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電子基準点のデータから、有料メルマガ「週刊MEGA地震予測」などで地震予測サービスを行っている、東京大学名誉教授の村井俊治氏(JESEA・地震科学探査機構)という方がいます。
これまで当サイトでは、村井俊治氏らのGPSデータの取り扱い方はデタラメであり、地震予測もほとんど当たっていないことを紹介しています。
・2015年2月の岩手県沖の地震を、予測できず
・2015年1月までに東日本大震災以来の大地震が起きるとの予測→ハズレ
・2014年9月に週刊ポストに掲載したほとんどの予測領域で、全く大きな地震が起きず
・2014年9月の茨城県南部の地震を、予測できず
・2104年3月までに南海トラフ巨大地震が起きるとの予測→ハズレ
今回も、またもや村井俊治氏の地震予測がハズレたことを紹介します。
■
村井俊治氏は、今年はじめ、「日刊ゲンダイ」において、以下の地震予測を発表しています。
(日刊ゲンダイ2015年1月5日号。下線は本サイトによる。)
…要するに、東北の日本海側が沈降しているので、2015年1月から3月までの間に大地震や火山噴火が起こる、という予測です。しかし、予測期間内に該当するような地震も噴火も起きず、この予測も、見事にハズレました。
なお、この記事で村井氏は、「東成瀬、栗駒あたりはボコボコ動いています」などと言っています。ですが、すでに本サイトで指摘しているとおり、これら座標値の変動は単なるGPSデータに恒常的にみられるノイズであって、ボコボコ地面が動いているというのはデタラメです。付近にお住まいの皆様は、このような嘘を真に受けて過剰な心配をなされないよう注意してください。
またそもそも、「東北地方の太平洋側が隆起し日本海側が沈降している」というのは、プレート境界での大地震に伴う周知の余効変動であり、2011年3月の地震発生直後から、継続して観測されているものです。村井氏は、さも最近になって彼が発見したかのような言い方をしていますが、そういうワケではありません。
■
また、村井俊治氏らJESEAは、今年2月の岩手沖と徳島の2つの地震について、「昨年12月17日のメルマガで要注意地域として挙げていた」などと得意げに宣伝(こちら)しています。
ですが、彼らが発行するメルマガの内容を実際にみると、全くマトモな地震予測になっていない代物であることがわかります。昨年12月17日発行の彼らのメルマガ「週刊MEGA地震予測」の内容を、実際にみてみましょう。

…ここに挙げられた「要注意地域」に該当するであろう地域を、日本地図に描いてみますと、以下のようになります。

…ハッキリ言って、国内の地震が多い領域のほぼ全部を網羅しています。
村井氏らのメルマガは、文字で予測領域を列挙しているので、特定の地域をピンポイントで名指ししているかのように錯覚するかも知れません。ですが、図に描けば一目瞭然、単なる下手な鉄砲なのです。これだけの下手な鉄砲を打って、上記2つの地震を的中させたと得意げに吹聴している、それが村井俊治氏らJESEAの実態です。
なお、震度5以上の地震が発生する可能性が高い「要注意地域」とやらの予測期間は長くても3ヶ月で、このメルマガ発行から3ヶ月以上が経過しています。ですが、この期間内に震度5弱以上を観測した地震は、岩手県沖と徳島県南部の、2つしかありません。つまり、この2件以外に6つある「要注意地域」との地震予測は、ことごとく全て外れているのです。
こうした異常に広い予測領域や、ハズレ予測の数を考慮すれば、村井俊治氏らJESEAによる地震予測は、ほぼタラタメと言って良い的中率しかないことが分かります。なお、最近のメルマガでは(公開されていないのでここで引用することはできませんが)、要注意地域などで挙げられる地域がさらに増えており、ほとんど日本全国を網羅してしまっています。
■
村井俊治氏らJESEAのように、「予測を出したが地震が発生しなかったケース」を正直に開示しない地震予測は、その時点で信用できないと判断して良いと思います。それが嫌なら、彼らは過去の予測実績を全て公開するべきです。その意味では、数ある地震予測サービスのなかで、定量的に全予測実績を公開している地震解析ラボの態度は、評価されるべきでしょう(ただし予測精度は地震解析ラボも出鱈目と同レベルですが)。
なお、村井俊治氏らJESEAによる地震予測のデタラメさについては、すでに繰り返し指摘しています。ぜひ併せてご参照ください。
村井俊治氏の地震予測を信じてはいけません(3)
村井俊治氏の地震予測を信じてはいけません(2)
村井俊治氏の地震予測を信じてはいけません(1)
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電子基準点のデータから、有料メルマガ「週刊MEGA地震予測」などで地震予測サービスを行っている、東京大学名誉教授の村井俊治氏(JESEA・地震科学探査機構)という方がいます。
これまで当サイトでは、村井俊治氏らのGPSデータの取り扱い方はデタラメであり、地震予測もほとんど当たっていないことを紹介しています。
・2015年2月の岩手県沖の地震を、予測できず
・2015年1月までに東日本大震災以来の大地震が起きるとの予測→ハズレ
・2014年9月に週刊ポストに掲載したほとんどの予測領域で、全く大きな地震が起きず
・2014年9月の茨城県南部の地震を、予測できず
・2104年3月までに南海トラフ巨大地震が起きるとの予測→ハズレ
今回も、またもや村井俊治氏の地震予測がハズレたことを紹介します。
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村井俊治氏は、今年はじめ、「日刊ゲンダイ」において、以下の地震予測を発表しています。

…要するに、東北の日本海側が沈降しているので、2015年1月から3月までの間に大地震や火山噴火が起こる、という予測です。しかし、予測期間内に該当するような地震も噴火も起きず、この予測も、見事にハズレました。
なお、この記事で村井氏は、「東成瀬、栗駒あたりはボコボコ動いています」などと言っています。ですが、すでに本サイトで指摘しているとおり、これら座標値の変動は単なるGPSデータに恒常的にみられるノイズであって、ボコボコ地面が動いているというのはデタラメです。付近にお住まいの皆様は、このような嘘を真に受けて過剰な心配をなされないよう注意してください。
またそもそも、「東北地方の太平洋側が隆起し日本海側が沈降している」というのは、プレート境界での大地震に伴う周知の余効変動であり、2011年3月の地震発生直後から、継続して観測されているものです。村井氏は、さも最近になって彼が発見したかのような言い方をしていますが、そういうワケではありません。
