佐々木まゆみのよりあいnet

日々の暮らしの気になるあれこれ

実家にあった頼りになる一冊

2014-12-09 20:26:00 | まちのこと
何日か、倉敷市の実家で過ごしていました。

当たり前だけど、会うたびに年老いていく親。
今回の帰省で一番気になったのは
母親の耳が、かなり遠くなっていたこと。

「補聴器つけてみれば」と言っても
「たいしたことないから」と
わたしの親だけあって
なかなか素直にはいうことを聞かない。

父親がコタツの横のマガジンラックから
薄いハローベージくらいの冊子を取り出し
おもむろに何か調べ始めたので
何かと思って表紙を見ると「くらしき市民生活便利帳」。

倉敷市の情報発信課が作成し全戸配布したもので
行政サービスや相談窓口をはじめ
暮らしに役立つ情報を一冊にまとめてあるという。
高齢者の補聴器の購入に補助制度があるかどうか
さっそく調べていたらしい。

この冊子について倉敷市のホームページで調べると、
市内の企業・事業主からの広告掲載で
編集、印刷製本から全戸配布までの経費を
すべてまかなって2013年に作成したとのこと。
2014年には給付・補助制度を一覧にした
冊子を追加で発行したそうです。

それぞれの分野ごとに作るより
一冊にまとめてあれば、とても使いやすく
インデックスをわかりやすい言葉にするなど
使う人の身になって工夫されているのを感じました。
両親もことあるごとに開いているのか
使用感あふれる一冊となっていました。

何かあった時に行政のどこにアクセスすればいいか
なかなかわかりにくいものです。
ネットで情報を探すのが便利になったといっても
高齢な両親は、パソコンはもとより携帯さえ使いません。

自分が住んでいるまちのことや行政サービスについて
わかりやすくまとめた一冊が手元にあるだけで
何だか心強い気がします。
市民に使い倒されるような一冊を
宇治市でも、ぜひ作りましょう。