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現場知略

株式会社自動車情報センター、白柳孝夫の取材メモです。

セルシオのオーナーとの対話

2009年07月02日 23時55分04秒 | 新車販売

先日、セルシオに乗せてもらった。
オーナーは30代のやり手のマネージャーで、未婚と言うことである。
セルシオは2006年9月を最後にレクサスブランドとなり、販売はレクサス店に移行した。
それ以前は、トヨタブランドの最高級車・フラッグシップカーであった。

オーナーとの対話。
「セルシオのオーナーとは素晴らしい。貴方みたいな人が増えれば、自動車業界は安泰なのですが」
「最近は、このクルマに乗ってると肩身が狭くて・・・」
「それは、何故に?」
「コンパクトカーや、軽自動車の乗ることが、賢い選択みたいな雰囲気じゃないですか。今時、こんなクルマに乗っている人間は、ちょっとおかしいのではと・・・」
「確かに周囲は、コンパクトカーと軽自動車ばかりになりましたね」
「それに燃費もねえ。リッター4kmですから」
「10モードで8km程度ですから、市内走行では、それぐらいになるでしょうね」
「プリウスの買い換えようかと思っています。燃費がリッター38kmとはねえ。
今までは燃費など余り考えなかったのですが、去年のガソリン高騰を経験してますから、この低燃費には目が眩みますね。」
「それでハイブリッド車に注文が殺到しているわけです」
「しかし、今までのクルマと別のクルマが出てきたと思いましたね。
16kmとか20kmなら今までのクルマの改良版。でも38kmは別のクルマ。そんな気がします」

「レクサスにもハイブリッドモデルがあり、良く売れているようです。それにしたらどうでしょう」

今、売れているのはハイブリッドだけ。
それも、注文が殺到して、入手できるのは来年になる。
やはり、去年の燃料高騰で、消費者の意識が変わったようだ。

それでも、ハイブリッドしか売れないという現実は寂しいなあ。