現代文化の快楽

60年代に東大の文系・理系の大学院生がコラボして、他大学にも声を掛けて、横断的に作っていた現代文化研究会へのオマージュ

愚管笑(八) 鯨踊り

2015年05月27日 | 随想録

太地の少年の鯨踊り ‥手に持っているのはイルカ撲殺の棍棒を表すのだろうか

 

諷漫亭で、イルカ追い込み漁の最近の話題を取り上げて居りますが、大きな写真はそのまま出ないので、こちらに掲載します。下は、大人の鯨祭り本番の踊り。

 しかし、愚は大きな疑念を禁じ得ないので御座います。こんなに洗練された祭りと、現実の漁民や水族館長や町長の発言から覗える住民の生活や精神の在りようとの間には、余りにも不自然なギャップが有る。

祭りの素朴で、野卑なと言って悪ければ野趣のある原型は有ったにしても、やはり、然るべきプロの芸能パフォーマンス指導団体が、政府の委嘱(中間の経路は知らぬ。)に基づいて、「伝統文化」の国際的「演出」のために、工夫して仕上げた祭りであり踊りなので御座いませう。


愚管笑(七) 小保方さんの窃盗罪告発(1)

2015年05月16日 | 随想録

東京スポーツ、フライデーが、一年ばかり前のNHKの番組も利用しながら、小保方さんを泥棒呼ばわりしている。

こういうときにはちゃんと道化役(ピエロ)が居るもので、告発したのは石川という北大出の博士でちょうど還暦。無論理研OBだが、この分野にはよく有ることなのか、華麗と言うか、ケバケバしているというか、雑然としているというか、どこか雑居ビルを連想させる経歴の御仁で在られる。

それに似つかわしく、主張がまた面白い。そこに新聞記者や雑誌記者―もしかしたら芸能担当―飛びついているから、いかにも「三面記事」でございます。

告発には「飛松」という知る人ぞ知る警察OBが、同行したという。

役者が揃いつつある感も有りまする。しかし以前の小保方バッシングのようにオナゴさんが中心ではないから、みなさん「博士」(代表格は例の初代調査委員長)だの「現教授」だの「元教授」だのという理研関係者の思惑が背後に有るという観測も流れている。

          _____________

これに対して、小保方さんを擁護しないまでも、窃盗罪告発を批判する基本的に筋が通った評論もみられまする。それは後でマタ取り上げることとして、今回の愚感の1つは、

こういう告発は、自他ともに認める研究業績を持っている男はしないものではないか

ということでございます。


愚管笑(六) 防衛大臣に軍人

2015年05月15日 | 随想録

 

このところ野暮用と、ネット不調で(酷いときは書きこんだものが全部無駄になる)、更新を休んで居りましたが、今日は久しぶりに割と安定しているので、書いてみます。

この間実にさまざまな話題が有りましたが、とりあえず今日のニュースから。

防衛大臣を文民でなく軍人からも出せるようにしたそうでございます。

昭和十年代の政治史を顧みると、今度の件は、自衛隊の米軍支援より恐ろしい結果を招くやも知れませぬ。

          _____________

それにしても、安倍氏はいかなる動機と目的で、こんなことをやるので御座いませう。まさか軍人を甘く見ているのではないでせうね。

或いは、軍人の支持を取り付けて、実質的に大統領並の統帥権を手中に収めるつもりなのか?それも目標はオバマ氏でなくプーチン氏。

どちらにしても困ったものだけれども、そのどちらでも無ければ、知能程度が心配で御座います。