現代文化の快楽

60年代に東大の文系・理系の大学院生がコラボして、他大学にも声を掛けて、横断的に作っていた現代文化研究会へのオマージュ

女子柔道(五)  フィンランドでは

2013年05月07日 | 随想録

  これはスポーツだ。

ワイフ・キャリイングという。

奮闘中

 試合後

ここまで明るいのは無理としても、スポーツとは本来明るく楽しくなるためのものだ。レクリェーションと通じている言葉の筈。

5CH(古舘)の番組で、フィンランドの体罰など有り得ないスポーツ教育と、JOCの調査では、日本のスポーツ界の三割が当然のように体罰をやっていることとの比較が有った。

今宵思うこと

スポーツ指導における体罰を日本社会が容認していることが、外国に伝わり始めているのは、恥ずかしいだけでなく、今後の外交や相手の日本人観に悪影響が出るのではないか?

全柔連会長は辞めることを匂わしたが、結局居座る気配か。呆れたものだ。

長嶋‐松井国民栄誉賞受賞。関係者の思惑は透けて見えるにしても、スポーツなんだからこれでいいんじゃないか?安倍総理大臣がアンパイヤをやったことを含めて。(と金倶楽部で不知火氏がアメリカなら大統領が出てくるのだからと書いているのは同感。)

☆ ☆ ☆

教育ママは極端にしても、以前は日本社会全体に子供を良い学校に入れよう、子供の方も入ろうという強い動機が働いていた。

今、相当な比率で、子供をスポーツ選手に育てよう、本人もそうなろうという動機が働いているのではないか?高校球児だっただけでも、就職はもとより進学にも有利な時代だ。

となると、体罰なんぞ当たり前だと思う者も出てくるだろう。流石に前者は後者と違って体罰とは無縁だが。

(それでも或る中学の英語教師の息子は、英語で100点取らなかった日は夕食を食べさせてもらえなかったという実話が有る。そのせいか東大には入った。その後どういう人生を歩んだかは聞かぬ。)

フィンランドのスポーツ教師は、体罰は絶対に生徒のためにやって居るのではない。教師自身のためにやっているのだと喝破していた。