現代文化の快楽

60年代に東大の文系・理系の大学院生がコラボして、他大学にも声を掛けて、横断的に作っていた現代文化研究会へのオマージュ

翼賛放送始まる

2014年07月31日 | 随想録

検察審査会が、東電の勝俣らを起訴相当と議決した。小沢を再議決で政治的に屠った事を思えば、再議決まで含めても当然に見えるが、それで慌てているのが、政府首脳や財界首脳であることは言うまでもありませぬ。

それで、今宵のNHKニュースには、検察審査会制度導入時に制度の審査をしたという男がただ一人登場して、検察は当然だが、検察審査会も証拠に基づき「慎重に対応するように。」と発言した。

これは酷い話でございます。もう中国のことを悪くは言えぬ。放送が公平、中立でないのは、日本人の中に辛うじて残っている基本感覚を否定するもので、昔軍人、今政治家や財界人の奴隷になってしまっては、どうにもなりませぬ。


盗人の昼寝

2014年07月31日 | 随想録

池田信夫という人は、有名ブロガーで在られるらしい。それにしても、次のブログ記事の表題は余りに酷いもので、屁理屈や威嚇のための訴訟でなく、常識人から見ても十分に名誉棄損になるものだと思いますね。

『なぜ小保方氏はES細胞を盗んだのか』(7/28)

本文では幾つか予防線も張っているが、全体は、表題が表す通り、この記事の対象になっているその前夜のNHK番組以上に、小保方嬢が「ES細胞を盗んだ」ことを印象付けるものになっている。

この御仁は、NHKに十年以上居た人だと言うから(WIKI)、こういった文章のプレゼンテーション効果と暗示効果―サブリミナル効果よりはずっと露骨なものだ。―とプロパガンダ効果を熟知している筈でございます。つまりたちが悪いですね。

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所で、愚は小保方嬢の冷凍庫にあれ程大量に有ったES細胞についての論議を見て、どう思ったか?

以前マウスすり替え問題で若山氏の主張の「出鱈目さ」を疑ったように(それは基本的に的中した。基本的という言葉に異議が出るならば、部分的といい直しても良いが、基本に関わる部分で有ったことは覆えませぬ。)、普通には「留学生」の「証言」を割り引いて聞くべきでせう。

更に、若山氏が、自分自身の研究室の引っ越し資料からそれが無くなっていたことに気付かなかったと言う一事だって、同氏にあれ程猛々しく小保方嬢を断罪する資格が有ったとはとても思えませぬ。小保方嬢が「マウスをコートのポケットに入れて持ち込んだ。」可能性を記者会見で口に出したことは、その後明るみになった様々な行為を含めて、この人が如何に信用に足りぬかを顕わしているものでございます。

若山氏周辺はもとより理研の、物品や実験管理や他の研究者たちの生活や論文発表の次第に明らかになって来た実態を見れば、「留学生」の「証言」など、本気で信用する方が、むしろ不自然に思われる位です。


糠に釘      

2014年07月24日 | 随想録

 

余り目立たぬ所で粘っているのが、次の対蹠的記事の主人公。

理研・川合理事、辞任否定…提言にも独自の判断

●改革委の「辞任勧告」に反対する意思を明確にした。

 また、センターの解体など理研組織の抜本的見直しを求める提言については、「提言すべてを受け入れるつもりはない」と話し、独自の判断で対応していく姿勢を明らかにした。(読売 7/24 午前8時)

理研・川合理事:STAP問題「年度中にけり」』(毎日 7/23 午後9時 須田桃子他1名) 

こちらは、本人が辞任勧告されていることなど、全く触れていない。

つまり、桃子さんは、理研の御用記者と言うことでございます。ま、今更申すことでも有りませぬが。

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理研中間報告に出席されてた川合眞紀氏のコンプライアンス』(septemberのブログ 3/16)

この辺りの人は皆叩けば埃が出るばかりでございますね。科学者でなくて科学者の皮を被った政治屋なのですね。それなら桃子さんの様な記者も出るわけでございます。恐らく今度の様なことでも無ければ、小保方嬢自身の様に有名になることも、分かる人によって正体を見抜かれることも無かった。

流石にここまでやると、桃子さんについても、急速に注目する人が出て来ました。

●「須田桃子と若山照彦。このコンビは、何を狙っているのか。」

で始まる山崎行太郎という哲学者を名乗る人のブログは、本質を見抜いているように見えまする。この後次のように続く。

●動機は何なのか。毎日新聞の須田桃子が、怪しい情報源からの取材をもとに、またまた怪しい憶測記事を書いて、「小保方バッシング報道」に再点火しようとしている。(中略)

●小保方晴子博士が「自殺」するまで、この「小保方晴子博士バッシング報道」はつづくのだろうか?(7/22)


(蛇足) 山崎氏は江藤淳の薫陶を受けた慶応哲学科OBだと言う。こういう文筆のプロが問題の所在に気付いて、しっかりした批判を続けてくれれば、愚は科学者なり大学教授の見方から、補足的あるいは補完的なコメントを述べるだけで済みまする。

