横浜地球物理学研究所

地震予知・地震予測の検証など

高橋学・立命館大学教授の「福岡で大地震」との予測、やはりハズレました

2017年05月23日 | 地震予知研究(高橋学・立命館大教授)
 
最近、高橋学・立命館大学教授という方が、「地震や火山の専門家」として週刊誌に取り上げられ、地震予測や噴火予測を次々と披露しています。これまでに、IWJ、日刊ゲンダイ、週刊ポスト、週刊プレイボーイ、週刊女性といった雑誌が、この高橋学教授を取り上げ、すぐにでも巨大地震や大噴火が日本で起きるかのような不安感を煽る予測を、繰り返し紹介しています。

この5月には、日刊ゲンダイと週刊女性で、「5月13日前後に福岡で大地震が起きる」と予測し、世間を騒がせました。


  3月連続地震は兆候か 九州北部「GW明け大地震」に要警戒(日刊ゲンダイ 2017年5月6日)
  https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/204889

   

  大地震を連続的中させた高橋教授から「5・13博多に警戒」とメールが届いた(週刊女性 2017年5月11日)
  http://www.jprime.jp/articles/-/9635


…しかしながら、お気づきのとおり、高橋教授が予測した5月13日前後には、福岡に大地震は起きませんでした。このエントリを書いている5月23日現在、M6を超えるような地震は、日本のどこでも発生していません。予測ハズレです


 ■

この高橋学・立命館大学教授という方は、これまでも週刊誌や夕刊紙にメールを送りつけて、「すぐにでも大地震が起きる」とか「大噴火が迫っている」といった予測を発表し、ことごとくハズレています。

予測が外れているだけでなく、明らかに地震や火山について間違った知識を披露しています。この方の地震予測や噴火予測は、全く信用に値しないと言って良いと思います。以下のエントリもご覧ください。


  高橋学・立命館大学教授の地震・噴火予測は信用できるのか
  http://blog.goo.ne.jp/geophysics_lab/e/b7902d584591d5b4cd47789dac7d9976

コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 村井俊治氏の「南関東で大地... | トップ | 村井俊治氏ら「MEGA地震予測... »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
信者からみれば (うどん)
2017-05-24 23:10:14
信者から見れば、大分県豊後大野市の地割れが「当たった!」てことのようです。
もう、むちゃくちゃですね。
返信する
データが無い (案山子)
2017-05-26 12:14:41
記事の中で兵庫県南部地震(記事では阪神・淡路大震災と誤記していますが,教授も記者も素人なので目をつぶります),新潟県中越地震,東北地方太平洋沖地震(これも同じ)のみ例を挙げていますが,それ以外の大規模な地震に関する対応関係は一切公開されていないんですよね.
大きな被害(建物被害,つまり人的被害)の生じる震度6弱以上を観測した地震は兵庫県南部地震以降50回ほど発生していて(深さ次第で6弱以上になる規模の地震まで数えれば更に多い),その中のたった3例だけ挙げて,あとは一切公開しないというのは研究者としてどうなんでしょうね.
まあ,たった3例で信じて騒いでしまう人もどうなの?って感じですが.

最低でも10や20はないとまぐれ当たりの域を出ないでしょう.
今回も外れるべくして外れた感があります.
返信する
もはや、 (てんと)
2017-05-28 09:48:27
ただの煽動者、アジテーターにしか見えません。
返信する
科学的な裏付けができていない (ばーど)
2017-06-07 23:14:51
私も数年前からこの方の言動は注意しているので、今回のことも「またか(呆れ)」という感じですが、結構な騒ぎになったようですね。

高橋先生の主張を見ていて感じるのは、データを論理的に分析するという点ができておらず、過去の傾向(しかも自分の都合の良いデータをこじつけしている類のもの)から、「○○がおきたので、○日後に大地震が起きる」といった論法を多用されているようですね。
こんなもの、まぐれ当たり以外、的中なんて望めません。それは予測でも何でもないんですけどね。

高校地学程度の知識をきちんと理解していれば、一笑に付せる程度のお話なのですが、それに大騒ぎをするというのは、つまるところ今の日本人の地学化知識が、いかに貧相になっているかを示しているように思います。

詐欺に騙されないコツは、正しい知識を身に着け、玉石混合の情報の中から、きちんとした情報を選別出来る論理的に思考能力を自分の力で身につけるしかありません。
こういう話を目にするたびに、いつもそのことを実感します。
返信する
警告を発して、まぐれ当たりを待つ (高橋教授が身内でなくて良かった)
2017-06-09 19:21:02
ずっと警告してたら、少しそれっぽいのが起きたり、カスルぐらいのことはあるだろうよ。

だがな、てめえの売名行為で、どれだけの人が不安になるか分かってんのか?

