佐々木まゆみのよりあいnet

日々の暮らしの気になるあれこれ

「子育てするなら宇治市だよね」というまちに

2017-01-08 20:12:00 | 政治

お正月過ぎに実家に電話すると
妹の長男夫婦が1歳にならない子どもを連れて帰省していたので
とても賑やかなお正月を過ごしたとのこと。

どちらも東京で小学校の先生をしている甥っ子夫婦は
世田谷区に住んでいましたが、4月から仕事に復帰するため
保育所に入りやすい他の区に引っ越したといいます。

世田谷区は待機児童数のワースト1位をずっとキープしていて
2016年度の東京都待機児童数ワーストランキングでも
2位である江戸川区の397人に対し
世田谷区は1198人と大差をつけてのトップ。
保育園に子どもを預けて働こうとしている
若い世帯が転出していくのも納得です。

宇治市は2015年の転出超過自治体ワースト50のランキングで
全国に1700以上ある市町村のなかで14位という結果でした。
それほど多くの人たちが宇治市から転出ていく理由のひとつには
甥っ子夫婦のようにより子育てしやすい自治体への
転出もあったかと思われます。

1月7日の毎日新聞に
「府内に〝潜在〟2002人 国定義328人の6倍以上」
という記事が掲載されていました。
平成25年から連続4年「国定義による待機児童数0を達成」
という宇治市も「隠れ待機児童」でみると
昨年4月1日時点で75人、
10月1日時点で107人という数があげられていました。

昨年10月の文教福祉常任員会の議事録を見てみると
担当課が報告した数字は、それどころではなく
28年9月1日現在、国定義で52人
定義前では255人という数があげられていました。

国の定義と実態との数字が大きく異なるため
厚生労働省では定義見直しの議論を始め
今年度中には結論を出す予定だそうですが
これだけ実態に即していない国定義は
まったくあてにならないということになります。

岡山市は昨年、「これまでのカウント方法は“実態にそぐわない”」と
市独自の“定義”に変更しました。
その結果、待機児童数は前年の5倍にも増えましたが
市民のニーズを把握し、きめ細かく対応するために
その方針を打ち出したのです
国定義とあわせて「保留児童」といった表現で
“潜在的”な「待機児童」の数を公表している市もあります。

「子は宝」を施策として実現するスタートとして
宇治市でも、まず実態を公表することからはじめませんか。
ニーズに即した子育て支援を進めることで
「子育てするんだったら、宇治市だよね」となれば
転出していく若い世代も留まるでしょうし
むしろ、他市からの転入も増えていくことでしょう。

そうなることを願う、年の初めです。

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1 コメント

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Unknown (理子)
2017-02-21 13:15:24

こんにちは
今朝は 雪が降りましたね!

私には、小学生の子どもがいます。学校に安心して子どもを通わせることができていません。
任意加入であるはずのPTAが自動加入になっていて 退会をすると教師やPTA会員の保護者から 様々な区別、差別を子どもがされてきました。

とても子育てをしにくい市だと思っています。

私自身、宇治で育ってきましたから 残念な気持ちでいっぱいです。

学校に通わせるのに PTAのことで子どもが嫌な思いをするなんて‥

子どもには 宇治市以外の地域で人生を送ってほしい、と思うようになりました。
子どもの頃は ずっと住みたい町! と思っていましたのに。


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