佐々木まゆみのよりあいnet

日々の暮らしの気になるあれこれ

節目の年のスタートに

2018-01-08 15:10:44 | つぶやき
Facebookをやっている方はよく知っていることですが、
同じ日の過去記事が表示されて読むことができます。
自分の1年前の記事を読んで焦りました。
「今年はブログの更新頻度アップをめざします」と書きながら
実際には去年1年で、5回しか更新できていません。
今年は有言実行で、更新回数をあげていくつもりです。

今日は成人の日。
成人を迎えた友人の息子さんは、
成人式に実行委員としても参加するということ。
一生に一度しかできないことに深く関わる経験は
きっと多くのものを得ると思います。
「関わるなら真ん中で」がわたしのモットーです。
汗をかいた分、必ず血となり肉となって
得るものがあると信じています。
だから、中途半端に関わることは苦手です。

わたしも実は3度目の成人。
6日の誕生日で還暦を迎えました。
長寿のお祝いと聞くと他人事に思えますが
「生まれ直し」という意味もあると知り
新たなスタートとなるようでワクワクしています。

29年前の今日、平成がはじまりました。
その頃の私は、2人目の子どもの出産を1か月後に控え
大きなお腹で暮らしていました。
過ぎてしまえば年月はあっという間で
子どもたちはそれぞれ独立し
たまに会うと懐かしい友人のような気がします。

生まれてからこれまであった
楽しいこと、つらいこと、悲しいこと、嬉しいこと
いろんなことがないまぜになって
今のわたしができているんだなぁと
そんなことをしみじみと感じる節目の年のスタートでした。
今年もどうぞよろしくお願いします。


手話は豊かな言語

2017-08-24 01:18:04 | 政治


8月23日の京都新聞夕刊に
京都府の手話言語条例についての記事がありました。
京都府は29度予算に手話言語条例構想策定費として
100万円をあげています。
記事によると当事者や支援者団体で構成する
協議会で1月には条例最終案を取りまとめ
今年度中に制定するとのこと。

全日本ろうあ連盟のHPによると2017年08月01日現在で
手話言語条例成立自治体は13県79市9町の計101自治体。
最初に制定したのは鳥取県で、
2013年10月に施行されています。
京都府内では城陽市「手で輪を広げる城陽市手話言語条例」
京都市「京都市手話言語がつなぐ心豊かな共生社会を目指す条例」
向日市「古都のむこう、ふれあい深める手話言語条例」
の3市で制定されています。

各自治体の条例名をみると
「手話言語条例」とするものと、
「習志野市手話、点字等の利用を進めて、
障がいのある人もない人も絆(きずな)を深め
、互いに心を通わせるまちづくり条例」や
「愛知県手話言語の普及及び障害の特性に応じた
コミュニケーション手段の利用の促進に関する条例」のように、
情報・コミュニケーション条例と位置付けているものがあります。

宇治市は、29年度の市長の施政方針に
「聴覚障害のある方及び視覚障害のある方の
情報支援を行う人材の育成や手話言語条例の
制定を検討して参ります」とあるように
亀岡市、綾部市、福知山市と並んで制定予定自治体です。

わたしがスタッフとして働いている
障がいのある人たちの就業継続支援をしている
ゆめハウスでは、月に一度「手話カフェ」を実施し、
自己紹介や挨拶をはじめとする簡単な会話を教わったり
手話で歌をうたったりしながら、
気軽に手話に触れる場づくりをしています。

少しだけですが手話をやってみてわかったのは、
手話は手の動きだけではなく
口元が見えるように相手とちゃんと向き合うこと、
「嬉しい」ときには嬉しい顔を
「怒った」ときには怒った顔をしていなければ
伝わらないということです。
そういう意味では手話は、とてもストレートで
表現豊かな言語だと思います。

ゆめハウスが企画する上映会やイベントには、
聴覚に障害がある方も安心して参加できるよう
必ず手話通訳と要約筆記をつけています。

さまざまな場面での情報保障ができていなければ
安心して暮らしやすいまちにはなりません。
緊急時や災害時に情報格差があれば、命にかかわります。
手話が理解され、普及されることだけを目的とするのではなく
当事者が安心して暮らすことができ
自分の意思で選択できる幅が広がるような
条例となることを望みます。

