ハゲルの動く城

人生、否定も肯定も全て呑み込む、よう努力する.
最近記事が長くなっています.老後に読み返す楽しみ、という備忘録です.

H28.8.10-8.14 上高地⇒北穂⇒奥穂⇒吊り尾根⇒重太郎新道⇒岳沢⇒上高地 穂高縦走 完歩!3の2

2016-08-29 11:00:44 | 登山

今日は、8/12(木)の記録.


図で示すところの黄色のルート


北穂高小屋の朝食.

朝食の後、身軽に昨日の夕方に続いて、ちょと北穂岳山頂へ朝日を拝みに.小屋からチョロチョロっと上がれば山頂なのよ.

朝日.


奥穂岳(右)、前穂岳(左).モルゲンロート.


引っこ抜いてパチリ.引っこ抜いていいようになってるのよ.


ホント、すごいところにあるテント場だ.
崖にへばりついている. 

上の写真からちょっと涸沢岳方向(右)を向くと、こんなトップ ↓ おおっ!ヒトが歩いてるゼ!命知らずなヒトが.

オラも、ここ歩いて、涸沢岳経由で奥穂へ行くかな?


富士山方面.つまり南東方面.

ちょっと一旦小屋へ戻って準備を.

ゲル君のモルゲンロート(^O^).


6時半.


□枠を拡大すると


おぉぉ~っ!歩いてる( Д ) ⊙ ⊙ !!
“大キレット!!!”

写真の見た目以上に怖いんだぞー!ここ!
岩稜の左右は、ほぼほぼ垂直に切れ落ちてるんだぞぉっ! そのように体感するのだぞ!

おぉっ~、怖い、怖い、怖い!
俺の人生でここに足を踏み入れることはないだろう.ん?


オレは、強い意志で来た道を降りる!(^^ゞ
それが安全(^_^;)

実は、さっき岩がオーバーハングしてて、そこに右の太ももをぶつけて、えらいダメージになっチョる.
昨日の股関節の疲労もまだ残っているし、おまけに太ももまで…(; ;)

こんなんで、絶対涸沢岳ルートなんて行けるわけない.
「ナイス、勇気ある撤退」だったぞ! 


ヘリコプターじゃぁ.


ヘリコプター2.真ん中の黒いポッチ.
「ヘリコプターがいると無性に写真が撮りたくなる」、アルアル. 

それにしても良い天気.


左が前穂高岳.右が奥穂高岳(厳密には奥穂高岳はもっと右なのだが、まぁイメージはこんな感じ).
その間が、明日歩く予定?の“吊り尾根”
いつか歩いてみたい、と3年前、涸沢カールでUターンした時に見上げた、あの“吊り尾根”
上高地から見上げる、威風堂々とした穂高連峰の、あの“吊り尾根”

そう、よく滑落事故が起きるところ.
ここにヘリが飛んでると、つい「誰か落ちたのか」と、見てマウ(^^;

それにしても、“吊り尾根”の稜線を歩いているヒトが見えんなぁ.
ここはやや幅のある稜線の真上を歩くんじゃないんかいなぁ?「夢の稜線歩き」、じゃないのか?

この情報不足の“脳天気”が、明日の悲劇を生むことになる. 


涸沢への下り時に、休憩して上を見上げている、の図.
空が真っ青!宇宙が近い感じがする.


水平方向.


登りで休んでいたパーティが、出発の図.バンバレよぉ!
なんつって….昨日半ベソかきながら登ったこのオレが…(^^;


食料を小屋に運ぶ、“お仕事中のヘリコプター”.


痛む太もも、疲れてる股関節に鞭打って下る、下る.

で、

“涸沢小屋”  到着~く!
このとき、9時半.

テント場の向こうにある建物が、昨日休憩した“涸沢ヒュッテ”なのだ. 


白いのはもちろん氷河.
この氷河の浸食によって、このUの字の谷、そう、“カール” が作られるのだよ(エッヘン)


「あれが今から登る…?、登れるか…?、“奥穂高岳”かぁ.改めてみると、でっかいなぁ」

ビールを飲んで、股関節とモモが回復するか見極めるぜ.

3杯飲んじゃったゼェ! 


げっ( Д ) ⊙ ⊙ !!、高ケー!
まぁ、ヘリコプター代だな.

 

 

よしっ!登る!

ザイテングラート(Zaiten glad; やせ尾根+支稜線)というルートを歩く.これが奥穂高岳への表参道.


ふたたび涸沢の天場が小さくなっていく.


でかい!

□枠を拡大 ↓

ヒトが歩いてるっ( Д ) ⊙ ⊙ !!
まぁ、そりゃそうだ(^.^)


涸沢ヒュッテ
荷を運ぶヘリコプターがいる. 


またヘリコプター(^^;


休憩.さっきの400円の爽健美茶.


どんどん高度を上げていく.
画面右に岩場が.
ここからまた岩稜帯(ザイテングラート)登攀が始まる.足が…(; ;). 


今からまた延々と続くザイテングラート


と、その前に休憩~い(^.^)
美しい.夏の穂高満喫!

さぁっ!行くべっ! どっこいしょっ!
小さな“っ”を入れ気合感!


画面上方、中央右寄りに見える簡易電柱?アンテナ?が目指す“奥穂高山荘”…、らしい.

延々と岩を登る. 


おぉーっ!、見えたぁっ!


ガスが、ガスがぁ.


おおーっ!これが雑誌で見ていた“奥穂高山荘”かぁっ!!!


素晴らしい!Wonderful!
因みに、奥に見えるピラミッドは奥穂高岳そのものではない.これを超えて更に登ったところが奥穂高岳なのだよぉン. 


“涸沢小屋”出発は10時だったから、3時間20分.
ま、疲れた体からすれば上出来っ!


いくぜっ!いくぜっー!一杯行くぜっ!!!
奥穂にカンパ~いっ!
ぷっは~っ!美味いっ!

この時間に小屋に着けたら、夕食まで沢山時間があって、疲れもとれるし、のんびりできる. 


このテラスが粋だ.
左のお兄さんと登山談義.黒い服、黒いザック.カッコいいけど、蜂に刺されるぜ(^O^)


靴を脱いでくつろげる.横になって疲れをとる.


おぉ、降りてくるヒトだ.


小屋の中はこんな感じ.
大きな小屋だ.良い小屋だ.


夕食をたらふく食って.

夜は意外とヒトが少なく、一人1枚の布団が確保できて、けっこう快適だった(^.^)

いよいよ明日は奥穂高岳登頂だぁ!

じゃまた(^0^)/~~.
3/3に続く.