日々是好日日記

心にうつりゆくよしなしごとを<思う存分>書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ

困ってしまった「犬のおまわりさん」?

2022年06月15日 07時13分06秒 | 政治
 「🎵まいごのまいごの こねこちゃん あなたのおうちは どこですか?」で始まる童謡「犬のおまわりさん」(佐藤義美作詞・大中 恩作曲)。迷子になって泣いてばかりいる子猫に、犬のおまわりさんが一生懸命「お家は何処なの?」と尋ねるのだが、子猫はただただ「ニャン・ニャン・ニャニャーン」と泣くばかり、おまわりさんはほとほと困り果ててしまったというのである。この犬のおまわりさん同様、困り果てたかどうかが記事には書かれていないのだが、困り果てたにちがいないおばあさんの助けにならないで去って行ってしまった大阪府警のおまわりさんの話が新聞に出ていた。
その新聞には「大阪府警は7日、携帯電話をかけながらATMを操作する女性がいると聞き、金融機関職員を名乗る男と電話で対応した警察官が還付金詐欺と見破れず、70代女性が現金190万円を詐取されたと発表した」と書かれていた。
詳細はこうである。この日、件の女性宅に男から電話がかかってきた。聞けば「年金が下りる。書類を作れば差額が返金されるので銀行のATMから手続きをしてください」という。おばあさんが喜んだかどうかは書かれてないが喜んだに違いない。彼女は預金通帳をもって銀行に行った。銀行のATMの難しい操作はケータイで指示されるままに操作するのだが、ボタンがたくさんあってパニック状態に。そのおばあさんの姿を傍らから見ていて怪しんだ婦人が通りかかった二人の警察官を呼び止めて対応してくれるように頼んだ、という。
二人のおまわりさん、「得たりやオウ」と言ったかどうかは地方紙記事には書いて無いが、女性に替わって電話で先方と話したおまわりさん、相手の男の言う「電話の操作方法を教えています」という「説明」に「深く」納得したかどうかも書かれていなかったが、女性が電話の操作を教えてもらっていたのは間違いない事実だとして、再び婦人の手にケータイを返して「(犯行)現場」を去って行った。
おかげでおばあさんはトラの子の90万円という大金をまんまと奪われたという。まことに物分りのよい二人の大阪府警おまわりさん。泣いてばかりの子猫ちゃんに汗だくになってお家を尋ねる「犬のおまわりさん」の鼻先の垢でも煎じて飲ませたいものだ。
人口100人当たり刑法犯犯罪認知件数2.059を誇る大阪府は連年日本一だ。最小の秋田県の0.529と比較してじつに4倍の数値となるにはこんな牧歌的な事情が裏に潜んでいるのかもしれない。がんばれ!大阪のニンゲンのおまわりさん!