Le cheval noir

全然更新できてない…orz

冬の始まりを告げた雷鳴~③奇跡でも偶然でもない必然~

2008年12月11日 23時01分35秒 | Lemaire騎手(Japan)
「今、僕はカネヒキリとヴァーミリアンの直線での素晴らしい叩き合いをイメージしているんですよ」

彼は戦前の追いきり後のインタビューでそう語っていました。
カネヒキリとヴァーミリアン、両主戦騎手のユタカさん以外でこの砂の王者2頭の両方に跨った騎手は彼しかいません。
パートナーとして、またライバルとして戦ったことがあるからこそ、そして彼らの強さを知りぬいていたからこその言葉だったのだと思います。

「アメリカの馬が下がってくるのがわかっていたから動きませんでした。その通り内があいたし、直線でもいい動きをしてくれましたね。
ユタカから距離はパーフェクトと聞いていたし、状態もよかったので自信を持って乗れました。4年で2回もJCDを勝つなんてカネヒキリは本当にファンタスティックだよ!」



ユタカさんのアドバイスと、何よりカネヒキリを想い、信じ続けた角居先生をはじめとする厩舎の皆さんの弛まぬ努力が実を結んだ勝利でもあったと思います。

「引退という言葉が何度も頭をよぎりました。
調教よりも、術後のリハビリの方が厳しかったはず。よくぞ復活してくれました。
まさに狙いすましたような競馬。ルメール騎手にここ一番で乗ってもらったのが、最もたる勝因でしょう。」


ジョッキーにとってはこれ以上の賛辞はないですよね…。
こちらこそ、カネヒキリの大一番の鞍上にルメさんを選んでくれて本当に感謝、感謝です。
ありがとうございました!!!



対照的だったのがオーナーの金子さんの言葉でした。

「途中で引退させようとは思わなかった。前走はさすがに怖かったけど…人生の教訓にもなりますね。」

引退を何度も考えたという角居先生とは真逆。
愛馬の復活を信じて、決して諦めなかったオーナーの強い思いもこの勝利を呼び寄せたのではないでしょうか?

カネヒキリのJCD勝利は奇跡でも偶然でもなく、彼に関わった全ての人の、そして何より彼自身の不屈の闘志がつかんだ「必然」だったのだと今では強く感じています。



《参考資料》
・目黒貴子のアツアツレポート
・スポーツ報知
・ニッカンスポーツ
・Gallop 12.14号

=======================


さて、メディアからの引用インタはここまでにして、ここからは私が現地で観てきたルメさんレポを!

阪神では優勝関係者はウイナーズサークルをTopの写真のように通り抜けた後、2枚目の写真のとおり馬場のゴール板前で口取り式を行います。
その後、スタンド中央正面あたりの馬場内の表彰台で表彰式が行われるのですが、勝利騎手インタビューだけはセンターステージという馬場からスタンドへ出っ張るようについた狭いステージで行われます。宝塚の時はここでウッチーさんが綺麗なバク宙を決めていましたv

私達はウイナ前で一度彼らを見送った後、



人ごみの中から必死に撮影…^^

エリザベス女王杯の時もでしたが、最初に表彰台で名前を紹介されて前へ出た彼はスタンドにいるファンに向かって90度の深々とした、長く綺麗なお辞儀をしてくれました。
常に日本の競馬に真摯に取り組む彼の人柄を垣間見れたような気がしてとても嬉しかったです。


なんとか撮影を済ますと、センターステージへ移動。
そこはまだ人も少なく、意外に前の方で観れそ…最前列が空いていました^^;



声援に応えるルメさん。
(逆光が酷かったので写真の色味がちょっと)

まわりのおっちゃんお兄さんたちのアクションに負けじ?と私もインタビューの合間に手を振ったのですが、なんと!運よく気付いていただけました




「世界中どこで勝ってもG1は嬉しいけれど、日本で勝てたことは特別な思いがあります!」

私もここ日本で貴方がG1を勝ってくれることほど嬉しいことはありません!
この日の騎乗はJCDが最後。今日ルメさんが見れるのはこれで終わりか…と思っていたら、12R終了後のゲストの岩村さんのレース回顧に角居先生と共に参加するというではありませんか!!!



阪神では昨年末から、重賞の後は常に勝利騎手と調教師によるレース回顧がパドックで全レース終了後行われています。
が、この日のイベント予定には入っておらず「今日に限ってないの?orz」と落ち込んでいたので嬉しいサプライズになりましたvvv

角居先生と2人で繋いだ手を高く掲げて登場。


司会のお姉さんと先生が話している間、ルメさんは岩村さんに何か話しかけていました。
↑はそれに答える岩村さんの図。そっか、大リーグ所属の岩村さんとなら通訳さんなしでも英語で会話できるんですね!
先生のインタビューがすんだお姉さんから何を話されていたんですか?との質問が出ると

「貴方はプロの野球選手なんですか?との質問を受けたので、一から説明していたところです(笑)」

「すみません、フランスにはプロの野球チームも選手もいないもので…^^;」

とのことでした(笑)実はお二人とも1979年生まれ。
これを機に同じプロのスポーツ選手でもあるので、交流を深められたらいいのになぁと思いました♪




「I love Japan!」

貴方からはその想いがいつもひしひしと伝わってきていましたが、やはり言葉にしてもらえるのは格別です。
本当にありがとうございます!!心からおめでとうございます!!

「有馬記念まで頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!!」

はい、最後までついて行きます!
これからも、私はいつだって、どこにいても貴方を応援していますから!


にほんブログ村 競馬ブログへ


次回はWSJSとCXIJCの予定です




【お知らせ】
と、いうわけで「最後までついて行きます」宣言をしてしまったわけなんですが…
どうやらご本人によると年内最後の騎乗はカネヒキリとのコンビでの東京大賞典になりそうなんだそうです!!
同時に玄米茶初関東出陣も決定^^;
日帰り弾丸ツアーになるのか、それとも有馬も観れるのかはまだわかりませんが、とにかく、どうかカネヒキリが無事に出走できますように…