蛇足の蛇足 このブログの名の由来にもなっている昔の現代文化研究会時代のエピソードも有るが、故江藤(慶応英米文学)にしてもこの人にしても、東大系に対する敵意が仄見える。小保方嬢の活躍の舞台は京大色が濃いが、科学政治屋が主役になると川合理事のような東大系が顔を出すから、山崎氏も筆を振るい易いことであろう。なお米倉実理事や須田桃子記者の思想精神系統については今の所不明。


棺に釘(八)  二流未満の教授は即刻辞めるべき

2014年07月24日 | 随想録

歳三様の(七)へのコメントで紹介されたサイト、どれもひどい話でございます。

毎日の桃子さんが小保方嬢一人を親の仇のように追い詰めるのと似ているかもしれませぬが、愚は、初めから若山なる人物に強い疑念を持っては居たものの、一昨日からの報道で経過を読むほどに、想像以上の薄汚さであり、筆を抑えられませぬ。

『若山氏の訂正「やっと発表された」 小保方氏代理人』
(朝日デジタル 朴琴順2014年7月23日13時11分)

7/22に至って、やっと自らの誤りかを認めたのでした。

『STAP細胞解析結果は誤り 若山氏、会見内容を訂正』

(同上2014年7月23日00時22分)

なお拾得物の場合には、元は単に拾った物でも、常識的な期間を超えて頬かむりしてから届けたり、今回の様に周囲から事実関係を明らかにされてから已む無く事実を認めるのは、立派な犯罪でございます。つまり、これでは最早誤りでなくてと呼ぶべき。

しかも、若山氏は、自分が証拠を掴んだつもりのときは、結果を待っていたように嬉々として記者会見もし、アメリカ科学誌のインタビューにも応じた。6月の記者会見では、問題のマウスを「小保方嬢がコートのポケットに入れて持ち込んだ」可能性まで示唆していた。

これで、本ブログ『佚楽園(24)』(7/9)でも取り上げた今月上旬のネイチャー修正なすり合い事件の時に、丹羽氏が、にべも無く「若山氏に説明していただくしかない。」と突き放すように言っていた背景もはっきりしました。


棺に釘(七)  若山「教授」の共犯者  

2014年07月24日 | 随想録

(この写真自体は「演出」だったにしても、この狭い共同実験室内で「完全単独詐欺」が可能なことは有り得ない。パートナーや上司が悉く完全に名目的でしかも出鱈目な者達だけではないとしての話だが。)


前稿への歳三様のコメントに続けるべく書き掛けましたが、余りにも酷い話なので、書いている内に義憤が抑え難く募って参りましたゆえ、新しいトピックにしまする。

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小保方氏保管「STAP幹細胞」で解析訂正 理研』 (日経  2014/7/22 21:43)

 理化学研究所は22日、小保方晴子研究ユニットリーダーが保管していた細胞について6月公表の解析結果を一部訂正したと発表した。STAP細胞論文の共著者である若山照彦山梨大教授は「自分の研究室のマウスから作られたものではない」としていたが、今後の解析次第では結論が変わる可能性があるという。

 若山教授も同日、訂正文を発表したが「小保方氏に渡したマウスとは種類が異なるマウスの細胞だ、との結論は変わらない」と話している。(記事引用ここまで)
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つくづく、よくもちょうちん持ちも含めて最低の人達が群れているものだと、思いまする。遺伝子解析を尤もらしく若山「教授」の意に沿って行った人の「科学者としての良心」―せめて最小限度の注意観念―は無かったのか?若山「教授」は自分にとって都合の良いことだけが証明される検査だけを依頼したのか?むしろ若山「教授」の犯罪共犯者と言われても仕方ないのではないか?理研発表の「一部訂正」とは、鉄面皮で、盗人猛々しいとさえ思いまする。この段階でやることとしては、小保方嬢より遥かに質(たち)が悪い。

小保方嬢も弁護士さんも、これだけ悪質な世論操作に憤慨するのは当然でございます。単独インチキとのレッテル貼りを決定づけた、若山「教授」なる人物が渾身でツクり出して放った「必殺の一発」だったのだから。

歳三様がコメントで示された)日刊スポーツ以外の目ぼしい他のメディアがあまりこのことに触れないのは、毎日の桃子さんのような単純な記者集団―思惑が有る雑誌編集者・評論家は言うに及ばぬ。―を実質的に飼って居る(金とは言わぬが「情報」を餌として与えている。)勢力への遠慮でせうか?
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早稲田大学については、ついにニューズウィーク(日本版)などで「ディプロマ・ミル」という言葉が出て来ました。これは、インチキ大学に貼られる最大級のレッテルなので、身も蓋もない。こう書かれてしまっては、さし当り愚も付け足すべき言葉を知りませぬ。

ただ、いずれ折りを見て、日本の大学や世界での学位について、愚見の一端を記すことにはいたしませう。それは小保方嬢~理研巨大化問題や、一早稲田大学の転落の比ではなく、ずっと重要な大きくて深いテーマではございまするが。