「災害は忘れず必ずやって来る」

2017-06-27 01:53:47 | 暮らし


6月25日(日)に生涯学習センターで行われた
「自治会・町内会長交流会」にボランティアで
スタッフとしてお手伝いに行きました。
一般社団法人町内会・自治会支援機構の主催で
今年で第8回目だそうです。
さまざまな地域の町内会長さんたちが集まるので
多様な地域の取り組みを知ることができます。
宇治市には600ほどの町内会がありますが参加者は約100人。

講演の後、グループディスカッションをし
最後に討議内容を発表するという内容でした。
講演されたのは、前宇治市長の久保田勇さん。
宇治川の歴史や5年前の宇治市豪雨災害の話など
とても興味深く聴かせていただきました。
わたしは宇治市の住民になって30年以上になりますが
はじめて知ったことが多くあったので
メモ代わりに書いておきます。

・琵琶湖に流入する河川は460本あるが
 宇治川は琵琶湖から流出する唯一の河川
・瀬田川⇒宇治川⇒淀川と名前を変え、大阪湾に注ぐ
・歴史的には東宇治は多くの水害が起きている
・現在の宇治橋は30代目(646年~)何度も流されている
・巨椋池は山中湖の1.2倍あり、国が手掛けた干拓工事の第1号

・昭和28年9月28日 
 台風13号で観月橋下流2キロが決壊し、約1か月農地が冠水
 今は住宅地で2万世帯5万人が居住

・平成24年8月 宇治市豪雨災害
 総雨量311ミリ  最大時間雨量78.5ミリ
 死者2名 家屋全壊31戸
 宇治川東部に被害が多発
 49日間災害本部を設置
 復興費43億円
 中小河川の氾濫が多く起こる
 60年ぶりの災害で経験のある職員がいない
 
宇治の歴史は秀吉のころからずっと
水害とたたかってきた歴史でもあるんですね。
「災害は忘れず必ずやって来る」
これも久保田さんの言葉です。
防災は、どこに住んでいようが必要なものです。
「地名から土地の過去を知ることが大事」という言葉に
参加したみなさんは熱心に耳を傾けておられました。

国がザードマップの修正をしました。
いずれみなさんの手元にも届くと思いますが
しっかりと自分の住んでいる地域を知ることが
防災の第一歩かもしれません。


あきらめずに声をあげる

2017-05-22 22:49:59 | 政治
5月17日に高浜原発が
再稼働されました。

原発を稼働しなくても
充分電気は足りているのに
安全性の保障もないまま
強行といえるような再稼働。

翌日18日の夕方に
「原発なくそう宇治の会」による
JR宇治駅前でのリレートークで
マイクを握りました。

ひとり5分で12人。
順番が早かったので
せっかく来てくれたのに
「聞けなかったよー」という
知り合いが何人かいたので
内容をアップします。

――――――――――――――――
――――――――――――――――
「わたし」からはじめるまちづくりの会の佐々木まゆみです。
居ても立っても居られない気持ちでマイクを握っています。
昨日午後5時、高浜原発4号機が再稼働され、
今、日本で動いている原発は4基となりました。
そして高浜原発3号機も再稼働の準備が進められています。

わたしが生まれて初めて参加したデモは、
震災から1か月後の2011年4月10日に
東京の高円寺であった反原発デモでした。
「原発はいらないんだ」という思いだけで
全国から15000人が集まりました。
行動するなら今だ! 声を出すなら今だ! 
これだけひどい事故が起こったのだから
日本の原子力政策はきっと変わるだろうという思いでした。


それから6年という月日が流れた今も
状況は何ら変わっていません。
福島原発からは大量の放射性物質が漏れ続けており
収束の目途が全く立っていません。
それどころか、原発内部の状況を
まともに確認することすらできていません。

今もなお「原子力緊急事態宣言」が
発令中であるにもかかわらず
「復興」の名のもとに避難指示区域が次々と解除され
帰還が促進されている中で
避難者向けの住宅無償提供の打ち切りが
3月に行われてました。
そして、安全性の確認ができないばかりか
放射性廃棄物の処理・管理方法も確立できていないまま
原発を次々に再稼働しようとしています。

昨日再稼働された高浜原発から
京都府舞鶴市は5キロ圏内であり
もし原子力災害が起こったときには
宇治市内の37の避難所で
約13000人を受け入れることとなっています。
そして近畿の水瓶である琵琶湖が汚染されると
近畿一円で1450万人に影響します。
今回の再稼働は、宇治で暮らすわたしたちにも
決して無関係なことではありません。

