横浜地球物理学研究所

YOKOHAMA GEOPHYSICS RESEARCH LABORATORY
地震予知・地震予測の検証など

早川正士氏ら地震解析ラボの地震予測の検証(2015年11月)

2016年03月10日 | 地震予知研究(早川正士氏・地震解析ラボ)
 
VLF/LF電離層擾乱に基づいて有料地震予測サービスを行っている、「地震解析ラボ」(所長:早川正士・電通大名誉教授)という団体があります(運営会社はインフォメーションシステムズ株式会社)。

当サイトでは以前より、地震解析ラボの地震予測を検証し、有意な予測能力は全くみられないと指摘してきました。しかしながら、彼らは依然として有料地震予測サービスを継続しており、メディアでもしばしば「精度が高い」などと紹介されているようです。そこで今回は、地震解析ラボが昨年発表した予測の一部を、また検証してみることにします。


 ■

以下に、現時点で地震解析ラボが公開している中で最新の地震予測である、2015年11月30日に発表された予測を示します(地震解析ラボのサイトで公開されています)。6ヶ所の予測エリアが、いずれも青色で示されており、「M5.0±」(M4.7~M5.3)の規模の地震予測であることを意味しています。予測期間は、発表日である11月30日から12月10日までとなっています。



    



…ところが、この期間には、M4.7以上の地震が、国内では1件も発生しなかったのです! したがって、的中率は0%です。これでは面白くありませんので、おおまけにまけて、下限をM4.5まで下げて差し上げますと、この期間には以下の2件の地震が発生しています。


 ・2015/12/02 07:48:06.3 宮城県沖 38°40.7′N 142°16.2′E 深さ39km M4.6 最大震度3
 ・2015/12/02 13:41:19.7 宮城県沖 38°20.6′N 141°51.0′E 深さ63km M4.6 最大震度3



この2つの地震の震源を、上に示した図にプロット(赤丸)してみましょう。



    



…もう、目も当てられません。いかにも地震が起きそうな6ヶ所に地震予測を出しながら、その間を縫う様に実際の地震が起きています。


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ご覧のとおり、地震解析ラボの地震予測は、最新の2015年の予測を見ても全然向上しておらず、デタラメのままであるようです。こうしたハズレの山は顧みられることがなく、メディアでも黙殺され、無かったことにされます。そして、たまに的中した予測だけが宣伝され、さも予測精度が高いかのように錯覚させられる訳です。ぜひ、皆様はご注意いただきたいと思います。

彼らをはじめ、地震学界の一部では、「地震の前兆で電離層が乱れるのではないか」「電磁波を観測すれば地震の前兆が分かるのではないか」と論じられています。ですが、こうした早川正士氏の地震予測実績、さらには森谷武男氏や串田嘉男氏ら同様の研究者の全く芳しくない実績をみますと、そうした言説は「デタラメであろう」とバッサリ切って捨てても良い段階なのではないかと思います。
 
ジャンル:
科学
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3 コメント

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先生!熊本地震大当たりです (うどん)
2016-04-18 20:57:39
zakzakによると、H先生の予測ー震源日向灘、最大震度4ーでも、熊本地震は当たりになるのだそうです。
おいらの宝くじも、下二桁くらい当たれば一等の当たりにしてください。
有料が成立することこそ、偽物の証 (伊牟田勝美)
2016-06-24 01:28:59
一生涯に、家具が倒れるような巨大地震に遭遇する確率は、どれくらいでしょうか。
精々、50%程度ではないでしょうか。

仮に、家具が倒れるような巨大地震を100%的中させる有料地震予知会社が存在するとしましょう。
そんな地震予知会社と契約すると、待てど暮せど、一向に地震予知の通知が来ない事になりそうです。
何せ、80年間で一度も地震予知の通知が来ない確率が50%はあるのです。
果たして、こんな地震予知会社と契約するでしょうか。

逆に言えば、有料地震予知会社が成立するのは、出鱈目な地震予知を乱発し、契約者を飽きさせないからなのでしょう。

Re: 有料が成立することこそ、偽物の証 (横浜地球物理学研究所)
2016-06-24 16:36:24
>伊牟田勝美様

確かにご指摘のとおりですよね・・。

逆に、地震解析ラボみたいに、「M5程度、最大震度3」みたいな、被害がほぼ無いであろう地震ばかりを予測しまくるパターンもあり、たとえそれが出鱈目じゃないと仮定しても(実際は出鱈目ですが)、そんな予測にお金を払う意味があるのか、という話もありますね。


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