現代文化の快楽

60年代に東大の文系・理系の大学院生がコラボして、他大学にも声を掛けて、横断的に作っていた現代文化研究会へのオマージュ

てふてふが一匹 韃靼海峡を渡って行った   大莫弗瞞咄とは

2014年03月17日 | 随想録

韃靼人の踊り

スターリンによって中央アジアに強制移住させられたクリミヤ・タタールの人々の苦難の話については、おぼろな記憶は有りましたが、今回のロシア系住民によるクリミアのロシア併合運動には、どれ程心を傷めていることでしょう。

或る掲示板で、主宰者がいつもながら嬉しげに、このニュースを紹介しているのを見て、悲しくなりました。

タタール(韃靼 だったん)とクリミア・タタールとの関係など、WIKI等で改めて確認してみましたが、韃靼といえば思い出すのが表題にした詩。

作者は全く記憶にありませんでしたが、安西冬衛という人の「春」と題された一行詩だったのですね。ネットで見ると、「てふてふ」の表記の由来から、この詩の解釈まで、様々な解説や議論が有り、つくづくネット時代の素晴らしさを感じます。

「韃靼人の踊り」を初めて聴いたのは、たしかロシア映画の「石の花」の中で、原作のボロディンのオペラの中のバレエ・シーンだった。その後アメリカで「楽園にさまよいて」というムード音楽になった。当時はロシアの国民文化も、アメリカ文化に劣らず尊敬できたものでしたが、ロシアは期待を裏切りましたね。、

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韃靼と双璧を成すかもしれないのが、靺鞨(まつかつ)ですね。こちらはサイズも多様性も一桁小さいかもしれませぬ。ただその一部が清国を樹立したのだから、中国以東では、むしろより大きな存在だったと言える。(タタール=元という見方については文末参照)

「大莫弗瞞咄」とは、何だかSTAP細胞の話のことを中国語でそういうのかと思いかねませぬが、ご興味のある方は、ネットで検索してみてください。なお私には読めませぬ故、読み方が分かる方は教えてください。

(蛇足) ロシア人と漢民族のどちらも、個人的には悪くない人達だと思うけれども、民族として侵入力が強く、困った政府に率いられています。韃靼、靺鞨の大いなる復権を期待したきものです。ウイグル、チベットも、タタールとどういう関係か良く分からないけれども深い干渉関係にあるらしいテュルクにも、大いに頑張ってほしい。

蛇足の蛇足  「てふてふ」は中国語の蝶々の発音の「ディエップディエップ」から来たそうな。

其のマタ蛇足  タタールと蒙古(元)を一緒にする立場も有る。タルタル・ステーキやタルタル・ソースの由来をそう説く向きが有る。それが韃靼ステーキや韃靼ソースであることに異論は有りませぬが。

更なる蛇足  横山夫妻が蒙古でめぐみさんの子・孫に面会。蒙古も韃靼かもしれませぬが、いずれにせよみな力を付けて、ロシア人や漢民族のあくなき膨張を食い止めてほしいものです。

お終いの蛇足  理研会見では、英語だかカタカナ語だかばかりで、何が何だか分からなかったという正直な記者が居るとか。本稿も漢字とカタカナでちゃんとした区別や関係はさっぱり分からないけれども、全部実在する本物だし、良い人間はアジアに一杯居ると言うことです。


学問についてのニュースを観て(5)   女の文化

2014年03月16日 | 随想録

小保方嬢のスキャンダルは、一つの山場を越したようです。野依氏が憮然としているのは、立場もあるだろうけれども、部外者から見れば、どれ一つバレても科学者失格、大学人なら大学から追放されるレベルの不正行為を、五指に余るほど、常習的にやって来たことに「驚嘆」するほかはありませぬ。

「野依氏は『古い時代に研究生活を送ったので、こういうことはあり得ない』と語るのが精いっぱい。」(夕刊フジ16日)