福島事故から、わたしたちは
原発は決して安全ではない、
事故が起きればそれまでの暮らし、住んでいた場所、仕事などを
すべてなくしてしまうほど危険なものであり
将来的にも子どもたちの健康に
多大な被害を与えるんだということを知りました。
第2、第3の福島となる危険があると知りながら
原発を動かすということは
人の命、人の暮らしより経済を優先させるということです。

わたしたちはこれまで
「人の命ほど尊いものはない」と言って育てられました。
人の命とおカネを天秤にかけるのをやめてくれ!
そして、「お願いだから、誰か、命は大切だと言ってくれ!」
という思いでいっぱいです。

日本は歴史上唯一、核爆弾を投下された国です。
宇治市の人口より多い20万を越える人の命が失われ
生き残った方々も多くが被爆の症状に苦しみました。
それは、2世・3世までも続いています。
放射能がどれほど大きな被害を及ぼすかを
知っていたはずでした。
なのに気がつけば、地震が多く発生し
狭い領土しか持っていない日本に
50基以上もの原発が建てられ
世界で3番目に多い国になっていました。


約2年間、正確には1年11カ月
すべての原発が稼働していなかった期間も
電力は十分足りていました。
たとえ不便があったとしても
わたしは安全な方がいい。
たとえ電気料金が安くならないとしても
わたしは安全な方がいいと強く思います。
国民の命、財産を守ると言いながら
原発を再稼働させ、避難者への援助を打ち切り
高線量地域へ帰還せざるを得ないようにする
国のやり方にはとても腹が立ちます。

最後に、共謀罪がらみで
よく引き合いに出される言葉でくくりたいと思います。
反戦運動が共謀罪として適応されながらも
裁判で勝利したシカゴセブンの
「もしも戦争を終わらせる共謀があるのなら
自分たちもその共謀に参加しなければならない」
という言葉にならい
「もし命を守らない国策を
終わらせる共謀があるのなら
自分たちもその共謀に参加しなければならない」
「もし原発をなくする共謀があるのなら
自分たちもその共謀に参加しなければならない」

一人ひとりの「わたし」が
社会を変えていくんだと信じて
あきらめず、くさらず、
声を出していきましょう。

ありがとうございました。

地域に出向く議会に

2017-05-15 12:47:28 | 政治
少し前のことですが4月15日に開かれた
「市民と議会のつどい」に参加しました。
市のHPによると、この事業は
「平成23年3月に制定された議会基本条例に基づき、
市民の皆さんに議会の活動を知っていただき、
同時に貴重なご意見やご提言をいただくため」
開催しているそうです。

今年で5回目。
これまでと違っているのは
はじめて保育つきで行われたことです。
実際に保育の利用が
どれくらいあったかは確認していませんが
子育て中の年代が
参加しやすくなったと思います。
4回までの会議録とアンケート集計結果は
宇治市議会のHPで見ることができます。

報告内容は、29年度の予算審査の
説明が中心でした。
質疑応答では人口減少や公民館立て替え、
福祉施策の充実など宇治市の今々の問題から
共謀罪の是非など幅広い質問があがりました。
莫大な税金を投入する
太閤堤跡歴史公園整備事業の成行きも
大きな関心ごとです。

「市民と議会の集い」は市民が
議会の活動や市政を知る機会としては
とてもいいと思うのですが
年に1回しかないのが残念です。

例えば流山市や桑名市では議員が4班に分かれ
地域に出向いて議会報告会を行っています。
複数地域で実施することで
参加しやすくなりますし
地域によって異なる課題を知る機会にもなります。
また、関心があるテーマによって
参加を選べるように常任委員会ごとの
報告会があってもいいと思います。

市政は暮らしと直結している
最も身近な政治です。
市民の代弁者として選ばれた議員は
遠い存在ではなく信頼される存在として
地域に出向き、住民の声に耳を傾けることが
よりよい政策につながると思います。

開かれた議会をめざすのであれば
住民の声が集まりやすい
「市民と議会のつどい」への
さらなる進化を願います。

今年は花火が見られますよ。きっと!

