今年も終わりに近づいてきましたので、2015年の国内での地震を振り返ってみます。
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まず、震度5弱以上を観測した地震は、以下の10回でした。震源が30kmより浅いものは3件です。震度6弱以上はありません。
(気象庁HP『震度データベース検索』より作成)
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次に、M6.0以上の規模の地震は、以下の14回でした。いずれも、震源が観測点から遠い海域のものです。内陸を震源にするものはありません。
(気象庁HP『震度データベース検索』より作成)
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それでは、近年の地震数の推移をみてみます。
震度5弱以上を観測した地震の数:
M6.0以上の規模の地震の数:
…ご覧のとおり、震災の年に急増した大きめの地震の数は、それ以降ほぼ単調な減少傾向にあります。活動度の推移は、大きな地震の後にみられる余震数の減少と同様の曲線を描いて、震災前の水準に向かっているようにも見えます。ですので、「3.11以降、日本は地震の活動期に入った!」などと、とりたてて危険を煽るような意見には、現時点ではあまり簡単に賛同できないと思います。
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まず、震度5弱以上を観測した地震は、以下の10回でした。震源が30kmより浅いものは3件です。震度6弱以上はありません。
(気象庁HP『震度データベース検索』より作成)
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次に、M6.0以上の規模の地震は、以下の14回でした。いずれも、震源が観測点から遠い海域のものです。内陸を震源にするものはありません。
(気象庁HP『震度データベース検索』より作成)
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それでは、近年の地震数の推移をみてみます。
震度5弱以上を観測した地震の数:
2009年: 4回 震度6弱が1回(駿河湾)
2010年: 5回
2011年:71回 震度7が1回、震度6強が4回、震度6弱が4回
2012年:16回
2013年:12回 震度6弱が1回(淡路島付近)
2014年: 9回 震度6弱が1回(長野県北部)
2015年:10回
2010年: 5回
2011年:71回 震度7が1回、震度6強が4回、震度6弱が4回
2012年:16回
2013年:12回 震度6弱が1回(淡路島付近)
2014年: 9回 震度6弱が1回(長野県北部)
2015年:10回
M6.0以上の規模の地震の数:
2009年: 2回
2010年: 3回
2011年:111回 内陸型も多数(長野県北部、静岡県東部、福島県浜通りなど)
2012年:22回 内陸型は0件
2013年:20回 内陸型の2件(栃木県北部、淡路島付近)を含む
2014年:15回 内陸型の1件(長野県北部)を含む
2015年:14回 内陸型は0件
2010年: 3回
2011年:111回 内陸型も多数(長野県北部、静岡県東部、福島県浜通りなど)
2012年:22回 内陸型は0件
2013年:20回 内陸型の2件(栃木県北部、淡路島付近)を含む
2014年:15回 内陸型の1件(長野県北部)を含む
2015年:14回 内陸型は0件
…ご覧のとおり、震災の年に急増した大きめの地震の数は、それ以降ほぼ単調な減少傾向にあります。活動度の推移は、大きな地震の後にみられる余震数の減少と同様の曲線を描いて、震災前の水準に向かっているようにも見えます。ですので、「3.11以降、日本は地震の活動期に入った!」などと、とりたてて危険を煽るような意見には、現時点ではあまり簡単に賛同できないと思います。
データで見ると非常に分かりやすいですね。
感覚としては、2012年も大きな地震が多かったような気がしていましたが、さほどではないのですね。
やはり感覚的な地震回数の記憶は、あてにならないものですね。
地震予知の所でも感じますが、思いこみが一番危ないですね。「地震が多くなった」とか、「予測が的中した」と思いこんでしまうと、掘り下げて本当にそうなのかを検証しなくなってしまい、いつの間にか信じ込んでしまう。
そう言う陥穽があることを分かっていても、ついそちらに流れてしまうものなんですね。
私個人は、「3.11以降、日本は地震の活動期に入った!」と言われても、「そうなのかな?」という程度で、鵜呑みにしませんが、真面目に思いこんでしまう方も多いんでしょうね。
何事もそうですが、立ち止まって考えてみる、確認してみるというクセを身につける必要がありますね。
大変分かりやすいです。私自身最近の地震掲示板などの注意喚起に踊らされていましたが、先日ふと「本当に危険なのか?情報量が増えたからそう思っているのではないだろうか?」と思い至りました。
日頃からの備えをしておく心構えが重要なのであって、不確かな情報に煽られてはいけませんね。天変地異はそれこそ何か宇宙規模の出来事で、予想は人智の及ばぬ事かもしれません。
データを拝見して何か一つストレスが無くなりました。
有り難う御座いました。
タイトルは地震前兆現象となっていますが、内容に実施中の予測サービスに対する検証が入っています。それなりに公平な評価のように思います。
織原義明/長尾年恭
地震前兆現象を科学する
出版社名 : 祥伝社 (祥伝社新書 449)
出版年月 : 2015年12月
価格:864円
情報有難うございます。当該新刊書の内容について、近いうちにブログ等で書こうと思っています。
気象庁の震源リストから探しました。
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/daily_map/index.html
2/25 16:00:59.3 44km M6.1 鳥島近海
5/11 06:25:44.8 10km M6.3 鳥島近海
8/17 23:42:34.8 12km M6.1 硫黄島近海
9/2 00:25:10.2 57km M6.1 鳥島近海
12/4 13:25:54.0 0km M6.6 硫黄島近海
無感地震とはいえ、5月3日の鳥島近海M5.9のように津波地震となるものもあるので、侮ることはできないと思います。
「自分が考えた予知方法は的中率が高い」と言っている方々には、こういう地震も予測してほしいものです。
これで、ほぼ地震予知で言いたいことは言い切ったように感じています。
既に、地震解析ラボの地震予知は解析を終わっていますので、そろそろ潮時かなと思っています。
正直なところ、村井氏を相手にするのは、自分のレベルを下げることにしかならず、馬鹿馬鹿しく感じています。
私の採点方法に御意見が入りましたら、それにお答えする程度としようと思っています。
南海トラフだとかそういうのに囚われすぎていろいろおかしくなってきてる気がします、昨今
311以降起きてる大地震の数々も南海トラフへの布石と言わんばかりの言い草
そう思うのは勝手だけどとりあえず被害受けた人の気持ち考えよっか?って思いますね
2017年は、M6.5以上の地震は1回も起きていません。これは、29年ぶりのことです。
2018年、2019年も、M7.0以上は起きていません。日本は、年間で1回か2回はM7.0以上の地震が起きるのですが、それが起きていないのです。
とても、「地震の活動期」とは言えそうにありません。
にも関わらず、自称・地震予知研究者は、「危険が迫っている」を繰り返しています。予知できていないことは、このあたりからも見えてきますね。
もちろん、油断は禁物ですが、全体の傾向としては地震活動は静穏化に向かっているように見えます。