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また、村井俊治氏らJESEAは、今年2月の岩手沖と徳島の2つの地震について、「昨年12月17日のメルマガで要注意地域として挙げていた」などと得意げに宣伝(こちら)しています。
ですが、彼らが発行するメルマガの内容を実際にみると、全くマトモな地震予測になっていない代物であることがわかります。昨年12月17日発行の彼らのメルマガ「週刊MEGA地震予測」の内容を、実際にみてみましょう。

…ここに挙げられた「要注意地域」に該当するであろう地域を、日本地図に描いてみますと、以下のようになります。

…ハッキリ言って、国内の地震が多い領域のほぼ全部を網羅しています。
村井氏らのメルマガは、文字で予測領域を列挙しているので、特定の地域をピンポイントで名指ししているかのように錯覚するかも知れません。ですが、図に描けば一目瞭然、単なる下手な鉄砲なのです。これだけの下手な鉄砲を打って、上記2つの地震を的中させたと得意げに吹聴している、それが村井俊治氏らJESEAの実態です。
なお、震度5以上の地震が発生する可能性が高い「要注意地域」とやらの予測期間は長くても3ヶ月で、このメルマガ発行から3ヶ月以上が経過しています。ですが、この期間内に震度5弱以上を観測した地震は、岩手県沖と徳島県南部の、2つしかありません。つまり、この2件以外に6つある「要注意地域」との地震予測は、ことごとく全て外れているのです。
こうした異常に広い予測領域や、ハズレ予測の数を考慮すれば、村井俊治氏らJESEAによる地震予測は、ほぼタラタメと言って良い的中率しかないことが分かります。なお、最近のメルマガでは(公開されていないのでここで引用することはできませんが)、要注意地域などで挙げられる地域がさらに増えており、ほとんど日本全国を網羅してしまっています。
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村井俊治氏らJESEAのように、「予測を出したが地震が発生しなかったケース」を正直に開示しない地震予測は、その時点で信用できないと判断して良いと思います。それが嫌なら、彼らは過去の予測実績を全て公開するべきです。その意味では、数ある地震予測サービスのなかで、定量的に全予測実績を公開している地震解析ラボの態度は、評価されるべきでしょう(ただし予測精度は地震解析ラボも出鱈目と同レベルですが)。
なお、村井俊治氏らJESEAによる地震予測のデタラメさについては、すでに繰り返し指摘しています。ぜひ併せてご参照ください。
村井俊治氏の地震予測を信じてはいけません(3)
村井俊治氏の地震予測を信じてはいけません(2)
村井俊治氏の地震予測を信じてはいけません(1)
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判っていた事とはいえ やっぱり当たりませんねえ この人の予想は
理論的には決して間違っている訳では無いと思うんですよ
しかし、1月から3月の間に って予想を付ける根拠がいい加減だと思います
エネルギーの溜まり具合を測定して分析するのは理に適っているものの
それが何時、解放されるのかという 「時期の特定」 は、極めていい加減と
言わざるを得ません
「マグレにでも当たれば世間の注目を浴びる」
という下心が見え見えなんですよね
木村教授のように、±5年 という予想の出し方なら 多少はマトモな予想と言えますが
そんな短期間でなんか判るはずが元々ないと思います
当り前ですよね、大陸のプレートは 何億年もの時を経て移動しており
一年間に数センチしか動かない訳ですから いつエネルギーが解放されるかは
数十年単位でしか予測など出来るものでは無いはずです
実際 ±5年でも、かなり無理がある予想かもしれません。
村井氏のご高説を聞いていて思うのは、彼自身の理論ばかりを先行させて、検証を全くしようとしない。
また少し大きな地震があると、「予測していました!」とこじつけるため、どんどん言っていることがに矛盾が出てくる。という繰り返しのパターンに陥っているんですよね。
だいたい上の図の「要注意地域」をみて、日本列島の大半が含まれていることに疑問を感じない点が悩ましいなと思います。
ご本人はツイッターで、
「 2月27日 電子基準点データを使って異常な変動を解析して地震予測をしていますが、警戒・注意・注視をする地域がとても多いです。そんなに数が多かったら誰でも予測が的中するではないかと言う人もいます。しかし今の日本は本当にどこも異常が発生しているのです。異常を知って言わないことはできないです。」
と自己弁護していらっしゃいますが、当たったとされるところ以外の要注意地域は、何故大きな地震がおきていないのか、その事を無視されようとしている点が、非常に嘆かわしいと思います。
たか様
また名前を変えられたのですね。ご苦労様です。
書き込まれる前に、感情論と理路整然とした検証の違いぐらいご理解いただいてはいかがでしょうか?
京都府・大阪府・滋賀県・奈良県以外の都道県は、一部または全てが要注視・要注意・要警戒地域になっているらしいです。日本周辺の海もほとんど警戒域になっているでしょう。
村井氏が4月8日にTwitterで、このようにつぶやいています。
「今年の3月から4月9日まで震度3以上の地震が24個ありました。そのうち23個はメルマガで地震の可能性がある地域で起きています。1つだけ外れました。3月4日に起きた岐阜県美濃中西部地震(M4.0、震度4)です。岐阜県の関ヶ原の電子基準点が異常な季節変動をしているのを無視してました。」
(現在、岐阜県美濃中西部の地震は、M4.6、愛知県西部に修正されています。たぶん「4月9日」は「4月8日」の間違いでしょう。)
①「異常な季節変動」ってなんでしょうね。季節変動に正常とか異常とかあるんですか(笑)。
②Yahooの地震情報では震度3以上は24回ありますが、気象庁では23回になっています。
Yahooやtenki.jpではなぜか3月25日の十勝地方南部の地震が2回カウントされています。
もしかしたら、村井氏は気象庁のサイトを見ずに、Yahooの地震情報を見てるのかな?と思います。
③23回の地震は、沖縄・四国・小笠原・中部・関東・東北・北海道で起きているのですが、
これは村井氏が自ら警戒域が広大であることを言ってしまってるようなものです。
④3月4日のM4.6、深さ40km、震度4の地震は予測できなかったのに、
3月25日の茨城県南部(M3.8、深さ50km、震度3)の地震がどうして予測できたのでしょう?