2017-05-11 23:33:22 | まちのこと
今日の地元紙がこぞってトップに掲載したのは、
4年ぶりの宇治川花火大会の再開。
宇治川花火大会は1961年から53回を重ねながらも
21014年からずっと中止になっていただけに
昨年12月の市長選でも3人の立候補が
それぞれ公約としてあげていたほど
市民の関心が高いイベントです。

この夏の再開が報告されたのは、
5月10日の市民環境常任委員会において。
さっそくYoutube(ユーチューブ)にアクセスし、
委員会も録画配信を見ました。

一般質問や各常任委員会は
これまでも録画配信されていましたが
今年3月定例会からは生中継配信も始まっています。
常任委員会は、事前通告をして行う一般質問より
各委員の自由な発言が出るので面白いのですが、
多くの場合、傍聴人が少ないので
行きにくく感じるかもしれません。
その点ネットで見ることができるようになって
とても便利にはなりましたが
行政とのやり取りやその場の臨場感は
やはり足を運ばなければ味わえません。

再開される花火大会はこれまでと異なり
複数日の開催や商店街イベントとのセット、
市民参画による実施など、
目新しいアイデアを含む検討がされるようです。

わたしが育った岡山県の倉敷市児島では、
夏になると毎週土曜日に「土曜夜市」が開かれます。
地元の食べ物屋さんや商品を売るお店屋さんが並び、
抽選大会や音楽(ライブ)ありで、
子どもから大人までが浴衣姿で
うちわを片手にそぞろ歩きを楽しみます。

一度に20万人の来場者が来るイベントより、
夏の間中、何度も楽しめるイベントに
生まれ変わることを期待しています。
市民と地元商店街、そして主催者である各組織が
一体となってつくり楽しむ、
そんな花火大会を想像すると
何だかワクワクしてきませんか。

暮らしの情報は「使いやすさ」が一番

2017-02-07 19:56:09 | 暮らし
わたしが暮らす宇治にはタブロイド判の
地元紙が2紙あり、身近なニュースを伝えています。
両方とっているので読み比べてみるのも楽しみです。

1月25日に「中学校給食 実施へ」(洛南タイムス)
「宇治市教委 中学校給食実施へ」(城南新報)と
いずれも1面トップに大きくあったのを目にして
「ああ、やっと」という思いがしました。
12月の市長選で3人の候補者全員が
中学校給食の実施を公約に掲げていただけに
どうなるのか注目していましたが
絶妙なタイミングで出された請願も採択され
いよいよ実施の方向に動き出しました。
全国の中学校の約82%が実施しているのに
宇治市ではなかったのが不思議なくらいでしたが
保護者の方たちの署名集めなどの
継続した活動が市政に方向転換をもたらす
大きな力となったと思います。

今朝の1面の記事で目を引いたのは
「市民カレンダー廃止検討」の記事です。
市は1984年から発行し全戸配布している
「市民カレンダーと手びき」を2017年度までで
廃止を検討しているとのこと。
市民カレンダーは、各月に行事予定表が、
そして後ろには公共施設や災害避難所などのマップ、
各種相談窓口や検診と予防接種の年間日程など
役立つ情報が多く掲載されています。
市の施設や官公署の電話帳代わりにもなるので
とても便利で使い勝手がよいものです。
廃止後、これらの情報はこの秋からA4版になる
「市政だより」に掲載するということですが
月に2回発行される「市政だより」の
どの号に載っていたのか探すより
年間を通じて同じ場所にかけてある
カレンダーだからこその使いやすさがあると思います。

市民カレンダーを廃止することで
約400万円が削減されるということです。
それに引き替え、市政だよりをA4版にすることで
増える経費は約1400万円。
報告があった総務常任委員会の委員からも
賛否両論の意見が出ているそうですが
どちらか選べと言われたら、わたしは
「市政だよりは今のままでいいから、
カレンダーは残してほしい」と答えます。

情報は、まとめられている方が使いやすくて便利です。
すべての市民に届くものだからこそ
使いやすさを第一に考えてほしいと思います。


読書は心を育てる糧

2017-01-11 22:37:14 | 政治
年末から正月にかけて本をずいぶん読みました。
大好きなスティーヴン・キングや伊坂幸太郎に加え
歯医者さんの勧めで最近ハマった原田マハ。
「キネマの神様」は映画好きにはぴったりの一冊で
一気に読んでしまいました。

戦後の貧しい子ども時代を過ごした母が
我が子にはふんだんに本を与えたいという思いから
小さいころから本に囲まれていました。
本は知らない世界に続く扉で
学校の図書館はどこより好きな居場所でした。

