佐々木まゆみのよりあいnet

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子どもが安心して学べる学校に

2015-02-13 00:02:52 | 政治
先週から、傍聴が続いています。

2月9日月曜の午後2時から
「第1回宇治市いじめ防止対策連絡会議」がありました。
傍聴人は、わたし一人でした。

平成25年に「いじめ防止対策推進法」が施行され
地方公共団体における基本的な方針として
昨年11月「宇治市いじめ防止基本方針」が策定されました。

連絡会議は学校、教育委員会、児童相談所
法務局、警察などの関係者によって構成され
連携を図るために設置されたものです。
9人の委員のうち女性は2人です。

報告によると、京都府のいじめの認知件数が
平成23年には375件だったのが
24年には9,395件、25年は28,013件と
驚くほど増大しています。
その理由は、平成24年に、いじめの定義が
「いやな思いをしたらいじめである」という
いじめられた立場に立つものと変わったからです。

いじめの定義を聞いたとき
セクシュアルハラスメントと同じだと思いました。
セクシュアルハラスメントも受けた側が
「これはセクハラだ」とジャッジすることができます。
なぜなら、被害者救済という立ち位置をとっているからです。
被害を受けた側が、いやな思いをしたかどうかで決まるので
「そんなつもりはなかった」は通用しません。

宇治市の平成25年度のいじめ認知件数は
小学校で3,312件、中学校は644件でした。

会議の中で出た「いじめをなくすためには
法やルールに従う教育により
豊かな心を育む必要がある」という発言には
少し疑問を持ちました。

わたしは、いじめをなくすために必要なのは
道徳教育より、人権意識を高めるための
人権教育だと思っています。
法やルールに従うことで
豊かな心を育むことができるとも思えません。

「思いやり、やさしさ、いたわり」など
耳触りのよい言葉でいわれる「心の持ちよう」ではなく
人権侵害の問題としてとらえなければ
いじめの防止や解決への糸口にはならないと思います。。

この連絡会議の事務局は
人権の担当課が担っています。
いじめの防止や対策に、人権問題のアプローチで
取り組んでいくことを期待します。