Secret Messages by Electric Light Orchestra

Secret Messages/Electric Light Orchestra


　'83年、ELOの人気に翳りが見えてきた時期の歌です。しかし、私はこの陰鬱なメロディとエレクトリックなアレンジは好きです。'70年代のストリングス・セクションを抱えていた頃の衝撃を、あまり知らないからかもしれません。

　絶えずモールス信号のように鳴っているビープ音（もしかしたら、これが「秘密のメッセージ」なのかも）が、サビで転調されてからも調に合った音程なので、無作為な音ではなく、シンセで選ばれた音程の音色が使われていることがわかります。
　２つのギターの異なるリバーヴ処理での反復も好きです。ベースのラインもイイ感じ。
　メロディがおもしろくて、最初のヴァースではシンコペーションになっていて、そのまま粘っこいサビもシンコペーション。ところがＡメロに戻ると、頭にアクセントがあるメロディに変わっています。でも、続くサビは再びシンコペーションに。詞に使われている単語の所為ではなく、意図的に変化を付けられたのでしょう。サビでのちょっとした変則拍子も、単調にならない工夫ですネ。