てめえは、てめえの信者のカス野郎達とだけさわいでろよ。

終わりだ、終わりだっていう奴は現実や自分に不満やコンプを抱えた奴が多いのよ。

自然災害の前に肥大した自分の身体でも心配しろよwww
返信する
文学部卒の”素人予想” ()
2019-05-11 16:45:18
高橋学は文学部地理学科卒の典型的な文科系で、
地球物理学や地質学とは全く無縁のド素人。
日刊ゲンダイなどは地震関係の記事に必ず高橋学の
コメントを掲載しているが、この男の専門は災害リスクマネジメントと記事中にカッコ書きで注釈付けてあり、
要するに高橋学は、例えて言えば災害時は
防災用品を携帯して早目に避難したほうが良い
というレベルのタダの防災屋だ。
高橋学は最近でも、南海トラフ地震は10連休中に来る
とか、1~2年以内に来るとか、競馬予想屋みたいな
テキトーな”予想”を出して”煽って”いるが、
こういうガセネタを流す地震学ド素人の文学屋は
”百害あって一利なし”の典型だ。
返信する
気象庁の忖度と言っていますね (伊牟田勝美)
2019-05-12 01:08:10
高橋学氏は、日刊ゲンダイ(DIGITAL)で、2019年5月10日の日向沖の地震について、「このところ、気象庁は不安を打ち消すことを繰り返しています。今年はG20、ラグビーW杯、来年には東京五輪を控え、対外的に“危ない国”という印象を与えたくない政権に忖度しているのではないか」と述べています。

素人がプロに対して言う言葉なのでしょうか。

高橋学氏は、「立命館大環太平洋文明研究センター教授」で、「災害リスクマネジメント」が専門です。
どこにも「地震」、「地学」、「地球物理学」等の肩書は出てきません。
毎年の五月連休には「大地震が起きる」と言い、「富士山が噴火する」と言い、「南海トラフ地震が近い」と言い続けていますが、マグレ当たりさえしない御仁です。
そりゃ、そうでしょう。
ど素人ですから!

ちなみに、日刊ゲンダイは、高橋学氏を「識者」として扱っています。
危機感を煽る記事は売り上げに繋がりやすいので、危険性ばかり唱える高橋氏は、識(史記)者なのでしょう。
返信する
文学屋に石橋氏の爪の垢 ()
2019-05-13 17:04:27
また投稿させて頂きます。
今や夕刊紙(日刊ゲンダイ)地震関連記事の“常連コメンテーター”となった
文学屋・防災広報屋(災害リスクマネジメント)の高橋学は、
地震発生や火山噴火のたびに、各地震学者の著書や解説を“つまみ食い”?して
あたかも自分が予測したような言説をまき散らしているが、
高橋学には、東海地震の名付け親というか、南海トラフ地震予測の礎を築いた
石橋克彦神戸大名誉教授(元建設省建築研究所応用地震学室長)の
爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいと勝手に個人的に思うところです。
石橋克彦「南海トラフ巨大地震」
http://www.hotatelog.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-5bde.html
返信する
地震学ド素人は怖いもの知らずか? ()
2019-05-14 10:15:33
しつこくまた投稿させて頂きます。
横浜地球物理学研究所さんのサイトに頻繁?に登場する高橋学
とドッコイドッコイ?が、木村政昭琉球大名誉教授!
東京水産大漁業学科卒(ウイキより)で、昔、某民放テレビで
与那国島海底遺跡探検などやっていた“海底探検屋”兼“魚屋”?木村政昭は、
5~6年前だかに日刊ゲンダイの記事の中で房総半島に巨大地震が来ると
“予想”しモノの見事?に外した競馬予想屋モドキと個人的に思う。
要するに、すでに昭和40年代に東海地震が周期的に発生することを解析した
石橋克彦氏のような超一流地震学者でも、何年何月にどこで地震が起きると
予測できないのをよいことに?、
“防災屋”や“海底探検屋”の地震学ド素人がテキトーな“予想”を
垂れ流し放題というアリサマです。
返信する
最近は学習してきたっぽい? (トイズ)
2020-06-14 20:53:21
最近は学習してきたっぽいのか、昨今の地震活動に関する記事では何日後かに大地震が起きるみたいな論調は使ってないように思います
それでも相変わらずスーパー南海地震の予兆・前兆だの断定したり(そもそもスーパー南海地震って言葉からして幼稚)、どの記事でも(同じようなメール送ってるのか)言ってることがまるっきり一緒だったり(大体、南海トラフと首都直下は別々に考えるべきではない、フィリピン海の圧力云々)、そもそも依然言ってたことと真反対だったり(以前は静穏期の後の大地震が来るみたいなノリだった。今では単純に活発になってるから来るみたいな感じ)と胡散臭さは健在で逆に安心するくらいです

まあ、日にち特定しなくなっただけ少しは賢くなったと思いますよ
この論調だとたとえ発生が5年後だろうと、10年後だろうと、高橋先生本人が生きてるのかも怪しいほどの年月だろうと成立しますからね
普通に起きた地震調べるだけでグーグルのトップニュースに出てくるのはホントいい加減にしてほしいけど
返信する

地震予知研究(高橋学・立命館大教授)」カテゴリの最新記事