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現場知略

株式会社自動車情報センター、白柳孝夫の取材メモです。

ブログ版「現場知略」のスタートによせて

2009年07月01日 19時38分05秒 | コンセプト

 「現場知略」は2005年の8月から、自動車新聞社の月刊「アフターマーケット」に、見開き2ページで連載を開始した。
途中、「いつまで続くの?」「よくぞネタが尽きないね?」と言われながら、2009年2月号まで続いた。
その後、新会社の設立(今更ながらの簿記の勉強含む)等に追われ、
ようやく6月になり、会社設立の「挨拶状送付」が終わったところである。

そして、7月より、お世話になった皆様への近況報告を兼ねて、ブログ版の「現場知略」をスタートさせることにした。
私は長く、活字媒体の世界で「飯」を食ってきたのであるが、新会社はインターネットによる情報発信をメインとすることにした。

その理由は以下のとおりである。
①低価格・・・情報発信のメディアとして、これほど低価格のものは無い。
②速報性・・・印刷時間も、発送する時間も不要である。
その日に取材したことを、当日の夜にはアップできる(飲みに行かない限り)
③活字&画像&動画の複合表現・・・カラー印刷は相変わらず費用が掛かる。
しかし、ホームページやプログにカラー写真を掲載するのは費用が掛からない。
さらに、動画のアップも可能で、複合メディアによる表現が可能である。
④双方向情報交換が可能・・・コメント覧を使い、双方向の情報交換が可能。
また、関連するホームページ、他のブログとのリンクが可能。
⑤自分の防忘録にもなる・・・メモ帳に記録しても、そのまま埋もれてしまう事が多い。
ブログで書いたことが、講演・セミナーの資料になる。

以上である。

ブログ版「現場知略」は、活字媒体版に比べて短文になるが、更新は多くなる予定である。

ところで、現場知略とは何か?
以下に「活字媒体版」の第一回原稿から、その狙いとする部分を抜き出してみた。
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今号から「現場知略」と題し、アフターマーケットの現場を取材する中から得られた興味ある情報・知見を紹介しようと思う。
現場知略という言葉は、かなり以前に補修部品業界の先輩から教えて貰ったものだ。
出所は不明だが、実に良い言葉なので、長く取材活動のモットーにしてきた。

この言葉を私は「真実は常に現場にある。現場で得られた知見により、今後の戦略を考えていこう」という意味で捉えている。
実際、現場で得られる情報は豊富である。
さらに現場は行き止まりではなく、日本経済、さらには世界経済の大きな動きと連動している。
現場から時代のトレンドが読み取れるし、世界も見えて来る。
それは、今後の動向を読むのに役に立つ。
一般的な事例の中に改革の芽を探さねばならない
「犬が人間を噛んでもニュースにならないが、人間が犬を噛んだらニュースになる」と言われる。
ニュースを「商品」とするマスコミは、当たり前の現実は、誰もが知っているのでニュースにならないと判断して、
レアケースの事件を大々的に報道する。
すると奇妙な錯覚が起こり、レアケースが頻繁に起こるように感じられる。
例えば少年犯罪は統計的には年々、減少しているのにマスコミが「これでもか」とレアケースを伝えるため、
こうした事件が急増しているように錯覚する。
少なくても専門誌の報道はレアケースを追うのでなく、
一般的な事例の中から今後の方向性を探るものでなければばらないと思う。