1月8日の城南新報の1面に
学校図書館に関する記事が掲載されました。
学校図書館の蔵書冊数は文部科学省で
学級数に応じて定められています。
宇治市では昨年3月末で、定められた冊数に対する
蔵書の割合「図書標準」の平均が
小学校98%、中学校78.8%となっています。
2008年度時点から約10万冊増えたそうです。

蔵書冊数が図書標準に近づいているのはいいのですが
気になったのは学校によって差があることです。
小学校では22校のうち9校で100%の達成率ですが
最も低い木幡小学校では71.6%。
中学校では10校のうちトップの西小倉中学校は91.1%ですが
最も低い広野中学校では57.7%で
標準の6割足らずの蔵書しかないということです。

文部科学省では2年ごとに
「学校図書館の現状に関する調査」をしています。
昨年10月の結果発表を見ると
図書標準を達成している学校の割合は
全国の小学校で66.4%、中学校では55.3%でした。
宇治市の100%達成率は小学校で45.5%、
中学校では、まだ0です。
ちなみに、京都府下で100%達成しているのは
小学校で向日市、南丹市、井手町、伊根町、
中学校は向日市と井手町です。

昭和28年にできた学校図書館法で
「学校には、学校図書館を設けなければならない」と決められています。
また、「学校司書を置くよう努めなければならない」とあり
全国で学校司書を配置している学校の割合は,
小・中・高等学校でそれぞれ59.2%,58.2%,66.6%。
宇治市には現在9人の学校司書がいますが
拠点配置ではなく、各学校への配置が望まれています。

第4条第2項では、運営についての附帯事項として
「学校図書館は、その目的を達成するのに支障のない限度において、
一般公衆に利用させることができる」とされています。
これは、これまで知らなかったことです。

ネットで調べてみると文部科学省のサイトに
「家庭と連携して読書活動を進めるため親子貸出しの実施など
保護者等の学校図書館利用を可能とする取組や
学校図書館を地域住民全体の文化施設と位置付け
放課後や週末に他校(他校種の学校)の児童生徒や
地域の大人にも開放する取組などを通じ
地域における読書活動の核として
学校図書館の施設等やその機能の活用を
図っている例もある」と紹介しています。
すでに取り組みを始めている自治体があるんですね。

宇治市子どもの読書活動推進ホームページには
「食物が体をはぐくむ糧であるならば、
読書はいわば心を育てる糧です。」とあります。
本好きな子どもたちが一人でも増えるよう
そして、地域にとっても大切な施設として
学校図書館が充実していくことを望みます。

「子育てするなら宇治市だよね」というまちに

2017-01-08 20:12:00 | 政治

お正月過ぎに実家に電話すると
妹の長男夫婦が1歳にならない子どもを連れて帰省していたので
とても賑やかなお正月を過ごしたとのこと。

どちらも東京で小学校の先生をしている甥っ子夫婦は
世田谷区に住んでいましたが、4月から仕事に復帰するため
保育所に入りやすい他の区に引っ越したといいます。

世田谷区は待機児童数のワースト1位をずっとキープしていて
2016年度の東京都待機児童数ワーストランキングでも
2位である江戸川区の397人に対し
世田谷区は1198人と大差をつけてのトップ。
保育園に子どもを預けて働こうとしている
若い世帯が転出していくのも納得です。

宇治市は2015年の転出超過自治体ワースト50のランキングで
全国に1700以上ある市町村のなかで14位という結果でした。
それほど多くの人たちが宇治市から転出ていく理由のひとつには
甥っ子夫婦のようにより子育てしやすい自治体への
転出もあったかと思われます。

1月7日の毎日新聞に
「府内に〝潜在〟2002人 国定義328人の6倍以上」
という記事が掲載されていました。
平成25年から連続4年「国定義による待機児童数0を達成」
という宇治市も「隠れ待機児童」でみると
昨年4月1日時点で75人、
10月1日時点で107人という数があげられていました。

昨年10月の文教福祉常任員会の議事録を見てみると
担当課が報告した数字は、それどころではなく
28年9月1日現在、国定義で52人
定義前では255人という数があげられていました。

国の定義と実態との数字が大きく異なるため
厚生労働省では定義見直しの議論を始め
今年度中には結論を出す予定だそうですが
これだけ実態に即していない国定義は
まったくあてにならないということになります。

