声、より小さな声にも耳を傾け
市民のための政策を実現する機関として
信頼される存在となることを願います。

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市民生活の社会インフラとしての図書館 その②

2018-02-06 22:22:18 | 暮らし
東日本大震災とその後の原発事故で
甚大な被害を受けた南相馬市。
日常的なものを取り戻す一つの方法として
再開した南相馬市立図書館は
「自分たちがまちをつくっていくという気概」を
市民が持てる場となることを目標としました。

職場から離れざるを得ない職員もいたため
残ったみんなで作っていかなければ
立ちいかないという状況のなか
嘱託職員にも権限を持たせて合意形成を図りながら
市民の声に応えるべく最大限の努力をしてきたということです。

「震災で我慢を強いられてきた
子どもたちのために」を重点目標とし
あらゆる年齢の子どもたちに
本と触れる環境を創りだす事業を
次々と実施しています。
「絵本」「赤ちゃん絵本」
「ものがたり」「やさしいおはなし」
「むかしばなし」「かみしばい」と
6種類ものブックリスト「本となかよし」を
発行しているのもその一環です。
図書館内だけではなく市内の全小・中学校に
学校図書館支援事業として支援員を派遣し
職員と連携しながら読書活動を推進するサポートをしています。

図書館に来ない、または来れない人へのアウトリーチとして
2018年から移動図書サービスをはじめています。
本の貸し出しだけではなく
「本を媒体としたコミュニティづくり」と位置づけ
子どもの読書活動の推進として
幼稚・保育園10か所
災害公営住宅入居者への読書活動支援と
戸外への誘導として5か所
図書館まで距離のある郊外の高齢者等への
読書活動継続の支援として
学習センター・老人ホーム等7か所を巡回しています。
保健師を同乗し高齢者の健康状態を見るため血圧測定や
相談にも応じたりするという
いくつもの課を横断的につないだ行政サービスです。

宇治市で平成28年に実施された
図書館利用者アンケートで最も多く寄せられたのが
図書館へのアクセス・立地等に関する要望・意見です。
「高齢になると行くのが大変」「遠すぎる」
「交通の便が悪く利用したくてもできない」
などの声が多く上がっています。
それと合わせて、移動図書館を望む声もあります。
宇治市にもかつては移動図書館「そよかぜ号」が巡回していましたが
平成15年に廃止されました。
どういう理由で廃止されたのかは調べていませんが
高齢の方や子育て中の方が多く住む地域や
体の不自由な方も身近な場所で
移動図書館が定期的に来ることで
読書活動の支援ができます。
出前カフェなどを併設すれば
地域の方が集う機会にもなります。

日本図書館協会が策定している
「公共図書館の任務と目標」には
「住民はだれでも,どこに住んでいても,
図書館サービスを受ける権利をもっている。
自治体は,その区域のすみずみまで
図書館サービスが均質に行きわたるように
努めなければならない。」とあり、
「地域館及び中央館のサービス圏内に
含まれない地域の住民に対しては,
移動図書館の巡回を行う。
移動図書館は,図書館のはたらきを
住民にとって身近なものとし,
図書館システムの形成を促進するために
重要な役割をもっている。」とあります。

公立図書館は、
国民の知る自由を保障する機関です。
知ることでしか人は選択したり
行動に移したりすることはできません。
誰にとっても利用しやすく
必要な情報を得ることが生きやすさや
暮らしやすさにつながることを実感できる
そんな知る権利を具現化できる図書館が
わたしは欲しいです。
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市民生活の社会インフラとしての図書館 その①

2018-02-01 22:58:36 | 暮らし
今年の目標のひとつに
「本をたくさん読む」と決めています。
本を読むのは好きなことのひとつですが
好きなものに偏りがちになってしまうので
これまで知らなかった作家や分野の本も
どんどん読んでいこうと思っています。
ので、おススメがあればぜひお知らせください。

先日、龍谷大学院での公開講演会に参加しました。
テーマは「復興における学びと図書館の役割」。
講師は南相馬市教育委員会の庄子まゆみさんでした。
「復興」と「図書館」がどのように結びつくのかを
知りたくて参加しましたがとても印象深い内容だったので
メモ代わりに書いておきます。

福島県南相馬市は平成18年に1市2町が合併し
原発から25キロに市役所があり
東日本大震災前の人口は71,561人。
関連死も含めると1,142人の方が津波被害で亡くなり
住家被害にあったのは全世帯の22%を占める5,310世帯。
現在の市内居住人口は58,519人。
小中学校の児童・生徒数も74%まで戻ってきたという。

市民からの「図書館を開けてほしい」という要望で
図書館を再開したのは震災からわずか約5か月後の8月9日。
まだ24時間体制で災害本部が動き
職員たちも避難所へ出向いていたので
「なぜ軽度の作業に人手を回すのか」
という声も上がったという。

震災の「一番の被害者」であるこどもたちに
「学びたいと思う環境」を提供することを図書館の最大の課題とし
「被災地の公共図書館の当然の責務」として
震災・原子力災害に関する資料に取り組む
南相馬市中央図書館は聴けば聞くほど
「こんなのほしい!」と思わせるような魅力的な場所でした。

平成21年にできたこの図書館は
20年にもわたる市民運動によって開館したものであり
市民の意見を多く取り入れてつくられました。
JR駅前という非常にアクセスが良い立地で
開館時間は平日が9時半から夜8時、土・日は夕方5時まで。
蔵書数は約30万点、新聞・雑誌タイトル数324で
平成28年度の市民1人あたりの貸し出し点数は6.64点。
(宇治市の市民1人あたりの貸し出し点数は4.34点)

ゆったりとした閲覧席が620もあり
学生の勉強に対してもオープン。
子どもと大人の図書を分けて配架し
子どもが騒いでも叱らない。
BGMが流れピアノが置いてあり
コンサートを定期的に実施している。
テラス席では飲食もオッケーで
館内に併設したカフェは障害者団体による運営。

あくまで利用者の立場で使い良さを考え
1日中過ごせる居心地の良い
滞在型図書館として設計された図書館が
震災後にまちをつくっていく市民の
中心となる場所となっていくには
信念をもって使命を成し遂げようとする
職員たちの存在がありました。

次は、なぜこのような図書館づくりが可能となったのかと、
市民生活に必要な図書館の役割について書きますね。
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