日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

こんな人物を指導者にしていた国と付き合ってきたということ!

2024年09月17日 07時11分44秒 | 政治
 アメリカで9月10日に行われたアメリカ大統領選挙の討論会で、トランプ前大統領が発した「与太口」が、大きな波紋となって全米に広がっているという。曰く、「コロラド州スプリングフィールドではハイチ系の移民たちが犬を食っている。猫も食っている!」と発言したのである。これは、「違法?」移民を拒絶するために自身がメキシコ国境に建設した国境の壁の重要性を誇示する中で発した「発言」だった。
そもそもこういう与太口を一国の政治指導者、それも押しも押されもしない世界一の富裕国アメリカ合衆国の前大統領にして次期有力大統領候補者の口が語ったという厳然たる事実として信じられないレベルのものである。しかも、この男に全米の有権者の約半数が支持を与えているという事実。かてて加えて、その国を宗主国のごとにくに仰ぎ、累代の大統領を神のように崇拝し続けてきた我ら日本国と日本人。たかが与太口一つと見過ごすには差し障りが多すぎる。
話の起こりはこういうことらしい。コロラド州スプリングフィールドに住む一夫人が、近隣の友人からのメールで「ハイチからきた移民たちって飼い猫や犬まで捕まえてひそかに食べているらしいんだって!」という話を聞いたとして、さっそくこれをSNSに投稿。それを読んだオハイオ州選出のバンス上院議員が反応し、親分トランプ氏にご注進、トランプ氏は深慮も遠望もすることもなくこれを移民反対の立場から政治的争点にしようと企んだのであろう。早速、10日のテレビ討論会での発言「スプリングフィールドでは、彼らは犬を食べている。猫も食べている。住民のペットを食べているのだ」となったのである。政敵ハリス氏のルーツへの近接性をあげつらうことを画策したのは言うまでも無かろう。しかし、トランプ氏は予期に反して大失敗をしでかしたことになったようである。
志が低ければこそこういう失敗をしでかしたのである。トランプ氏のこの人種差別思想・白人優越思想は決して許されるべきではない。こんな男に万福の信頼を寄せて接してきた我がニッポンの指導者の見識も今となってみればそれだけのものだったと化けの皮の剥がれる音が聞こえてくるほどのものである。恥じ入らねばならない!