横浜地球物理学研究所

YOKOHAMA GEOPHYSICS RESEARCH LABORATORY
地震予知・地震予測の検証など

ハザードラボは、デタラメな自己検証を即刻やめるべき

2013年12月25日 | 地震予知研究(早川正士氏・地震解析ラボ)
地震予測サービスを行っている「ハザードラボ」のサイトによりますと、彼らの地震予測精度の自己検証結果は、「的中精度:41.51%」となっています(2013年12月現在)。

ですが、彼らの自己検証は、ハッキリ言って滅茶苦茶です。もっと言えば、悪質な「ごまかし」だとさえ言えます。たとえば、以下の自己検証表をご覧ください。なお、日時は下にいくほど古く、一番上の「10月26日」という日付は「10月28日」の誤りです。



この自己検証表において、彼らは、10月26日02時10分に発生した福島県沖のアウターライズ地震に伴う6件の余震を、全て「○」(予測成功)としています。ですが、以下のとおり、この検証は滅茶苦茶であり、全く容認できません。


1.肝心の本震を予測失敗している

彼らは「北海道南部~中部」という、ほぼ日本の半分を包含するような予報円を設定し、「M5クラス」の規模の地震を予測しました。それに対し、10月26日の午前2:10に発生した地震は、福島県沖のM7.1という規模のアウターライズ地震でした。つまり、規模が全くハズレており、本震は予測に失敗しているのです。表でも、M7.1の本震(表の一番下)に対しては「×」(予測失敗)とされています。

それなのに、規模が同じだという理由で、M5クラスの余震を「的中成功」としているのです。本震を予測失敗しておいて、その余震を予測成功とするという態度は、率直に言って信じられません。あまりにも酷い、「ごまかし」の態度と言わざるを得ません。


2.立て続けに起きた余震を、重複してカウントしている

10月26日~10月28日に発生した福島県沖の6件の地震は、全てM7.1のアウターライズ地震の余震と考えられます。彼らは、これを全て重複して「的中」とカウントしています。

つまり、「1件しか地震を予測しなかったのに6件の地震が起こった」はずなのに、「6件の地震を予測して6件とも予測どおりに地震が起こった」ことにしてカウントしているのです。このようなごまかしを平気でできてしまう神経は、ちょっと理解を超えています。


3.そもそも予測範囲外で起きた地震である

当時ハザードラボが発表していた予測円に、実際の震源(赤の×印)を重ねてみましょう。



10月26日に発生した一連の地震は、日本海溝よりも東側のアウターライズでの地震です。ご覧のとおり、予測円から全くハズレていることがわかります。

これだけ広範囲な地域を対象に予測を出しておきながら、予測範囲から外れていても「的中」としているのです。あまりにも誠実さに欠けています。


…本サイトでも繰り返し説明しておりますように、ハザードラボのサイトによる自己検証は、一事が万事、この調子なのです。全く滅茶苦茶で、誠意の欠片も感じられません。もし誠意がないのではないとするなら、絶望的なセンスであるとしか言いようがありません。いずれにしても、全く信用ならないサービスであるという印象です。


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