これは、ご本人の真意はともかく、多くの科学者が指摘か想像しはじめている、現代、より狭くは21世紀に入ってから、蔓延の兆候がある研究における不正行為や審査の杜撰さ指導の欠如を反映している発言と受け取られます。

「精一杯」との表現の中には、理研内部で、野依氏と同じ京大出で共著者の一人であり隠蔽を図ったとされる某副センター長の動きなども知っているニュアンスが感じられる。後者はノーベル賞を狙って来たし、未だ諦めていないのでしょうね。予算さえあれば、優秀な人間を集めて実験はいくらでも進められる。それなら、何か成功のチャンスは残るから。(小柴さんのカミオカンデと本質は似たところがある。)

もしかしたら小保方嬢本人を別とすれば、早稲田の指導教授が最も悪いという見方も出来る。野依氏の思いはこの人物にも及んでいるのでしょう。早稲田については日刊ゲンダイが指摘している(17日)。

念のためこの御仁についてネットで見ると、他の博士論文や、小保方嬢の論文の審査をした別の教授のところの博士論文も盗用の指摘が出て来ている。「ゴキブリぞろぞろ」感が有ります。(写真)

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さて当の小保方嬢は、結局何者なのか?母親と姉が大学教授、准教授とされているが、母親のほうは心理学担当でカウンセラー歴が海外で十年以上有るという。生え抜きの大学人ではないのだろうが、どこかの議論に有った「アカデミックな威信」を持った家庭なのだろう。

母・姉に比べて能力が低いので焦ったという見方をするオナゴさんも居るが、少なくとも比喩的に申さば「遺伝子」でしょう。「発現」するかどうかは、後天的な問題かもしれぬ。

(蛇足) 小保方稔子氏  帝京平成大学健康メディカル学部臨床心理学科長 臨床心理士 お茶の水(院)了。

小保方晶子氏  白梅学園大学子ども学部准教授 慶応・御茶ノ水(院)了

蛇足の蛇足 どうも姉というのは双子らしい。ネットには画像も出始めているが、撮影目的や条件が違うせいか可愛いコちゃん的より知的な印象を受ける。いずれにせよ「焦った」妹という見方は、オナゴさん同士の見方として、あながち的外れではないかもしれぬ。

其のマタ蛇足 それでも遺伝子説は、益々補強されることこそ有れ、取り下げる必要は無いと考える。

更なる蛇足 早慶の差も考えるべきか。早稲田の方が女に甘いか、女子学生がちやほやされて伸び伸びと振る舞っているのではないか?

お終いの蛇足 上記剽窃的博士論文の提出者は男(複数)。

蛇足のおまけ 理研不正行為監視担当理事に捧ぐ (「ゴキブリゾロゾロ」写真集)

 

   


学問についてのニュースを観て(4)   女の敵は女? ‥男の手には負えぬ

2014年03月15日 | 随想録

細胞(1個らしい)の顕微鏡写真

 

昨15日の理研記者会見で、厳しい見方で突出していたのが、オナゴさん理事で、後で確認しますが、なにか研究発表の監視関係の担当であることもあるらしく、論外だ撤回だこんな研究はあり得ないということを明確に断言出来ていたのはこの人だけだった。

恐らく研究歴は大したことがないか、研究者でさえもない人かもしれない。研究しなければインチキもできないし危ない橋も渡らないで済む。しかしこの人自身の役目柄の責任はどうなるのだろう?・・・などと思いながら、執筆に戻る前に、経歴をネットで見たら、化学系の人で見場が良いことが並んで居ますね。

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それにしても、男の大学教師が(恐らく研究者も)女に甘いのは、大学の「推薦入学」に付き合うとつくづく分かる。これは高校3年生が対象だけれども、大学院の入試の口頭試問でも、一見真面目で素直に見える女子学生が、筆記試験が同点ならば有利なことは否めませぬ。

男子学生が可愛くて愛嬌が有るのは:

「幼稚だ、研究者として一人前に達するための識見・資質・風格に欠ける。」と評点を下げられ、

女子学生が可愛くて愛嬌が有るのは:

