韃靼人の踊り
スターリンによって中央アジアに強制移住させられたクリミヤ・タタールの人々の苦難の話については、おぼろな記憶は有りましたが、今回のロシア系住民によるクリミアのロシア併合運動には、どれ程心を傷めていることでしょう。
或る掲示板で、主宰者がいつもながら嬉しげに、このニュースを紹介しているのを見て、悲しくなりました。
タタール(韃靼 だったん)とクリミア・タタールとの関係など、WIKI等で改めて確認してみましたが、韃靼といえば思い出すのが表題にした詩。
作者は全く記憶にありませんでしたが、安西冬衛という人の「春」と題された一行詩だったのですね。ネットで見ると、「てふてふ」の表記の由来から、この詩の解釈まで、様々な解説や議論が有り、つくづくネット時代の素晴らしさを感じます。
「韃靼人の踊り」を初めて聴いたのは、たしかロシア映画の「石の花」の中で、原作のボロディンのオペラの中のバレエ・シーンだった。その後アメリカで「楽園にさまよいて」というムード音楽になった。当時はロシアの国民文化も、アメリカ文化に劣らず尊敬できたものでしたが、ロシアは期待を裏切りましたね。、
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韃靼と双璧を成すかもしれないのが、靺鞨(まつかつ)ですね。こちらはサイズも多様性も一桁小さいかもしれませぬ。ただその一部が清国を樹立したのだから、中国以東では、むしろより大きな存在だったと言える。(タタール=元という見方については文末参照)
「大莫弗瞞咄」とは、何だかSTAP細胞の話のことを中国語でそういうのかと思いかねませぬが、ご興味のある方は、ネットで検索してみてください。なお私には読めませぬ故、読み方が分かる方は教えてください。
(蛇足) ロシア人と漢民族のどちらも、個人的には悪くない人達だと思うけれども、民族として侵入力が強く、困った政府に率いられています。韃靼、靺鞨の大いなる復権を期待したきものです。ウイグル、チベットも、タタールとどういう関係か良く分からないけれども深い干渉関係にあるらしいテュルクにも、大いに頑張ってほしい。
蛇足の蛇足 「てふてふ」は中国語の蝶々の発音の「ディエップディエップ」から来たそうな。
其のマタ蛇足 タタールと蒙古(元)を一緒にする立場も有る。タルタル・ステーキやタルタル・ソースの由来をそう説く向きが有る。それが韃靼ステーキや韃靼ソースであることに異論は有りませぬが。
更なる蛇足 横山夫妻が蒙古でめぐみさんの子・孫に面会。蒙古も韃靼かもしれませぬが、いずれにせよみな力を付けて、ロシア人や漢民族のあくなき膨張を食い止めてほしいものです。
お終いの蛇足 理研会見では、英語だかカタカナ語だかばかりで、何が何だか分からなかったという正直な記者が居るとか。本稿も漢字とカタカナでちゃんとした区別や関係はさっぱり分からないけれども、全部実在する本物だし、良い人間はアジアに一杯居ると言うことです。
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