岡山市は昨年、「これまでのカウント方法は“実態にそぐわない”」と
市独自の“定義”に変更しました。
その結果、待機児童数は前年の5倍にも増えましたが
市民のニーズを把握し、きめ細かく対応するために
その方針を打ち出したのです
国定義とあわせて「保留児童」といった表現で
“潜在的”な「待機児童」の数を公表している市もあります。

「子は宝」を施策として実現するスタートとして
宇治市でも、まず実態を公表することからはじめませんか。
ニーズに即した子育て支援を進めることで
「子育てするんだったら、宇治市だよね」となれば
転出していく若い世代も留まるでしょうし
むしろ、他市からの転入も増えていくことでしょう。

そうなることを願う、年の初めです。

いよいよ始まる市長選

2016-12-02 21:37:32 | 政治

12月になりました。
いつもより慌ただしく感じるのは、
市長選をひかえての動きが
早くから始まっているせいかもしれません。

各党の車が走り回り
あたかも選挙期間中のように
候補者の名前を連呼しています。

地元紙の記事や街宣で知る限り
今回の市長選の各候補者があげている公約は
共通点したものがとても多いように感じます。
3人の候補者の生の声を聞きたいと思い
宇治青年会議所の主催による
「宇治市長選公開討論会」に行ってきました。

ほぼ埋まっていた会場を見回すと
ほとんどの参加者が50歳以上の人で
若い人の姿があまり見られなかったのは
少し残念な気がしました。
平日の夜という時間帯ではなく
土日の午後とか、もっと参加しやすい時間帯だと
参加者の層も変わったかもしれません。

あらかじめ用意された4つのテーマについて
各候補者が決められた時間で順に発言しました。

「わくわくするまちにしたい
まちづくりには思い出づくりが必要」と
イメージ先行の発言を繰り返す候補者には
何だかはぐらかされているような気がしました。

花火大会の再開もしかり
子育て支援の充実や公共交通の整備、
生活踏切封鎖の見直しなど
これまで市民が望みながらも
実現されなかったことが
ずらずらと公約に並んでいます。

逆から見れば、市民が何を望んでいるかは
ちゃんと知りながら
取り組んではこなかったということです。

なかでも注目したいのは
中学校給食の実施についてです。
これまで1万人の署名を集めても
「NO」と言い続けていた現市長も含め
3候補者ともが、実施すると発言しました。
これでやらなければ、選挙前の
リップサービスにすぎなくなります。

選挙のときの公約とは
有権者との契約のようなものだと思います。
掲げた政策を実現してもらうために
その候補者に投票するのです。

「やります」ということが似通っているのならば
「何をやらない」かに注目するしかありません。
「多額な税金を投入する大型開発はやめます」
と明言したのは、一人の候補者のみでした。

発展ばかりをめざすのではなく
自治体のたったひとつの目的である
「住民の福祉の増進を図ること」のために
市民の声を聞き
市民と一緒に政策を実現していくという
その言葉をわたしは信じたいと思います。

この討論会の録音放送が
12月3日(土)の正午から14時に
FMうじ(88.8MHz)で放送されます。
参加できなかった人は、聞くことができますよ。


ヒラリーの敗北宣言に力をもらう

2016-11-15 19:02:25 | 政治
アメリカの大統領選挙の結果が出たとき
「えっ、うそ…」というのがわたしの感想でした。
当選したドナルド・トランプが公約として掲げた
人種差別的な政策や
これまでの女性蔑視発言の数々を考えても
予想だにしなかった結果です。


ヒラリーの敗北宣言スピーチを読みました。
彼女が最初に語っているのは
選挙戦に勝ち抜けなかったことの落胆、無念さ、痛み、
そして支援者への申し訳ないという気持ちです。

わたし自身、2015年の統一地方選で
市議会議員選挙へのはじめての挑戦が
次点という結果に終わってしまいました。
その時の悔しい思いと、
力になってくれた人たちへの
申し訳なさでいっぱいになった気持が蘇りました。
痛みはなかなか去らず、外に出たくない期間が続き
生活の立ち直しにもずいぶん時間がかかりました。

彼女のスピーチの後半に続いていたのは
とても力強いメッセージでした。
とりわけ印象深かったのは
若者たちと女性たちに向けた言葉です。

若者たちへは
「正しいことのために闘うことには価値があるのだと,
信じ続けてください。」と語り
女性たちへは
「あの一番高いところにある,もっとも硬い
『ガラス天井』を打ち破るに至りませんでした。
でも,いつか誰かが打ち破ります。
その時は,わたしたちが考えるよりも早いことを願います」と。

