2016年4月1日(金)11時39分頃、三重県南東沖を震源地とする地震(速報値M6.7)が発生しました。
震源の深さは約10km、和歌山県古座川町高池で震度4(震度計測値は3.6のようです)を観測しています。
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発震機構は、おおむね北西-南東に圧力軸を持つ逆断層型のようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/ff/0decbe8bba7feea629338839ba495838.jpg)
(気象庁HPの図より作成)
圧力軸の方向もフィリピン海プレートの沈み込み方向とおおむね一致しますし、深さから見ても、典型的なフィリピン海プレートの沈み込み面での海溝型地震だと思われます。
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三重県南東沖を震源とする地震としては、2004/9/5に発生した地震M7.1があります(新宮市などで震度5弱)。このときの震源は、今日の地震よりもう少し沖の、ほぼ南海トラフの真下の深さ40km弱で、プレートの内部での地震と考えられています。従って、今回の地震とは、メカニズムが異なることになります。
他に三重県南東沖で起きた浅めの地震としては、1966/1/11のM5.9(深さ5km)、1968/5/9のM5.6(深さ20km)があるようですが、近隣の遠州灘や和歌山県南方沖もあわせて、この辺りでのフィリピン海プレートの「沈み込み面」での地震としては、昭和東南海地震(1944)や昭和南海地震(1946)以来、今回の地震が最大の規模と言って良さそうです。
また、浅めの地震ですので、余震があるかも知れません。
震源の深さは約10km、和歌山県古座川町高池で震度4(震度計測値は3.6のようです)を観測しています。
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発震機構は、おおむね北西-南東に圧力軸を持つ逆断層型のようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/ff/0decbe8bba7feea629338839ba495838.jpg)
(気象庁HPの図より作成)
圧力軸の方向もフィリピン海プレートの沈み込み方向とおおむね一致しますし、深さから見ても、典型的なフィリピン海プレートの沈み込み面での海溝型地震だと思われます。
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三重県南東沖を震源とする地震としては、2004/9/5に発生した地震M7.1があります(新宮市などで震度5弱)。このときの震源は、今日の地震よりもう少し沖の、ほぼ南海トラフの真下の深さ40km弱で、プレートの内部での地震と考えられています。従って、今回の地震とは、メカニズムが異なることになります。
他に三重県南東沖で起きた浅めの地震としては、1966/1/11のM5.9(深さ5km)、1968/5/9のM5.6(深さ20km)があるようですが、近隣の遠州灘や和歌山県南方沖もあわせて、この辺りでのフィリピン海プレートの「沈み込み面」での地震としては、昭和東南海地震(1944)や昭和南海地震(1946)以来、今回の地震が最大の規模と言って良さそうです。
また、浅めの地震ですので、余震があるかも知れません。
どうもフィリピン海プレート内の地震だった可能性大です。発震機構解の垂直に近い方の節面が断層面だったということでしょうか。
ご教示ありがとうございます。
余震分布もそちらの節面を示唆しているようですね。震源が半島突端近くの沖合いということで、速報の精度がやや低くなるのかも知れませんね。2004年のときもプレート内の逆断層だったようですが、この付近ではこのようなタイプが起きやすいのでしょうか?