過日、SNSでお知り合いになったグループの方々と“寂地峡”でキャンプ.
コテージに泊まったわけだが、皆さん入るなり、「風呂ない、トイレない、何もないんか!」と.
「登山家が何を言う(`Д´)」
翌朝、先週宿題に残した“寂地峡(正確には犬戻し峡という)”後半の沢登りスタート.
そう、これ、“東屋下ゴルジュ”.
今日は相棒にY君がついてきてくれる.
彼、初めての沢登り.
気合を入れて、ヘルメット購入してきてくれた.
いきなり泳ぎ.
ライフジャケットを貸してあげたから、浮いてるんだよ.
浮いてるけど、流れに逆らって泳ぐし、そのあとすぐ滝を登らないといけないから、
結構体力を使う.
F7 この滝で5m.
流れの中を突っ張りながら登る.
F7を下から見る.
おいおい(汗)
F7を上から見る.
5mは結構な高さだ.
それにしても水がきれい.
さーさー、F8 10m.
こっからが今日の本番.
実はこの滝を見上げた時、私は「やめよう」と思ったのだった.
が、先行してもらったY君、結構身体能力が高くて、登っていく、登っていく.
で、登り切ってしまった(◎_◎;)
途中の崖にへばりついている私は、怖くて仕方がなかったが、行ってみるかぁ、と弱々しく.
10mのザイルと、1.5mのスリングは持ってはいたが、まだ十分使い方を知らない.
それに、先行の彼が持っていてくれたならまだしも、私が持っているから使おうにも使えない.
途中、恐怖で恐怖でたまらない.
落ちたら絶対大けがする.
やってはいけない.こんな崖登り.
言い訳がましく書くと、荷物は全部私がしょっているから身重も.
でも、何とか登り切った.
↓ この写真は、“宇部山岳会”さまのHPからお借りしたものだが、
これが上述F8の同じところ.
“宇”の字の左に見えるかと思うが、ここはザイルをフィックスして登るべきところだったようだ.
F8の上から下を見る.
怖くて真下なんて見えない.
がーっ、振り返ると、前回の記事で上から見た憧れのF9とその滝壺がっ!
か・ん・げ・き!
美しいエメラルドグリーン.
↓ 上の写真ではエメラルドグリーンの美しさが十分伝わらなかったと思うので、
前出、“宇部山岳会”さまのHPより拝借.
素晴らしい!美しい.
この滝は、沢登りでないと来ることができない.
遊歩道などから降りようとしても、ザイルでもなければ崖がきつ過ぎて降りることはできない.
それだけに価値がある.
私はこの美しい色合いを見るにつけ、
世界遺産のイエローストーンを思い出す.
ここまでで約30分.
時間の割には恐怖で長く感じた.
さぁ、このF9を登るぞ.
って、ここがまた大変だった.
F9を登り切って上から写真を撮っているわけだが、
実は、F9を登るにあたり、右岸のルートを取った.
ところが上の方へ行くにつれ、断崖絶壁となってきて、手を伸ばしてもなかなか手がかりをつかむことができない.
Y君は苦労しながらも、またもや登り切ってしまった.
彼のルートをたどり、登っていく私.
がぁっ!
恐れていたことが起こった!
降りるにも降りれなくなってしまっている.
↓ そう、こんな状況.
「ここで落ちたら、大怪我だなぁ.でも落ちないでレスキューを呼ぶのもなぁ」
結果、何とか登り切りはしたが、落ちなかったから良かったものの….
さぁ、最後のF10 いわゆる“犬戻しの滝”.
3段の滝で、下段10m、中段5m、上段10mの3連滝.
上図のように、下段をなんなく登ったところで、時間は12時半.
上段まですぐに登れそうではあったが、登ってしまうと終点まで小1時間沢歩きしないといけなくなる.
他のメンバーさんと一緒のBBQに間に合わなくなる.
ん?そのまま降りればいいじゃん、って?
いえいえ、沢下りというのは、登りに比べてとても危険なので通常はやりません.
ですから、容易に降りれそうな、下段までで終了としました.
でも、全然やり切った感満載ですよ.
で、キャンプ場に戻って、他のメンバーさんたち、合計11人とBBQしながら談笑しました.
夏の最後の良い思い出となりました.
この夏始めた沢登り、
① 赤ナメラ峡(ソロ)
② 赤ナメラ峡(モンベル)
③ 寂地峡 前半(ソロ)
④ 寂地峡 後半(二人)
の4回となりました.
来年はぜひとも奥三段峡、細見谷、匹見峡にトライしてみたいと思います.
難易度は高いようなので、ザイル、カラビナ、ビレイの使い方を練習しなくては.