このように、私は地震についてはほとんど素人なのに、ツッコミどころが満載です。
ですが、村井氏はこれらのツッコミに答えることなく信憑性の低い予測を続け、3万5000人を超える信者は疑いなく当たったと言い続けています。残念でなりません。
小学校レベルの幾何学も理解できていないようです。
あと、このメルマガをやっている会社の公式Twitterも似たようなレベルです。
サンピラー様のご指摘通り、週刊MEGA地震予測2015年4月1日号と4月8日号の要注視・要注意・要警戒地域から外れているのは、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫の2府3県のみです。
4月15日号は週刊MEGA地震予測をコピペしておられたサイトの管理人氏が体調不良で更新出来ず、然りとて地震予知詐欺機構だと判っているJESEAに購読料を払う気も無く、私も読んでいませんが、恐らく上記の2府3県は要注視・要注意・要警戒地域から外れていると推測しています。
村井氏が4月2日にTwitterで、「4月1日のビッグイッシュー260号に「地震は予測できる」の記事が掲載されました。」とつぶやいている記事に、「この近畿北部の2府3県こそ新潟-神戸歪集中帯の地震空白域で、何時震度7の地震が発生しても不思議でない地域なのです。いっそのこと1都1道2府43県総てを要警戒地域・要注意地域・要注視地域に割り振られたら、今後枕を高くして眠られると思いますが・・・」とコメントしました。
しかし、村井氏の反応は「地震で断層が動くのは測量調査から証明されています」とか「断層は線です。一次元の情報です」とか言うもので、同氏の地震に関する余りに幼稚過ぎるつぶやきを読めば、新潟-神戸歪集中帯の存在や、地震空白域と言う意味すら知らないのでは無いかと疑ってしまいます。
それでも、もし近畿北部で震度5超の地震が発生すれば、村井氏は必ず「震源附近の電子基準点を調べたら○月○日に異常変動があった」と抗弁し、その地震も的中したかのように装う筈なので、Twitterへのコメントに村井先生は必ずそう仰るであろうと迄書いて置きました。
横浜地球物理学研究所様のご説明通り、村井俊治氏(JESEA)の言っていることは、支離滅裂で目茶苦茶であることは明らかなことですが、それを理解出来ない人々が村井氏を支持しているのも事実です。
最後に、「村井俊治氏(JESEA)の言っていることは、支離滅裂で目茶苦茶です」のコメント欄にコピペされたhttp://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eq/1424266455/は現在サーバ故障で全文が表示されず、http://hayabusa5.2ch.sc/test/read.cgi/eq/1424266455/l50で全文を読むことが出来ます。
そして、上記スレの続きとしてhttp://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eq/1429244172/が立ちました。主題は八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男氏ですが、現在は村井俊治氏の奇行が主題になっています。
横浜地球物理学研究所様も↓のように仰っているように、
本当に最低レベルの嫌がらせしか来ませんねw
>ご指摘のとおり、嫌がらせに類するコメントやメールは良く来ますが、
>論理的な反論は全く来ません。文字どおり、「全く」来ていないのが実情です・・・。
そもそも、村井氏の地震予測の根拠は「架空の地殻変動」なので、
村井氏すら論理的な反論の術(すべ)が無く、Twitterでも
たかが地震オタクの批判にすら反論出来ず、逃げ回っています。
従って、「架空の地殻変動」の支持者が何万人いても、誰一人として
論理的に横浜地球物理学研究所様に反論出来る人がいないことは、
論理的に証明出来るのです。
東京
>あなたも暇人ですねー、噂に聞き付けて拝見しましたが非常に低レベルなブログだこと。
と書いてあるのですが、『噂に聞き付けて』というところが気になったので、ネットで調べてみましたが、やはりその『噂』が見当たりませんでした。
Unknownさん1人だけに通用する噂のようです。妄想も甚だしい。
もしまたUnknownさんがこのコメントを見て、その噂のソースを知ってるのなら、書いてもらいたいのですが、・・・・・・書けないでしょうね。
村井氏のTwitterでのつぶやき(2015/4/26の2番目のつぶやき)
「ネパールの地震の前兆がなかったかを国土地理院のアジア太平洋地域地殻変動監視ネットワークでチベットのラサのデータをチェックしました。高さと南北方向で約1か月前に明らかに異常と見える前兆が見られました。残念ながらネパールには登録されている電子基準点はないですが、ラサでも役に立ちます。」
これは地震の予測をする人たちの常套手段である後付け論ですね。
震央からラサまで、直線距離で約650kmですが、
東京から650kmも離れたら、青森県の恐山とか、広島県の東広島市とかですから、こじつけだと思います。
こんなのでいいなら、「風が吹けば、1週間以内に日本のどこかで交通事故が起きる」とか言えてしまいますが、そのことに気付かない信者たちがいるんですよね……
高校で学ぶ論理学は、せいぜい「命題の真偽」と「逆・裏・対偶」くらいですから、こういう詭弁を詭弁だと理解できていないのでしょうか?
これまで、大地震の前に地殻が動くということは、GPSより高精度の傾斜計や歪み計でも、有意に確認されていません。ですので、地震の前に地殻が動くということ自体、理論的にも間違っている可能性があります。
>たか様
ご指摘のとおり、感情的になるとつまらなくなりますので、できるだけ気をつけます。
>ばーど様
要注意地域が広大なので、必然的にハズレ予測が量産されていますが、予測自体が曖昧であるうえ全予測を公開していないので、的中率を算出できないですね。この時点で、彼らの態度は非科学的です。
>サンピラー様
ネパールの地震について、こういう後付け論で満足してしまう誤謬から抜け出せないとしたら、本当に気の毒です。ですが、最近は「単なるノイズを前兆と主張している」との指摘は多いでしょうし、村井氏がひとりでやっているワケではないので、JESEAの皆様含め、わかっていてユーザを「騙している」疑いのほうが、やはり高いと思われます。
>匿名のとくちゃん様
「断層は線です」というのは、私的には今年の流行語大賞候補です。
>Skullcrusher707様
私自身はtwitterをやっていないので、やってみようかと思案しているところです(笑)。串田嘉男氏は、村井俊治氏のようなデタラメ発言の乱発などをしないので、ある意味話題にしにくいですね。
>bん様
読んでみたのですが、全国を覆うこれまでの予測ゾーンが継続され、さらに南西諸島もゾーンに入り、最後に「東京の足立でもちょっと異常が・・」という感じで、要するに下手な鉄砲にしか思えませんでした。週刊ポストの編集部はおかしいと思わないんでしょうか、少し心配になるレベルです。
>超素人
「占い」とは言っていない以上、メルマガ読者は消費者生活センターに相談しても良いと思われますね。
>あなたも暇人ですねー、噂に聞き付けて拝見しましたが非常に低レベルなブログだこと。
仰るとおり低レベルなブログで申し訳なく思っているのですが、噂になっているのですか! 非常に励みになりました。今後はできるだけレベルが上がるよう頑張ります。
