2005年1月15日に集英社新書から『懐かしのアメリカTV映画史』なる一冊が刊行された。わたしはこの中で取り上げられた作品すべてを浴びて育った人間だから、それぞれの番組に思い入れがある。
で、ここでわたしの個人的な嗜好に即して述べるならば、『プリズナーNo6』への言及がきわめて少ないのはなんとしたことか。このような名作はもっと言葉を尽くして、画像を尽くして議論されるべきである。この作品の何処がよいかというと、何よりも視聴者を納得させる結論がまったく無い点にある。簡単に言ってしまえば何がなんだかわからないのだが、そこがいいのですね。心地良いブレーンス・ストーミングといたところ。もちろんストーリーはある。しかもまったく単純なストーリー。なにやら政府の諜報部門と思しき所に所属する職員(パトリック・マグーハン)が、これもなにやら上司と思しき人物のデスクに、これもなにやら辞表と思しき書類を叩きつけて、粋なスポーツカーで自宅に帰ったところ、なにやら睡眠ガスで気絶させられ、気が付いたらなにやらリゾートホテルみたいな所にいて、何不自由なく暮らせるのに「I am a Free Man 」何ぞといってそこから逃げ出そうとするお話なんですなあ。この番組を始めてみた子供の頃は、囚われのの身から自由になろうとする英雄談くらいにみていたのだけれども、最近ビデオで見返してみると、どうもそれほど単純でもなさそうだな、と思えてきた。
で、ここでわたしの個人的な嗜好に即して述べるならば、『プリズナーNo6』への言及がきわめて少ないのはなんとしたことか。このような名作はもっと言葉を尽くして、画像を尽くして議論されるべきである。この作品の何処がよいかというと、何よりも視聴者を納得させる結論がまったく無い点にある。簡単に言ってしまえば何がなんだかわからないのだが、そこがいいのですね。心地良いブレーンス・ストーミングといたところ。もちろんストーリーはある。しかもまったく単純なストーリー。なにやら政府の諜報部門と思しき所に所属する職員(パトリック・マグーハン)が、これもなにやら上司と思しき人物のデスクに、これもなにやら辞表と思しき書類を叩きつけて、粋なスポーツカーで自宅に帰ったところ、なにやら睡眠ガスで気絶させられ、気が付いたらなにやらリゾートホテルみたいな所にいて、何不自由なく暮らせるのに「I am a Free Man 」何ぞといってそこから逃げ出そうとするお話なんですなあ。この番組を始めてみた子供の頃は、囚われのの身から自由になろうとする英雄談くらいにみていたのだけれども、最近ビデオで見返してみると、どうもそれほど単純でもなさそうだな、と思えてきた。