(まめまめしく研究室で働いてくれることも期待されてか?)手放しで好感をもって受け止められる。

これには、昔は男子大学院生は、(少なくとも理工系では、)分野か己個人の後継者の候補で、女子学生は、修論なり博論の段階で重宝な研究要員たり得ても所詮ワンノブゼムだったこともあるから、今の時代や、昔でもオナゴさんが進出していた―それどころか男が大学院に残ろうとしなかったかもしれない―生物系分野では、相当に違うかもしれませぬ。

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この小保方というオナゴさん、想像以上に悪いですね。というのは、「未熟」だったと嘯きつつ、次々と繰り出す言い訳が凄い。今日新たに見たもの:

● (20ページ近い丸写しが批判されている)博士論文は、下書きであって審査を受けたものではない。(3月14日本人が米紙にメールで反論)

● (筆者はどの写真のことかは知りたいとも思わぬが)何やらの写真の撤回を忘れてしまっていた。

つまり「未熟」などという生易しいものでなく、早稲田の指導教授の「未熟」か手抜きか、実質的に指導資格が無いことに付け込んで、博士論文段階からインチキのし放題だったわけです。

東大建築工学科の「セルカン―松村」スキャンダルと同レベル。(但しWIKI等によれば当時助教授だった松村氏は審査委員2名の疑義を押し切って学位を出しただけでなく、自らの教授昇進にもセルカンの業績を利用した気配があるから、若しかしたら単に研究指導力や査読力が劣悪だったに過ぎない早稲田の教授より悪質だったかもしれぬ。いずれにせよよく調べるべき。)

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ところで、私にはサイトの素性が分かりませぬが、『種の断片』というサイトの次の記事は、ある程度信用できる事実とみられる重大な問題を示唆しています。抜粋によって誤解が生じないように「全文コピペ」しまする。

● ■若山照彦教授は、
「『ネイチャー』編集部にも初めは成果を信じてもらえず、何度も論文を書き直した」
と言っている。なぜ?何度も書き直し過程で、
ポンコツ器具/写真の使い回し/論文引用/など見つけられなかったのか?
小保方(30女)の禁断の匂いに、若山照彦(47男)はフラ~フラッ~と酔いしれた。と言える。
若山照彦、茨城大学(農学部/当時試験科目に英語なしだったので受験⇒合格)から苦学・屈折の人生航路の上で築いた47歳の抵抗も、
これで47年間で1ッ1ッこつコツと築いた城、すべて台無し、大崩落

●「小保方論文では、実験にライカ社製の蛍光顕微鏡とフォトメトリクス社のCCDカメラを使った、と記されています。これらは90年代後半の器具で、今は現場でほとんど見られないといいます。そのため『小保方さんらは本当に実験したのか!!』との声が出ているのです」(科学ジャーナリスト)

●小保方晴子が所属する理研の研究センター(CDB)は、
国の支援を受けて2000年4月に設立された最先端の研究機関だ。実験器具などの「物品調達」を見ても毎年、高解像度のCCDカメラや解析センサーなど最新器具を購入している。特に細胞研究に欠かせないとされる生体の蛍光、燐光(りんこう)現象を観察する蛍光顕微鏡は定期的に調達している。小保方のグループだけが10年以上も前のポンコツ器具を使わされたとは考えにくい。

となると、
最新器具を使ったと考えるのが自然だが、そうすると今度は「論文通りの手順で実験していたのか」という新たな疑問が湧く。(引用終わり)

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ともかく、給料は勿論として、相当に多額―むしろ巨額と言ってもよいか―の研究資金が、税金から理研に入っている。年間総予算は844億円。

念のため東大853億円、京大568億円。大学人として嫌味を言うと、大学は教育もしているし、その働きで授業料や受験料も大学でなくて国庫に、入っている。

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† 筆者はこの写真の信憑性を信じたので紹介したが、読者各位で元サイトに当たって判断されたい。