とつぶやいているラサ以外の各地でも同時期に【異常変動】が観測されていました。
↓を見るだけで、総てがノイズだったと言うことが明白なので、
Twitterに貼り付けて来ましたが、恐らく村井氏は無視、
信者はリンク先を見ても意味不明だろうと思います。
チベットのLHAZ
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/pasia/DATA/Coordinates/F1/LHAZ/BLH-2015-000.jpg
↓韓国のSUWN
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/pasia/DATA/Coordinates/F1/SUWN/BLH-2015-000.jpg
↓サハリンのYSSK
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/pasia/DATA/Coordinates/F1/YSSK/BLH-2015-000.jpg
↓つくばのTSK2
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/pasia/DATA/Coordinates/F1/TSK2/BLH-2015-000.jpg
↓南鳥島MCIL
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/pasia/DATA/Coordinates/F1/MCIL/BLH-2015-000.jpg
↑のように、何らかの原因で同時に広範囲で観測ノイズが発生したようです。
因みに、↓が各地のGNSS解析結果を見る手順です。
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eq/1424266455/538
因みに、元のスレもサーバの故障が直り、現在は正常に見られます。
>串田嘉男氏は、村井俊治氏のようなデタラメ発言の乱発などをしないので、
>ある意味話題にしにくいですね。
毎月5000円のお布施を貰っている信者宛にはFAXを送信しているようですが、
PHP新書「地震予報」のフォローは滞り勝ちで、串田氏だけではスレが保てないので、
村井氏も一緒にして、更に他の自称「地震予知研究家」も話題にしています。
余談ですが、スレ内で「さん」付けしているのは横浜地球物理学研究所様と塩井宏幸氏、
串田氏も村井氏も残り全員渾名の呼び捨てですw
長レスになりましたが、週刊ポストの北海道釧路・根室・十勝警戒ゾーンだけは、
(独)防災科学技術研究所がb値の低下による超巨大地震発生の可能性を示唆していることと、
当該地域に約400年間隔で発生していると推定される千島海溝連動超巨大地震の
前回の活動と思われる慶長三陸地震から400年以上経過していることから、
個人的に特にこのゾーンを注視しています。
勿論、千島海溝連動超巨大地震が発生すれば未曾有の惨事となるので、
地震が起こらないことを祈りますが、もし超巨大地震地震が発生すれば、
「今度の大震災も的中した!」と村井氏が賛美されるのが我慢なりません。
たいへん参考になる情報、誠に有難うございました。
これら異常値について国土地理院に問い合わせ、回答をいただけましたので、次のエントリで記事にしました。ご参照いただけますと幸いです。
特に、木村、島村の夕刊紙教授のツートップは当たった試しがないです。
地震雲なんかは面白いんですよね。
個人として当てた当てないってのはね。
個人的にはあると思います。
見極めなんて出来ないけど。
ただ、偉そうに予測してお金を稼いでる奴は当たった試しがない。
そのあたりはどう思ってますか?
コメント有難うございます。
今のところ、大学教授等であるか否か、お金を稼いでいるか否か、等々にかかわらず、デタラメ以上に有意な精度がある地震予知研究にお目にかかったことはありません。個人レベルでは、まだ存じあげないものがいっぱいあるでしょうから、網羅的に調べたわけではありませんが…。
電子基準点は地殻変動により常に変動しています。
地殻変動により電子基準点の座標値をそのまま使用出来ないので、毎年地殻変動のパラメーターファイルが国土地理院より公表されます。
まだまだ地殻変動が続いているので落ち着いたら電子基準点の座標値も改定されるでしょうね。
>電子基準点の動きをそのまま使ってるだけなので、動きは参考になります。
いいえ。短期的な電子基準点の座標値をそのまま使うと、ノイズに埋もれてしまい、地殻の動きは全く取り出せません。
>毎年地殻変動のパラメーターファイルが国土地理院より公表されます
これは、長期的な変動をみてノイズを取り除いた上で、測量用に誤差補正パラメータを公開するものです。つまり、長期的な変動をみないと、実際の地殻変動はわからないという証左でもあるのです。
村井氏が言うような「今日は5センチも地盤が沈降しました!」などという主張が本当なら、その日の測量においては5センチも補正をしなくてはならなくなりますが、実際はそんなことはないのです。1日で5センチも沈降しているなどというのは嘘で、それはただのノイズ変動です。
村井氏は、GPSの真の測定精度を御存知ないのでしょう。
GPSの真の測定精度は、m単位です。
cm単位の測定精度は、そもそも備えていません。
その証拠に、使用する電波の波長は、約20cmです。この波長で1cm単位の測定精度を出す事は出来ません。
「でも現実に1cm単位の測定をしているじゃないか」と言われるでしょう。
これは、単純に言えば、長時間の測定結果の平均値から決めているのです。
ですから、横浜地球物理学研究所様が言われるノイズも加わるため、大きな誤差が生じるのです。
私の言う事が信じられない方は、GPSの方式で1cmの精度を出すために必要な条件を考えてみてください。
実は、1m単位の精度で位置を測定できる技術でさえ、信じられないくらい高い技術が必要だということに気付くはずです。
出しゃばってすみません。
村井さんは、すでに測量の研究で十分実績のある方だと思いますので、売名的な目的がある可能性は少なく、純粋に地震を心配されているてのことだと思います。それを助けたり、もし誤解があるなら、それを解いてあげるのが、地震学者の務めではないでしょうか。
ご指摘はごもっともだと思います。ただ、
>村井さんの地震予知は、信ぴょう性と確率ははっきりしませんが、今の研究の現状から考えて、進んで話を聞きに行くべきではないでしょうか。
とは、ほとんどのまともな学者は考えていないと思います。GPSのノイズに騒いでいるだけなので信ぴょう性も全くなく、検証してみると予測精度もほとんどデタラメと同レベルであるので、話を聞きに行く価値のあるような研究ではないからです。そのうえ、こうした各所からの批判に、村井氏は全く耳を貸さない態度です。
詳しくは、本ブログの各記事を読んで頂ければ、ご理解頂けるものと信じます。
>人の粗探しばっかりしてないでもっとためになる情報を書いたらどうですか。
私としては、ためになる情報だという思いもあって書いた記事なのですが、いたらなくてすみません。
意味不明な理屈だな。
信憑性と確率のはっきりしないものの有用性って、言葉遊びしたいの?
可能性という言葉は、曖昧な理論のこじつけ正当化に使う言葉じゃないんだよ。
村井氏が、古巣の測量学会からも無視されている事実をあなたはどう考える?