そして、すべての小さな女の子たちには
「あなたたちがいかにかけがえのない力溢れる存在で
どんな時でも自分の夢をめざして
実現する機会がそこにあるのだということを
けっして忘れないで」とメッセージを送っています。

どんな結果だったとしても、そこからがはじまりであり
「正しいことのために闘うことには価値がある」という彼女の言葉に
とても大きな力をもらったような気がします。

自分を振り返ってみると、
立候補という一つの決心によってはじまった行動から
他では得られないような経験や
多くの人との出会いとつながりが派生しています。
つらい時期を支えてくれた人たちの顔を
一人ひとり思い浮かべながら
わたしは、また動き出そうとしています。

学校が変われば、地域が変わる。そして、社会が変わっていく。

2016-11-06 23:51:20 | まちのこと
烏丸丸太町のハートピア京都に足を運び
NPO法人 HAHATO.COの主催の上映会に行ってきました。
最近、映画を観ると、やたらと泣いてしまいます。
特にドキュメンタリー映画に弱い。
今日観た映画、「みんなの学校」でも、何度も泣かされました。

この映画は大阪市の公立小「大空小学校」の
1年間を追ったドキュメンタリー作品です。
開校して6年、「自分がされていやなことは人にしない」というたった一つの校則と、
「すべての子どもの学習権を保障する」という教育理念のもと、
障害のある子もない子もすべての子どもが、同じ教室で学んでいます。

全校児童の1割以上が支援を必要とする子であるにも関わらず、
不登校児はゼロ。他の小学校で、厄介者扱いされた子どもも、
この学校のなかで、自分の居場所を見つけ、成長します。
まわりの子どもたちも、そのような子どもたちとのかかわりを通して、
大きな成長を遂げていきます。

感動ポイント①
一人ひとりのありようを受け入れ、
一人ひとりの能力に応じたがんばりを
周りの子どもと先生たちが支えていく様子や
日々、変わっていく子どもたちの姿。

感動ポイント②
「大きな問題を抱える子はどこに行くの?
そんな子が安心して来られるのが地域の学校のはず」という
木村泰子校長の言葉を全教職員で共有し、
個々に異なる子供たちの課題に対応しながら
苦悩し、悩み、戸惑い、よろこぶ先生たちの姿

感動ポイント③
3年間学校へ行けなかった子どもが
当たり前のように学校へ行くようになり
「ちびたエンピツや真っ黒になった上履きがうれしい」
と話す保護者の言葉

「みんながつくる みんなの学校」を合言葉に
どんな子どもも同じ教室で共に学び、
育ちあう教育を具現化した木村校長は
2015年春に退職され、現在は全国各地の講演活動などで
多忙な日々を送られているとか。

「すべての子どもに居場所がある学校づくり」
そんな理想ともいえることをみごとに実現されているこんな学校がある。
それだけで、嬉しくなって泣けてきます。
観る機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。

誰が何を言っているのか しっかり見届ける

2015-06-24 23:50:19 | 政治


今日の宇治市議会の総務常任委員会で
6月定例会に出された2件の請願が審査された様子を
USTREAMのライブ中継で見ました。

いずれも「安保法制案の撤回求める意見書」の
国への提出を求める内容だったので
2請願を一括して取り上げ
それぞれの提出者が参考人として出席され
意見を述べられました。

請願に至った経過や思いからはじまり
ひとりにつき約30分ほど
質問に答える形で意見を述べた後に
反対討論・賛成討論があり採決へ。

6人の委員のうち4人が起立し
賛成多数により請願は採択されました。
賛成議員:大河直幸 秋月新治
     松峯茂  服部正
反対議員:坂下弘親 長野恵津子

2件の請願のどちらも
提出したのは女性の団体・グループ。
「子どもたちへ宇治から平和を紡ぐ会」の
中村あゆ美さんは
今の危ない流れをどうにかしたいという思いから
自分ができることとして請願を決意されました。
意見を述べる場面でも
自分が感じていることや考えを
とてもストレートに述べられていました。

