【口絵之詞】 偶然派手な絵が続きましたが、ここらで旧東大現代文化研究会の考え方(正体)の一端を顕しましょう。これまでの絵は、暑気払いのための人魚でなくて、もっと怖くて涼しくなれるセイレーンでした。それが後世になって人魚と混同されるようになった。その経過にご興味がある方は例えば上の絵が載っているこの解説(英文)をお読みになるのが早いでしょう(一番目のリンク先の邦文ウィキペディアにも説明が有ります)。
音楽の方で見ると、フォスターの『夢路より』の中に、人魚たちが荒々しく『ローレライ』を歌っているという歌詞が有ります。つまりギリシャ神話の恐怖の魔女は、欧米人の心ではゲルマン伝説の恐怖の魔女と繋がっているわけです。
『ローレライ』と言うと大抵の日本人は、彼のハイネの詩にジルヘル(ジルヒャーとも)が作曲した「なじかは知らねど心侘びて・・・」を学校で習ったことを思い出すでしょう。あれだと余り怖さが伝わってこないのですが、アイヒェンドルフの詩にシューマンが作曲した「リーダークライス」の3曲目『夜の対話』で、ローレライが正体を現す場面では、歌っていても心底怖くなります。
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閑話休題。
私が会った政治家もお役人達も皆さん「文化は大切だ。」と相槌は打ちます。しかし今のつくば市には、グレーターつくば、つまり筑波研究学園都市の建設期に居たようなビジョンも実行力もある人は見当たりません。
それを指摘したら、或る市長支持派と聞いている議員団の人がムキになって、「五十嵐市長は〝AI文化都市〟を謳って居ます。」と、胸を張られたので、「ええーっ」と思わずのけぞって、椅子から転げ落ちそうになりました。
私「どんな内容ですか?」
団の人 †「知りません。」
私「何か資料はあるのですか?」
団の人「マニフェストに書いてありますよ。」
私「具体的な内容を教えて下さいませんか。」
団の人「知りません。」
私「市議会には説明は行われていないのですか?」
団の人「知りません。分かったら連絡します。」
私「是非お願いします。」
までで止まっているのが現在の段階です。(ネットの不具合らしき気配もあるけれども、無論名刺も置いて来てあります。)
マニフェストをネットで見たら、政策・公約の1%も占めていないように見えたが、確かにそれらしき「字句」は最後の方に有った。支持派と目される市議団が内容を全く共有していないところを見ると、チョコンと書き込んだだけではないのかと疑うべきでしょう。
ここで、もう一度私の専門を申しましょう。
私は本来日本最古に近いAI学者である。第二の専門はコミュニティ振興学である。後者は、筑波移住以来筑波大学の建設と合わせて、私が当地で文化活動の発展推進のために苦心して来た実績が、日本の大学では画期的に新しいこの分野で文科省の大学設置審議会で学部及び大学院の指導教授資格認定を受ける根拠の一つになった。‡
≪未完≫ (時間が有るとき、この稿にもう少し書き足します。)
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承前。 (8/28朝 曇り)
その翌日「偶々」、久しぶりに書面でなく、実際に委員が顔を合わせた或る委員会で、私は、あるイベントの開催中止、無観客でさえも行なわないという予め根回しが済んで居たらしい議論に対して、とうとう堪りかねて次のように発言しました。
「偶々」或る市議団に当たってみたら、市長が「つくばをAI文化都市にする。」と言って居るという。しかしそのような仕組みを作っても、以前の「ハコもの行政」の二の舞になる恐れが強い。地域の文化というものは、今日この席にも何人か居られるが、多年この地で血の滲むような活動をし、又教えて来た人を大切にすることで成り立つのだ。(映像配信でも可能なものは実施するように工夫すべきだ。)
しかし、その数日後「偶々」市の担当課を訪れた時、私の発言は、その課では、今の人の言葉を借りると「響かなかった」どころか、むしろ笑いものにされたらしいことに気付きました。
(蛇足) 「偶々」はこの人が〝反語的に〟よく使う言葉。
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† この人自身が現職の市議であるかどうか等は、会派乃至議員グループの特定につながる恐れが有るので、将来のことも考えて、現段階では控えます。
‡ (前にも何処かに書いたと思うが、)加計学園の獣医学部新設を巡っての騒ぎ以降、一般市民にも知られるようになったのだが、大学・学部・大学院研究科の新設に際しては、何人かのこういう特別な審査を経て認定された教授が必要である。