あなたの論法をで言うなら、GPSを管理運用しているのは国土地理院だ。その国土地理院が、ノイズだとはっきり明言しているのを、素人の村井氏が無視しているのは、おかしな感じがするな。
あとさあなたが肩書きだけを鵜呑みにして中身見ていないことを痛々しく思うよ。
「晩節を汚す」という言葉があるように、いきなりとちくるっていままでの業績ぶっ飛ばして消えていく人なんてごまんといる。
どんなエライ人でも自分で誤りに気がつくしかない。
それが出来ない時点で、その程度の人だということさ。
なぜ、速報解でなければならないか、村井氏は説明できていません。それどころか、「なぜ速報解と地震発生とに関係があるか分からない」とまで、本人が言っているのです。
『でも、速報解と地震との間に関連があるじゃないですか』と言いたいかもしれませんが、予知対象地域が非常に広く、期間も数ヶ月に及ぶのですから、まぐれ当りは頻繁に起きます。震度5弱以上の地震は、今年は平均26日に1回くらいの割合で発生しており、そのほとんどが関東を含む日本海溝沿いの地域
で発生しているので、今回のように2箇月の幅があれば、二、三回に一度は当たります。
地震発生前から現象が起き、地震発生と同時に収まれば、素人でもその現象が地震と関係があると分かります。でも、地震と地震の間に一時的に起きた現象では、地震と関係があるのか、簡単には分かりません。地震と関係あるとしても、現象の前に発生した地震の影響なのか、将来起きるであろう地震の前兆なのか、きちんと区別しなければなりません。
そのためには、現象と地震の間に何が起きているのか、確認するべきです。
村井氏は、これらを怠り、わざわざに最終解ではなく速報解を用いて地震予知を行っています。
誤差の程度の前に、誤差が含まれていることを知っていながら速報解を用いる根拠が必要だと思います。
ちなみに、私は誤差についてシミュレーションを行ったことがあります。このシミュレーションでは、GPSのデータが1cm単位の精度まで詰められるかを試したのです。
速報解と最終解という言葉の意味が分からず、ネットで調べた範囲で、”平均化の時間の長さの違い”と理解しました。一般的には信号の周波数が高い場合、精度を犠牲にして、平均化時間を短くする場合があると思います。私なりに、村井さんの意図はそういうことだと理解しました。
村井さんは、速報値の場合、絶対精度としては不足だが、前後のデータとの相対的な精度は有意だとコメントしているようです。相対的な精度がどの程度有意か判断するのは、相当に難しいことだろうと思います。ご指摘している論点は、この相対的な精度の不足のため、地表で起きている事象を誤検出しているのでは?といった意味でしょうか。
私自身、このあたりの細かな精度の議論についていけていないですが、村井さんの地表の微小な動きを観測するアプローチに少し感心しました。いままで地震予知でもう少しマクロな話を聞いたことがありました。私が不勉強なせいもありますが、地面の数センチ程度の小さな動きと地震との関係を調べるということが新鮮に感じました。これが最善かはわかりませんが、地震について新しい観測手段を導入する試みは意味があると思います。素人考えですが、マクロな観測では、マクロな予測しかできない気がします。ミクロな時間軸でミクロな変位を観測するのは、少し面白いと思いました。普通の地震計も小さな振動も検知できるのでしょうけど。
現状の測定精度が不足な場合は、精度の向上の検討も必要になるし、また、精度向上に投資が必要になるかもしれないです。なにより地震との相関がなければ努力はすべて無駄になります。現状入手可能なデータをよく見て、地震との相関が得られて地震予知に資するか、ノイズ要因の排除が可能かをよく調べると、国がこの分野に投資すべきか判断材料になるのでないかと思います。
あなた言っていることが、ものすごくいびつなことに気がついているかな?
国土地理院のデータ精度がどうのと言いながら、村井氏は精度を犠牲に速報値を使って、地震を予測を成功させている?
馬鹿馬鹿しい言葉遊びだと気がつかないの?
こんな論法を信じる根拠がどこにあるの?
速報値と確定値比較するなら、確定値の方が精度が上。
経済でもなんでも、どの世界でも常識だぞ。
きつい言い方するけどさ。あなたの発言はさ、「科学的にあり得る可能性」の話ではなく、「村井氏のを正当化するためのご都合主義的歪曲」になっているように見えるんだ。
とても論理的な話じゃない。
可能性はだけをいくら積み重ねても、科学の証明にならないんだぞ。
横から失礼いたします。
書き込みを拝見していて、疑問に感じた点がございました。すこし書いてみたいと思います。
まず、さい様が根本的に勘違いされているのは、国土地理院がおこなっているGPS観測についてです。
私の知る限り、国土地理院は、地震予知のためにGPS観測を行っているわけではありません。長期的な地殻変動を測量するためのもののはずです。
したがって、元々地震を予知する役割のないシステムに、地震予測の精度云々を指摘するのは、筋違いでしょう。
私は「GPSによって地震を予測できる可能性」については全否定していませんし、興味深いアプローチだと思っています。
ただし、どのような原理で予測し得るかについて、科学的に仮説を立て、証明していく必要があるのは言うまでもありません。
残念ながら、村井氏はそれを全くおこなおうとしていません。それは地震学云々以前に、科学者のあり方として批判されて当然であると考えています。
あとGPS観測は、元々あなたの仰るところのマクロな観測のためのものです。速報値であろうと、ミクロな変位を観測できるものではそもそもないのです。
・・・前にも書き込みがありましたね。「速報値は短期予測に使えるデータで、確報値は長期予測用のデータ」と間違った解釈をしていた方が・・・。
速報値という手法を、地震発生時の場合で見てみれば、おおよその地震規模、深さや方位といったものを伝え、その後の確定値が正確な地震規模や震源地の深さなどを伝えるているはずです。
これはGPSの地殻変動のデータでも同じ話ですし、経済指標なども同様の手法がとられています。
「平均下の時間の長さの違い」という解釈は、速報値と確定値の解釈に、謝って解釈を招きやすい考え方ではないかと、個人的には見ています。
また村井氏を支持している方を見ていて、不思議に思うことがあります。
「大きな地震の結果、10センチ地殻が変動しました」という事なら、科学的にも多くの事例が存在し論理的な解釈が出来ますが、「地震の前兆で8センチ動きました」といったトンデモ理論(高校地学程度の知識があれば、それだけ動けばその時点で地震が起きると、簡単に理解できるはずなのに)を、何故たやすく鵜呑みに出来るのか、私には理解できないのです。
もちろん地震の前兆で、何センチか動くかも知れないことを否定しているわけではありません。
ただ、さい様のお考えの所の、精度にまだ問題がある国土地理院のデータの、しかも精度を犠牲にした速報値を利用した村井氏の予測に、何故地震を予測しうる痕跡があり得ると考えられるのか、論理的な辻褄が合わないのです。
>村井さんは、速報値の場合、絶対精度としては不足だが、前後のデータとの相対的な精度は有意だとコメントしているようです。
この村井氏のコメントですか、それに何故さい様が納得できるのも私にはちょっと分かりません。
私には彼が詭弁を弄しているようにしか解釈できないのです。
村井氏は速報値の絶対精度が不足していることを認識しているのに、精度を犠牲にして速報値を使う。その理由は、前後のデータとの相対的な精度は有意だからって、発言されている方に(村井氏のことですよ)、言っている意味分かって使ってますか? とお尋ねしたくなります。
前後のデータを含めて相対的にデータを考察するなら、わざわざ「精度を犠牲にして、平均か時間を短くする」測定値を使う必然性は全くありません。
なぜなら、中長期的に相対的なデータをずっと追っていくなら、正確性の高い確定値を追っていく方がずっと合理的だからです。
違いますか?
