現代文化の快楽

60年代に東大の文系・理系の大学院生がコラボして、他大学にも声を掛けて、横断的に作っていた現代文化研究会へのオマージュ

愚管笑(二十) 11粁 ‥大前研一氏の不明か

2015年11月06日 | 随想録

イージス艦〝ラッセン〟 (母港横須賀にて)

 

ラッセンは、10月27日中国が滑走路を作った岩礁の脇11kmの所を航行した。その前の公式発表に基づくらしきニュースでは12海里とされて居たが、艦長が語った。根性が有る武人だ。武力示威の現場とはこういうものだ。次回は、距離を更に半減すべし。

なお事前の予想では巡視船クラスを出すとされていたが、それは乱暴者の前では無謀過ぎるでございませう。

さて関連記事を検索して居て出会ったのが、次の解説。

領有権を争うメリットは少ない沙諸島 - 日経BPネット

驚愕して日付を調べたところ2008年8月。

愚は(不明ゆえか)あまり認識して居ませんでしたが、この筆者の大前研一氏は、多少の教養が有る日本国民の間では、国際派として長く評価されて来た人らしい。

この人だけかどうかは知らぬが、この手の評論家・時事解説者のミスリードにより、日本財界と(防衛意識以外まるで取り得が無い)その男妾政党やそれに追随する小党群の中国の海洋野心の認識が遅れたとすれば、その責任の重大さは小保方嬢の比では有りませぬ。

大前氏には新しいコメントも有るらしいので、探し始めたら、もっと凄いのが出てきた。

南沙「日本に無関係」=野田聖子氏
時事通信 11月4日(水)

菅官房長官が、米海軍への協力をきっぱり否定したのは意外だが、いくら何でもアメリカと協議済みだろう。聖子さんは傾国のオナゴさん政治家か、単なる外交・軍事オンチか、策略として安倍政権(この件では菅氏を通じて表向きでは同じ方向だが。)との違いを打ち出しただけか?


愚管笑(十九) 学位剥奪に対する小保方嬢の抗議は上品で控えめな表現だが的確

2015年11月03日 | 随想録

    「笹井芳樹」の画像検索結果

 小保方氏のコメントから(毎日)

  • 「審査過程の正当性・公平性に大きな疑問がある」
  • 「学位規則の取り消し要件に合致しない」
  • 修正論文を再提出したのに審査教官から「博士として認められないのは業界の反応を見ても自明ではないか」と言われた。「社会風潮を重視した結論。不合格を前提とした手続きだった」
  • 体調を崩し、今年春ごろまで入院。「診断書を提出したが、(再提出までに)厳しい時間制限を課されるなど心身への配慮は一切なされなかった」 

三者の発言から(朝日)

  • 鎌田薫総長 「審査するべき完成度に達しなかった」
  • 三木秀夫弁護士 「不合格が前提の不公正な手続きだ。決定の取り消しを求めて、提訴することも視野に入れている」
  • 小保方氏 「今回の決定に失望している。指摘された問題点をすべて修正して論文を再提出した。学術的な理由ではなく、社会風潮を重視した結論だ」

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杭打ち問題のように、業界(その分野の研究集団)では恐らく普通のことだったにしても、ちょっとやり過ぎたか不運か知らぬが、見つかってしまった者は、葬られるのが世の定めであり、つべこべ言わずに刑場に引き立てられて行けというのが、多くの日本人の見方やも知れぬ。


しかし精一杯真摯に一所懸命やって来たのに、バカンティ氏や若山氏はともかく、日本的基準で見れば、笹井氏のような、もともと山中氏を超えていたスーパーエリートが有望性を認めて激励してくれた研究の成功が、(現段階までで)立証されなかったといって、今更博士論文審査まで取り消すとは、おかしいと感じるのは、小保方嬢一人だけでは無いだろう。

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二ケタの博士を世に出して来た者の目から見ると、これだと、当該人物(元学生)から、指導教授としての大学院教育に於ける怠慢や、論文審査の不備を訴えられても、当然だと思う。また大学院の組織自体も授業料の返戻と、損害賠償を要求されることも有り得よう。 

学生本人には全く詐欺等の犯意は無く一部の文章を利用したとかせいぜいでデータの改変(一頃はその分野で評価をはっきりさせるためにむしろ推奨されて居た技術だという。)程度だったのに、なぜその段階でまともな教育者として適切に助言指導をし、審査を延期しなかったのか?学位授与して何年も経ってから、このようなことをやるのは大学院に於ける「遡及立法」による不利益処分という不法行為ではないか?

傍から見ると、もしも早稲田大学側の言い分に一面の真実が有るとすれば、この事態の本質は出鱈目工事の常習者同士の仲間割れと同じでしかないように見える。

早稲田大学大学院が元請けで早稲田の教授が下請け、東京女子医大だかの大和教授らが孫請け、小保方嬢が現場責任者(代理)で、製品は博士論文だと見れば、小保方嬢一人を火焙りにしようとするのが如何に欺瞞的で不当なことかは、誰にも分かることだ。

須田桃子記者にそれが見えぬのは、いかにもオナゴさん記者だ。

同じオナゴさんでも精神分析医らしい片山氏の分析には、視野の広さと味わい深さが有るが、それについては別の機会に譲る。

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※ もし学位剥奪規定の中に、博士としての名誉を著しく汚した場合と言う項目が有り、今回それを適用するということであれば、争点が全く変わってくるが、少なくとも早稲田大学側の教育や論文審査の至らなさが有ったにしても棚上げできたのだが。