緊急告知です。チャーリーさんが発狂しました。日ごろの言動に不審点が多々見受けられた為、検査したところ判明しました。従ってこれから私こと「ジンジャーベーカリー」が後を繋げます。
以上エイプリルフールでした。(本当だったりして)
日本人は周りに順応するというか、結構素直に行動する。わしの会社の社員がT崎医院(精神科)に納品に行き、事務所の所在を聞こうとすると、たまたまそばにいた方に「あなたこの列に並んで待ちなさい」と言われ素直に待つこと10分、列の先頭の様子が解るにつれてそれは薬を貰う患者の列と判明。たまたまそばにいた方も患者であった。僕って患者に見えるの?。恥ずかしかったそうです。(後日、社員全員で見えると大笑い。)
別の社員、R銀行Y支店に銀行強盗が有り、犯人がカウンター越しに「金を出せ!!」とまさしく、犯罪現場に居合わせてしまったのだが、こやつ全く気が付かず事もあろうか犯人の後ろに並び順番待ち。笑ってしまうよね。ケケケケ。(紙一重で惨劇)。行員の必死の目配せでその場を離れ事なきを得る。後日、変に納得したのだが、犯人捕まりたかったから那覇署に一番近い銀行を襲ったとの事。理屈は正解。行動は?
さて、前ふりは終わり、ここからが本題です。前にも慰問の事を書きましたが、若いバンドマン何処でもいいから音が出したい。わしの先輩のサックス吹き宮里某(仮名)こともあろうか天久にある精神科病院にて「フリーJAZZ」の慰問を決行。やる方も?だが、許可した関係者の度胸には深く敬意を表します。でどうなったかしら?うふふ。
日当たりの良いオープンテラスに20席のパイプ椅子が用意され、爽やかな風が吹き抜ける、開放病棟が会場となる。比較的自由に日常生活を送ることによって、早く快方に向かわせようという病院の配慮の賜物。(そういえば外の駐車場で職員と思しき方に会場の案内をお願いしたところ、この方患者さんでした。)
楽器のセッテング(サックス、ドラム、ベースのトリオ)と並行して患者の皆さま思い思いの順番に腰掛け、傍目には皆さん普通。少し落ち付きの無い方、落ち込んでいるのかしらの方などその気で見るから気が付く程度。(症状の軽い方が主に参加との事)
演奏が始まりました。まずは恩名ナビーか何かをテーマにしたフリーJAZZ。宮里先輩(仮名)ここぞとばかりサックスでシャウト。ものの1分も経たない内に、いきなり客席の患者さま立ち上がり挙手し「私この曲知っています。君は海鳥渡り鳥間違いありません」と叫ぶ。その他の方暗黒舞踏の如くくねくねダンスを始めたり、泣いたりわめいたり、まるで基地外病院の様(って言うかそのものズバリ)。
20分のバトルが終わりバンドマン、患者さま双方グロッキー。へろへろで楽器を片づけていると、1人の患者さんステージに上がり、宮里某先輩(仮名)の立ち位置に寸分の狂いも無く立つ。居合わせた全員注目すればエアーサックスを始め、これが何と演奏する宮里先輩(仮名)の表情から立ち振る舞い完全コピーで瓜二つ。身振り手振り表情までまさしく先程の演奏の完璧な再現。ワオー。バンドマン、患者その場にいた全員大爆笑!!腰が抜けるほど笑いまくって死ぬほど幸せ。音楽で癒しを求めたのが、このような形で癒されるってステキ。
BY ジンジャーベーカリー