結局の所、村井氏がノイズの多い速報値のデータに拘るのは、数値の飛びは値が多いので、「地震の兆候がある」と言いやすいからでしょう。
確定値はノイズを排しますから、測定値のような飛び跳ねた数値は出ませんから。
最後に勘違いをしていただきたくないのは、私はさい様に、村井氏を支持することをやめろ等という気はさらさらありません。
信じたいならどうぞお好きなように。
しかし、村井氏の説が本当に正しいのか否か、地震学の基礎から照らし合わせてみて、よく考えて判断して欲しいと思っています。
それが科学的な考察です。
管理人様を差し置いてお答えするのは気が引けるのですが、御指名頂いたので私個人の意見としてお答えしたいと思います。
まず、GPSの精度です。
GPSは、四つのGPS衛星からの距離を測定して現在地を特定します。この方法で1cm単位の精度を出すために障害となるのは、以前にもコメントしたように電波の波長が長すぎること、衛星の位置を1cm単位で位置決めすることが難しいこと、気象の影響を受けやすいこと、等があります。このため、GPSは、精々1m単位の精度しかありません。
これを1cm単位の精度に引き上げるため、長い期間の平均をとる必要があるのです。
さて、村井氏が速報解を使う理由ですが、「平均化時間を短くする」ためだと考えると、少なくとも二つの疑問が湧いてきます。
一つは、速報解で地震予知を行うとしても、最終解で検証して速報解を用いる裏付けとするべきですが、そのような形跡や言動はありません。
二つ目ですが、村井氏の地震予知は期間が2ヶ月以上もあるので、3週間程度でまとまる最終解で確定報を追加しても良さそうですが、そのような例を聞いたことがありません。
村井氏は、最終解を全く使っていないようなのです。
「速報値の場合、絶対精度としては不足だが、前後のデータとの相対的な精度は有意だとコメントしている」
最終解を求める途中段階(例えば、9月1日から6日までのデータで算出した速報値と、9月1日から7日までのデータで算出した速報値の比較)では、気象現象等の外乱が無ければ、連続的に収束していくでしょうから、村井氏のコメントもあるかもしれません。ですが、実際には気象等の外乱を受けるので、連続的には変化しないと考えられます。
また、それぞれ独立した速報解同士を比較する場合(例えば9月1日だけのデータで算出した速報値と9月2日だけのデータで算出した速報値の比較)は、それぞれの速報解に関連はないので、たとえ同地点であっても相対的な精度は無為です。
村井氏が、速報解を用いる口実を言っているだけのように感じます。
では、なぜ村井氏は速報解にこだわるのでしょうか。
「速報解と地震発生との間になぜ関係があるのか、分かっていない」と本人が言っているので、速報解でなければならない理由を論理的に導いたわけではなさそうです。
おそらく、速報解には、稀に特異な変化を示していて、それと地震の発生とを関係付けられるからでしょう。
ですが、最終解では特異な変化がなく、地震と関係付けることができなかったのでしょう。だから、前述の最終解を用いた検証や確定報がないのでしょう。
プレートは、年に3~10cm程度の速さで動いているそうです。なので、最終解を長く観測すれば、地下の歪を間接的に確認することができると思いますし、将来の地震予知に繋がるかもしれません。
一方、村井氏は、速報解をそのまま使います。そして、毎週のように数cmの隆起や沈降を発表しています。しかも、その変化は、一日だけの現象で、翌日には元に戻ります。
こんな大きな変化が起きているなら、他の現象もある筈です。例えば、地割れです。数cmも一気に動くのですから、どこかに地割れがあってもよさそうです。あるいは、小さな地震があってもよさそうです。傾斜計に変化があってもよさそうです。
プレートの動きの100倍以上の大きな変化が一日の内に起きて、また元に戻るのです。探せば、何か別の現象が見つかるはずです。
私が村井氏の立場なら、速報値が示した変化がノイズではないことを証明するために、他の現象を探します。ですが、村井氏がそのようなことをした形跡はありません。
地震は、地下に溜まった歪によって引き起こされると考えられています。プレートの速さは年に数cmですから、歪は、一日に0.1mm程度の速さで溜まっていく計算です。地震予知を1ヶ月程度の幅で予測しようと思うと、少なくともmm単位で位置の測定をしなければなりません。
そう考えると、cm単位の変化で地震予知をしようとしている村井氏は、相当にいい加減な考え方ではないでしょうか。
このblogの別の記事に、こんなコメントを入れました。
「私は地震と起せます。私がドンと地面を蹴れば、3ヶ月以内に東北地方で震度5弱以上の地震が発生します。今日(9月22日のこと)、ドンと地面を蹴ったので、年内には東北地方で震度5弱以上の地震が発生します」
東北地方では、今年に入って3ヶ月周期くらいで震度5弱以上の地震が発生しています。最後に震度5弱以上の地震が発生したのは7月10日ですから、年末までの約半年で震度5弱以上の地震が発生する可能性は高いと思います。
場所は東北地方。期間は3ヶ月。村井氏の地震予知に似ていませんか。
村井氏の地震予知が成功しているというのなら、私が地震を起こせるというのも信じられそうですよね。
「村井氏の地震予知なんて、この程度のもの」と、私は思っています。
「地震について新しい観測手段を導入する試みは意味があると思います」
その通りだと思います。
ただ、その観測手段が必要な理由を、経験則ではなく、論理的に導くべきだとは思います。
地震予知の多く(ほぼ全て)は、一時的な現象とその後に発生した地震を無理やり結び付ける方法です。
後付の説明はありますが、その内容は稚拙です。多くは、地下の歪が現象を起こしていると説明していますが、現象は一時的で地震発生のはるか前に消えてしまいます。ということは、地下の歪も消えたことになり、地震は発生しないことになってしまいます。