学問についてのニュースを観て(3)   プリンセス細胞

2014年03月12日 | 随想録

ファーストイヤーズ ディズニープリンセス ベビーピンク イス型 おまる(The First Years 3-In-1 Potty System Disney Princess)

割烹着(リケジョ)さんは、「STAP細胞について当初、「Princess細胞」という命名を提案・・・外部刺激が加えられることにより多様性を得るさまが、王子様にキスされて目覚めるお姫様になぞらえることができると考えたため」(WIKI)

長生きできる人ですね。既に1億円くらいは税金を使っているのだろうけれども。

生の「アニメ風」ファンタジーとしてストーリーが面白く、医学関係の研究の常態を国民に知らせてくれたことを思えば、まあそう無駄でもない方かも知れませぬ。

 「1月31日、研究ユニットでは、真実でない報道や取材による小保方自身や周囲へのプライバシーの侵害があったとし、その対応に追われ研究活動に支障をきたしている旨と報道関係者への理解と自粛を求める声明を発表した。この声明において、STAP細胞研究にとって今は重要な時期であると説明した。」(WIKI)

国語では、こういうのを「盗人猛々しい」というのだろうけれども、そこまで用意周到な悪辣さが有るわけでもないのだろう。現実と空想の区別が曖昧な世界に生きている人なのではないか?

むしろ、諷漫亭で痛烈な中身を羽二重で包んだような指摘(熊本氏)が有ったように、この女(ひと)が意識的か無意識的かのイワユル一つの「色仕掛け」で鼻の下が長い上役の男達や早稲田の博士審査委員の心を巧みに操って来たといったことは、如何にも有りそうな気がする。悪いのはオジサン達の方で、彼らは単なる馬鹿では済ませられない事態かも知れませぬ。

この本人の悪辣度という点では、代作を依頼していた例のニセ作曲家とは全く違うのだろう。罪の軽重は扠て措いてですが。

ところで、愚は、ニセ作曲家のケースで、代作者の桐朋音大非常勤講師のきれい事の言い分に、本物の偽物と同程度に胡散臭いものを感じたのと同様に、

 理研で「一度だけ成功した」と繰り返し強調して来た山梨大学教授の、掌を返したような今の言い草にも、強い胡散臭さを感じます。

シロートの愚には分らない部分が有るにせよ、担当分野が全く違う(から自分の実験は完璧だ。無実だと強調。)立場なのに、何故、何が「成功した」と主張できるのか?或いは主張できたのか?

割烹着さんを追及しても先は見えているけれども、この教授こそ正確に調査すべきでしょう。

3月11日の新しい発表として、朝日(ネット)に次の一節が有る。(下線及び『』は本ブログ筆者)

 (理研は)一方で「論文の内容自体はゆるがない」と従来の説明を繰り返した。ただ、根拠は小保方さんも含めた内部の再現実験だけ。理研の別の研究者もSTAP細胞を作製できたとしたが、『一部の性質を確認した』に過ぎない。

流石に記者会見で的確な質問をする者が有り、『…』の箇所は、それに答えたものでしょう。段々奇怪さが増していますね。近頃流行の言い方をすれば、「組織ぐるみ」の工作になって来たとさえ言える。

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ともかく、愚の見方はこうなのです。まともでない奴は、勝股東電会長(当時)以下の原発関係者を含めて、世の中にごまんと居るし、その「種は尽きまじ」。しかし監視していたはずの省庁や(高額の報酬を受け取っていた)委員共はなぜ騙されたのか?職務上の過失等は無かったのか。法的にも責任が無いはずはないが、少なくと重大なる倫理的責任は有るだろう。

(蛇足) 原子力については、誰も教授を辞めていないらしいが、国語では、こういうのを「盗人猛々しい」という。

蛇足の蛇足 挿絵上 プリンセス○○○。下 プリンセス(ディズニー映画?)

其のマタ蛇足  野依理研理事長殿は、今頃これらの絵のような夢魔に悩まされているだろうな。