本会議では、どういう結果になるのか
賛成するのは、そして反対するのは誰なのかを
しっかりと見届けようと思います。

国会で3人の憲法学者が「違憲」と明言したことで
安全保障関連法案が「憲法に違反していると思う」と
回答した人は世論調査では56.7%に上っています。

わたしも、どこへでも、どことでも、いつでも
戦争ができる国にしていく
安全保障関連法案には反対です。
そして「戦争をしない国」にするために
自分ができることはなんだろうと考えると
考えを表明し、声を上げるしかないと思います。

そんな思いから、地元紙に掲載を予定している
「戦争法案」に反対する女性1000人の意見広告の
呼びかけ人のひとりに名を連ねています。
同じ思いの方、意思表明したい方、
連絡をお待ちしています。
声を上げることで変えられるもの
違う方向に動いていくものは、きっとあります。










後始末に追われる日々

2015-05-08 23:15:10 | 政治

真夏のような日差しです。
相変わらず、選挙の後始末に追われています。

事務所の片付けと明け渡しに始まり
足の踏み場もないほどの状態だった
自宅の部屋の大掃除やら
いつの間にか雑草の宝庫となっていた
裏庭の草むしりまで用事はいくらでもあります。

その一方で、11日が提出期限の
選挙の収支報告書の作成が
予想以上にたいへんでした。
それも出納責任者のメンバーのがんばりで
何とか滞りなく提出できそうです。

選挙運動のために支出できる金額や
選挙に関わってもらう人に
支給できる金額や弁当代の上限が決められています。
ボランティアで動いてくれた人たちは
労務の無償提供として収入簿に寄付と記載するとともに
支出簿に支出としても記載します。
いただいた花も寄付として記載しなければなりません。
「立候補準備」と「選挙運動」とに
分けて記載しなければならないなど
選挙に関する収支は少しややこしいです。

わたしが公費負担を使用したのは
以下にあげる項目です。
・ポスターの作成費
・選挙運動用ハガキの郵送料
・選挙カーの使用料
・選挙カーのガソリン代
・選挙カー運転手の報酬

一定数の得票に達することができずに
供託金が没収された場合は公費が使えず
すべてが自己負担となります。

きちんとした収支結果が出たら
アップする予定ですが
報告書を受理した選挙管理委員会は
公表しなければならないとされており
受理された日から3年間は保存され
この間は誰でも閲覧ができます。

この収支報告書の提出がすめば
一応、後始末は終わります。
わたしの選挙チームのメンバーは
ほとんどが選挙初体験だったので
最初から最後まで、はじめてだらけでした。
わからないことがあると開いたのは
『市民派議員になるための本』と
『平成26年版 地方選挙の手引き』でした。

寺町みどりさん寺町知正さん著の
『市民派議員になる本
~あなたが動けば社会が変わる~』は
読むたびにチカラが湧いてくる本です。
きっとこれからも何度となく読み直します。






騒乱の後、気分も新たに

2015-05-07 00:29:53 | つぶやき


久しぶりにブログを更新します。
はじめての挑戦だった選挙を終えてから
まだ10日ほどしか経っていないのに
とても遠い日のことのように感じられます。

次点という結果に対し
「惜しかったね」「もう少しだったのに」と
たくさんの方々に声をかけていただきました。

遅い時間まで気をもみながら
開票結果を見届けてくださった方からも
「残念だったね」との声を多くいただきました。

そして、選挙を知っている方は
「まだ3カ月間はわからないからね」と
繰り上げ当選の可能性を言われます。

「繰り上げ当選」とは、
当選者が辞職したり死亡したりして
欠員が生じた際に、落選者の中から
補充して当選者を決めることです。

地方議会議員の場合、
選挙日から3カ月以内であれば
次点の者が対象者となるので
何だか、落ち着かない気分です。

無我夢中の一週間、そしてその後は
事務所の片づけや収支報告に追われ
ふと気がつくと、季節が変わっていました。

準備から選挙本番、そして後始末まで
数え切れないほど多くの方たちの
時間と労力と知恵と手を借りて
わたしがやりたいカタチの選挙ができました。

関わってくれた人たちには
感謝の気持ちでいっぱいです。
逆に、「ありがとう」という言葉を
たくさんいただいたのも嬉しい限りです。

望んでいた結果は出せませんでしたし
反省点はたくさんあります。
それでも、やっぱりやってよかったと思います。

今回の選挙がもたらしたたくさんの出会いと
まちを、政治を変えたいという共通の思いで
わたしの名前を書いてくれた1,084人の方たち。
ここからを新しいスタートとし
次への一歩を踏み出したいと思います。