村井氏の場合も同じです。「隆起と沈降の境目は歪が溜まっているので危険」と言っていますが、現象は一時的ですので、歪もすぐに解消したことになり、地震は発生するはずがありません。
こんな低レベルの理由しかない地震予知に予算は不要でしょう。
最後に、私の名前をクリックすると、私のblogに飛びます。
私のblogは「食料自給率の向上」が主題ですが、最近は地震予知についても多く書いています。興味があれば、見てください。
人によって考え方が異なると思いますが、村井さんへの批判は、大きく2つに分かれると思います。
1.地表の微小変位(または短時間の変位)の研究の否定
1)GPSの利用では、精度が低く無意味
2)地面がそんなに短時間で変位するはずがない。
地震予知への有効性はない。
2.現状技術レベルでGPSを地震予知に使うことへの批判
1)現状の研究レベルで、理論的な裏付けなくGPSのデータで、地震予知 をすることは、科学者(技術者)倫理に反する。
2)現状レベルで、地震予知をすることは売名行為、
または、金銭目的であることが疑われる。
全体的に掲示板の論調をみていると、1.の研究にはある程度期待しているけれど、2、については許せないという意見が多いと思いました。村井さんを支持している人の多くは、1.の今後の研究に期待して支持をし、村井さんを批判する人は2.の地震予知について批判しているケースが多く、議論がかみ合わないのではないかと思います。地震予知は非常に難しいと思いますので、村井さんを支持する人でも、村井さんの地震予知を信じている人は少ないのではないでしょうか。
私自身村井さんの研究を応援したい気持ちはありますが、信奉者ではないので、村井さんが理論的裏付けがない状態で、地震予知をしていることを弁護するつもりはないです。ただし、一方で批判するつもりもないです。
TVで村井さんが話しているのを見た時の推測では、
下記のように思いました。
・村井さん自身は、研究が十分ではない不確かな予報を出すことに躊躇がある。
・一方で、東日本大震災を目の当たりにして、ある程度の確度があれば、注意喚起をしたいと考えている。
ただ、人の心の中は、複雑なので、売名的な要素や、自分の研究をアピールしたい研究者としての意識
、場合によっては金銭的な目的も完全には否定できないだろうと思います。しかし、世の中にアピールすることにより、賛否両論がでたり、追試される方もいたり、個人的に助言してくれたり等、研究が進むケースも多いと思います。大前提の目的が正しければそれでよいと思い、研究が進んで、良い成果が出ることに期待しています。
公的機関が予報するなら別ですが、村井さんの予報によって、行動を左右される人は、まずいないと思われるので、注意喚起程度の意味なら、問題ないのではないでしょうか。個人的には予報がでると少し気にしたりしていますが。。。(村井さんの信者みたいな人なら、影響をうけるかもしれないですが、それはそれで仕方がないですかね。)
技術的なご指摘をいくつかいただきましたが、私自身は見識がなく、お答えできないものが多いです。申し訳ありません。
そこで、すみません。横から質問です。もしどなたかお分かりであればお願いします。
まず、そもそもの話です。地震のまえに、地下20キロほどのところで発生する(かもしれない)数センチの動きが、地表においてどれほどの精度であきらかになるものなのでしょう? むろん、地質がちがえば値は変ってくるでしょうし(実際の地下の構造は複雑でしょうし)、地震発生のどれくらいまえに動くかといったことも問題になるでしょうが。
次に、ふたつめの疑問です。かなり以前の記事だったとおもいますが、地震のまえに地面が動くかもしれないといった単純な発想は、すでに地震学者が検証済み、と書かれていたようにおもいます。
自分でしらべればよいことなのですが、阪神大震災や東日本大震災のまえ、あるいは長野県北部地震のまえに、地表は特異な動きを見せていたのでしょうか?
もしGPSその他の値を精査したうえで、事前の動きがないと結論できているとしたら(もしくは、あったり、なかったりしたなら)、村井氏の話はかなり怪しいものになりますよね。
それから、以下はどうでもいいかもしれない感想です。
多くの「地震予知」は、まずはじめに、自分たちの活動は被害を減らすための試みだと訴えています。悲嘆にくれる人をすこしでも減らしたいと。つまり、営利が目的ではないとまず訴えます。そういう文言を見ると、学者たちが「地震予知は不可能。もし可能性があるとしても東海地震だけ」といっているなかで、なんと大胆な試みだろうと、その心意気を賞賛したくなりますね。ただ、最近、その言葉をどれだけ信じてよいのか疑問です。
村井氏の場合、公共のデータをつかっていますから、お金はほとんどかかっていないのではないでしょうか。でも、有料メルマガで月に1,000万円以上売り上げているわけです。諸経費はかかるにしても、これはもはや立派なお金儲けになっているのではないかと。
どんな企業体でも、公共の福祉を掲げて活動しています。だとしたら、・・・。
サイ様の分類は、問題を整理できていないように思います。
サイ様の考え方を私なりに消化し、分類し直してみました。
1.地震予知の科学的な問題
1)彼の地震予知方法に科学的な根拠を持っていない。
2)彼の地震予知方法の検証が行われていない。
2.地震予知に対する倫理的な問題
1)科学者でありながら、科学的な証明を行おうとしない。
2)科学的な根拠が無いのに、有償で地震予知を行っている。
村井氏の地震予知の問題は、細かく書き始めるとキリがありません。
真っ当な部分が無く、問題点を探すと言うより、問題が無い部分を探す方が難しいくらいです。
例えば、1.(2)と2.(1)はリンクしていますが、これを問題視されるのは科学者としては論外です。
GPSデータの速報解に誤差があるかないかは、全体から見れば小さな問題に見えてしまうほどです。
(他が真っ当なら、GPSデータの速報解に誤差があることは、重要な討論議題になる!)
