御茶園様ほかコメント有難うございます。
どなたかがお書きになったように、国内の方が、ノーベル賞のような快挙も、W(性別)大臣のW辞任というような快事、ではない怪事、が有ったのでございますね。
先刻諷漫亭の「捏造」の所に書きましたが、帰国途次ハワイに3泊もしたのに、何故かちょうど、“Ana”と名付けられたハリケーンがオアフ島の西100余マイルの所を通ったため、大雨と一部強風で、真珠湾の見学船(他に内部見学の手段が無い。)も運休になり、ホテルの部屋から、それでも時々出ているサーファーをウォッチしたり、飛行機が遅れたことと森内さんが粘って呉れなかったので2時間程の差で見損ねた竜王戦が有った、狭い道路の向かい側のハレクラニの玄関から将棋関係者が出入りしないか見張ったりした程度で、大ショッピング・アーケードを散歩する以外何も出来ずに過ごしました。
(他に、ハワイでも、アメリカの連盟傘下に在るブリッジの公式競技会に参加する計画でしたが、その週は滞在しているオアフ島では試合が行われませんでした。つまり年寄り向き、物ぐさ向きの完全な休養になったので、それはそれでようございました。)
真珠湾について、日本人観光客の大多数は全く関心を払わないと知ったときは、かなりの衝撃を受けました。
一方で、真珠湾も、それ以上にアルカトラッツ旧監獄島も、乗船待ちが大変だそうです。アルカトラッツには愚は以前行って居りましたが、今回愚妻(誤留婦)とチケット売り場の列に並ぼうとしたら、なんと今売って居るのは1週間も後の切符で、それまでは売り切れということを、掲示と係員とで一所懸命知らせて居たので、諦めたことは勿論でした。
その代り、サンフランシスコでは、金門橋とアルカトラッツを通るクルーズ船と、金門橋を渡るロンドン風(浅草-上野にも有る。)の2階建てというよりは、屋上デッキが有るバスに乗りましたが、金門橋を渡る通勤者用のバス待遇改善交渉が決裂しかけて居て、ストが予告されて居ました。やはりアメリカだと感じました。(最終的には回避されたと言う。)
半島に住んでいた時期が有ったのは40年以上前ですが、サンフランシスコも近郊の市でもすっかり高層建築が増えて居ました。
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スタンフォード大の元同僚の生粋のヤンキー†の家にも泊めてもらいましたが、意外なことにオバマを酷評して居りました。インテリの支持が有るかと思いきや、中層以上の白人は(富裕層は当然として)どうも経済問題が大元で、国民皆保険などのオバマ改革には反対なのでした。
オバマはやったとかやっているふりをするとかで、騙されている市民も未だ多いが、分かる者には、なにもやれない正体がバレていると言う指摘でございます。その数日後の新聞を買ったら政府のエボラ出血熱対策で、オバマ大統領について、一部で共通の認識になっているらしその批判を下敷きにしたとも受け取られる表現が有って思わず苦笑いしました。曰く
「(オバマ大統領は)何にも出来ないかもしれないが、やる姿勢を見せなければならないのだ。」
逆に、この友人から反問されたことは、
「オバマは、日本の小さい島が中国に襲われたとき、本当に助けると日本人は思って居るのか?」
(つづく 日本社会の義理、雑事が溜まってしまったので、次稿まで間が空くかも知れませぬ。)
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※(注以下追加)
† FOLという一階述語論理の自動証明(プルーフ・チェッカー)プログラムで、その道の専門家ならば誰でも知っているリチャード・ウェイラック博士。後にチューリング賞を取ることになるロビン・ミルナーと同じオフィスを2人で使っていたが、彼にも影響を与えた(私のオフィスは隣室で、やはり後年チューリング賞を取ったアミア・プヌエリが居候して居た時期も有る)。高名な論理学者のフィーファーマンの御弟子。ロス・アルトス・ヒルズで1エーカー(それが1軒の最小単位と条例で決まっているとのこと。)の敷地に住んでいて、鹿が出て来る。同居人でπ(パイ)の計算で一時ギネスブックに載って居た数学者のパズル・メーカーが居る。
(蛇足) ま、日本なら十分「富裕層」なのかも知れませぬが、アメリカでそう呼ばれる人達は恐らく次元が違うので。