* 朝日(7/11)によれば、ロケットはエルサレムに着弾したものや核開発地区を狙った(ハマス声明有り。)ものを含めて100発、空爆は4日目の10日までで550か所とされる。
中国の日本に対する現段階での挑発行為は勿論、南アジアでの侵略行為より流石に本格的ですが、アメリカの力が衰えた上にリベラル派のオバマ大統領では、ネタニヤフ氏を止め切ることは出来ないようです。オバマ氏はイランとの妥協を図り始めたばかりだから、タイミングが悪いが、ハマスもそこは計算に入れて攻勢を強めている。
元を正せば、日中問題同様に、イギリスが、己の身に直接被害が及ばなければ、アングロサクソン以外はどうなっても良いということで、碌でもない戦後体制を作ったことの後遺症でございます。
イスラエルとハマスとは、文化レベルが高いユダヤ人国家と、捨て身のアラブ人武装集団とだから、正規戦争ならば力の差は明らかだけれども、それに踏み切るのは容易ではないし、オバマ氏にしてみれば、今親アメリカ諸国が新たに戦端を開いたり戦線拡大することは、止めて欲しいでせうね。
国家の性格を見れば、アメリカが最後まで信用できるのはあの界隈ではイスラエルだけだから、ネタニヤフ氏が地上軍進攻に踏み切ったときに、いくら肌が合わないオバマ氏でも、間接的には支持せざるを得ないでせう。
さて日本国民から見たらどうか?安倍氏はどこに海軍を、次いで地上軍を派遣する構想を温めて居るのでせう。東条と違って、現段階では人的資源が無尽蔵というわけではないから、良~く考えなはれや。(蛇足参照)
(蛇足) 集団的自衛権は、取りあえず「外務官僚」に、金に次いで交渉の武器を与えたもの。国益よりは、念願だった大いなる「省益」なのだけれども、おめでたい安倍さんにはそんなことは分からず、すっかり有頂天になっているのみでございます。
蛇足の蛇足 今回の実質改憲(一種のクーデター)に比べたら、徴兵制は、遥かに簡単に閣議決定できる。 「兵役」は憲法18条の「苦役」に該当しない。見方によっては、憲法論争の盲点に入って居た。原発の大事故と同じ。
其のマタ蛇足 戦争は、アレキサンダー大王でもジンギスカンでもナポレオンでも、少なくとも兵員を食わせなければ成り立たない。東条は徴兵徴用した軍人軍属の戦没者210万人(230万人という統計も有る。)の内2/3(或は60%強)の内実に140万人を外地で餓死させている。これは、人類史上最悪最凶の軍事指導者だったのではないか?
更なる蛇足 写真の下の見出しは、「西郷派大東流」と名乗る或る合気道団体のサイトの記事へのリンクになっています。そこでは、詳しい内容は読んで居りませぬが、一見して、敗戦に至るプロセスについて、天皇や文民と東条の役割について、或る程度20年代初頭に日本国民が受け取った常識的な見方を述べて居るようです。愚としては、ここでは、上の極めて象徴的な写真(他にも数葉掲載されている。)の借用元として敬意を表するに留めまする。