少なくとも、私は、村井氏の地震予知について、科学的にも、倫理的にも、問題は大きいと感じています。
これほど問題が多いにも関わらず村井氏が支持されるのは、地震予知への渇望と、地震予知の難しさに対する無知によるものではないかと思います。
そこで、地震予知の難しさの一例を揚げてみます。
地震は、地下に溜まった歪によって岩盤の境界が破壊される現象と言って良いと思います。(用語の間違いがあれば御容赦を)
岩盤の境界が破壊された際、それぞれの岩盤が一気に動き、その動きが振動として周囲に拡がっていく現象が地震と考えています。
ところで、金属板のクラック(破断)ですが、クラックが拡がる速さは、クラックの長さの二乗に比例するという法則があります。
例えば、クラックの長さが1mmから1cmに拡がるのに1年掛かったとします。
このクラックが1cmから10cmに拡がるのには4日掛からないのです。
10cmが1mに拡がるには1時間、1mが10mに拡がるのには30秒、10mが100mに拡がるには0.3秒しか掛かりません。
クラックは、大きくなれば一気に拡がっていくのです。
岩盤の境界の破壊も、同様の性質を持っていると思います。
となれば、上記の例では、4日前に前兆を捉えるには、岩盤の境界の亀裂が1cmしかない段階で捉えなければなりません。
つまり、地震の前兆を捉えるには、極端に微小な変化を捉える必要があると思われます。
(1cmの亀裂だと、地上の変化はミクロン単位かも)
地震の発生よりかなり前の時点で地震の前兆が起こる可能性が低いと考えるもう一つの例を上げます。
仮に、1ヶ月前に、村井氏が言うような隆起と沈降の前兆があるとします。
これが前兆であるなら、地震が発生するまでの1ヶ月間、前兆に続く何かの現象が無ければなりません。
隆起と沈降は、一時的に収まってしまいますが、例えば「隆起と沈降によって熱が発生し、その熱が岩盤の境界面に向かって伝わっていき、熱によって境界面の固着が緩んで地震になる」といった連続性が必要になります。
しかし、このような連続的な現象にはエネルギーが必要ですし、そんな都合の良い現象があるとは考えにくいのです。
なので、一時的にしか現れない現象をもって、地震の前兆と言うのは無理があると思います。
一時的に発生した現象は、地震とは関係のない単独の現象と考えるべきでしょう。
「前兆現象が現れ、それが消えた後も歪が蓄積していき、地震になる」と反論される方もいるかもしれません。
でも、歪は、前兆現象前から連続的に溜まっていくので、歪によって地震発生と紐づけされる前兆なら、不可逆的な性質、つまり一度発生したら地震が起きるまで継続する現象であるはずです。
つまり、一時的な現象は、地震の前兆ではないと考えるのが自然なのです。
以上から、地震予知は非常に難しく、できるとしても、精々数日前に前兆を捉えられるかどうかだろうと思っています。
村井氏に限らず、巷で話題の地震予知を見分ける方法として、次の2点に当てはまるなら、偽物と考えても間違いないと思います。
1.現象発見から地震発生までの期間が1週間以上。(誤差を含む)
・例えば、早川氏の地震予知は、発表から最大20日の期間を設けているので、偽物と考えるべき。
・村井氏や串田氏は、数ヶ月の幅を持っているので、偽物と考えるべき。
2.前兆現象が一時的なもので、地震発生のはるか前(数時間以上)に現象が復帰する。
・村井氏の隆起・沈降は、1日だけの現象なので、偽物と考えるべき。
・串田氏のFM電波の観測は、地震の発生前に収まっているので、偽物と考えるべき。
最後に、「注意喚起を目的」ですが、これは地震予知が出されない地域のことを考えるべきだと思います。
村井氏の地震予知は、対象地域以外で地震が起きることが少なくないのです。
一方で、地震予知が出ていない地域に、「地震が起きない」という誤った認識を与える危険性があります。
地震予知された地域と地震予知されていない地域の地震を警戒する意識に温度差を生むのなら、出さない方が良いと思います。
逆に、意識に温度差が生まれないと言うなら、地震予知を出す理由が無くなります。
しかも、村井氏の地震予知には科学的根拠が無いのですから、もはや流言・飛語の類と同じです。
「注意喚起を目的」とするなら、私の地震予知モドキを流している方がマシです。
私の地震予知モドキは、過去92年間の地震の発生頻度を基に計算し、地震が発生する危険性が高い地域を指定しているので、村井氏よりもマシかもしれません。
もちろん、私自身は「注意喚起」なんか思っていません。
指定地域内で地震が発生しないとは言えないので、地震発生時の責任を負えないからです。
注意喚起の意味では、公的に「○○地方は今後30年間に大地震が起きる確率は○○%」と発表されているので、こちらを参考にすべきだと思います。
地震の研究者への苦言を一つ。
ネットニュースを見る限り、地震研究の進歩に関する記事を見た記憶がありません。
これに対して、地震予知の記事は何度か見ました。
この差が、「学会内の地震研究は進んでいないのに、学会の外の地震予知は進歩している」との誤解を生んでいるように思います。
メディアに対して、地震研究の実情を色々な形で発信していくべきだと思います。
いかがでしょうか。
私の考えは、以下の流れになっています。
科学的問題→倫理的問題→村井氏を否定
村井氏の地震予知は、科学的な問題が重大です。
にも拘らず、科学的な検証を行わず、営利目的の地震予知を続けている倫理面の問題があると考えています。
これは、科学的な問題が解決すれば、倫理面の判断が変わるためです。
もう一つ。
村井氏の地震予知は問題が多すぎ、個々に論評するのが面倒です。なにせ、使用するデータの信ぴょう性が、そもそも問題なのです。地震雲の地震予知で言えば、カメラに映りこんだハレーションを「地震雲だ!」と言っているようなものです。
地面の微小な変化に着目しているのは、むしろ既存の地震学者の方であって、村井氏が着目しているのは数百倍も大きな変化です。しかも、理論は欠如し、手法も新規性は皆無。
ですので、村井氏の研究に興味を示す地震学者は居ないだろうと思います。
地震発生前の地殻変動は、新潟地震(1964)、鳥取地震(1943)、吉野地震(1953)などの観測例が指摘されています(水準測量、傾斜計、伸縮計など)が、いずれもデータの信ぴょう性が疑問視されているようです。最近の、より精度の高い観測では、マグマが関与するような地震を除くと、ほぼ前兆的地殻変動は観測されていないようです。
『地震学』(第3版、宇津 徳治)の322頁には、傾斜計などによる地殻変動の観測について、以下の記述があります。
「近年は大地震の震央のかなり近く(震源断層の長さより短い距離)で高感度の観測をしていても前兆的異常はほとんどの場合見いだされていない」
>地震雲の地震予知で言えば、カメラに映りこんだハレーションを「地震雲だ!」と言っているようなもの
…伊牟田様のコメントはいつも上手ですね。感心してしまいます。今後、記事などでも拝借させてください。