書棚を見ると、数学書や科学書だけでなく文系の書物も相当に混じっている。
(写真は暫定版。しかしこのままになるかも知れませぬ。)
10月23日(「帰国しました」)に書いたウ博士(写真)は、古い計算機科学者以外はもう知る人は無いでせう。しかし愚が知り合ったアメリカ人では、最も知的に優れて居た人の中でもトップクラスです。
(我々はチューリング賞受賞者のマッカーシー、ミルナー等と日常的に学問以外の様々な事についてもよく議論していた。無論そう言った受賞者の専門分野での功績・業績・知力は第一級だけれども、総合的な知性、博識、洞察力というのは、また別ですから。)
一つのポイントは、この人は理系学者の中では、むしろ珍しい「ヤンキー」であることです。
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その彼の見方。
「オバマは、尖閣問題を含む中国政策でもイスラム国対策でも、自分では何も決断できない。
「しかしアメリカは、結局は、イスラム国に勝つだろう。」
今回、地上軍派遣を主張するグループを代表して居ると見られる国防長官の更迭は、ヤンキーにとってはいかにも煮え切らぬ(そのくせ健康保険を筆頭に国内問題では突っ走る。)オバマらしい苦々しい遣り口でせう。
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さて、世界史レベルで見ればイスラム国の方が深刻かもしれませぬが、我々にとっては、やはり尖閣のほうが気に掛かりまする。一昨25日漁船でなく3隻の公船(水上警察、海上保安庁、農水省の船と同格でせう。)を尖閣の日本領海内に侵入させた上に、日本外務省の抗議を、「中国の主権行使に基づく活動を妨害するとは怪しからん。」と一蹴した。
「怪しからん」と言いたいのはこっちだけれども、自衛艦派遣を「匂わす」ことも、今回は牽制になる(数十年前に先例有り。)よりは、むしろ中国海軍を呼び込むのが怖くて、直ぐには踏み切れないのだという。
しかし、計画的にこちらの隙を探り、上陸、占領(見掛け上は漁民による実質支配)を狙っていることは見え見えです。
翁長氏の当選も、中国の覇権拡大・侵略準備行動を助長したことは明らか。尖閣どころか沖縄の属領化を本気で計画して居ることも、我々が天安門の中に居る立場だったら、国家に対する義務だとさえ思うかも知れぬほどに、無理からぬところでございます。
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流石に、ここまで来ると、一時は将棋系ネットでも、筆力のせいも有ってむしろ優勢だった親中・平和論者は、静まり返って居られる。しかし、無論、ことは将棋系掲示板の小競り合いの次元では有りませぬ。
日本の外務省、或は政府そのものは、ここまで露骨に挑発されて侵略の気配が濃厚になっても、中国の出方よりは、オバマ、或は米国の意向や動向を窺うことに必死でございます。
ま、それは、もう暫く様子を見るとして…
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安倍総理についてでございます。折しもこの人の私的思惑による選挙になるところですが、
この人は、「時局柄」、日本のリーダーとして、功罪相半ばするやもしれませぬ。
- 野蛮で強引で無礼な外敵に対抗するためには、インテリではだめで、頭が少しか大分か悪い人間の方が丁度良い。
- そもそも日本の選挙民は、真のインテリを指導者に選びたがらない。
- 財界、官界は言うにや及ぶ。
- それにしても安倍総理は、日本語の発話に重大な欠陥が有る。恐らく典型的な女子短大卒業レベルの学力なのだろう。こういう人が総理大臣だということは子供の教育上は好ましくない。
- その一方で、学業や美しい日本語の話し方などは二の次にして、粗雑な学力で済むか、むしろその方が「弾」同様使いやすい兵隊さんを育てるためには、向いているかもしれぬ。
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