忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

ガチコメ的「ふく田のクセに生意気だぞ!」

2008年10月14日 | 過去記事
■2008/09/05 (金) ガチコメ的「ふく田のクセに生意気だぞ!」1

たしか・・・・

「どこでもホール」という画期的な道具があった。「マンホールの蓋」のようなそれは、地面におくことで文字通り「穴」を開ける。蓋を開けると洞窟になっているときもある。そう、そこを「隠れ家」として利用することもできるのだ。更に、この道具の優れているところは「目盛」を合わせることで、いつでもどこでも「同じ穴」に入れるというところだ。

例えば、そこに「0点の答案」なんかを隠すこともできるのだ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080904/169565/
<「のび太くんがかわいそう」――福田首相の辞任惜しむ中国>

答案用紙を隠そうと「どこでもホール」で探した穴だったが、そのうち巨大な洞窟を探し当ててしまった。ふくだ、いや、のび太はそこに「子供の国」をつくろうと計画する。しかし、国のことは「出来杉」に丸投げ、予想通り「秩序を乱そうとするジャイアン」がいたので「ロボ警察」を導入。のび太自らが署長となって国の治安を護るという。

のび太署長とロボ警官によって国の治安は安定するが、のび太はここにきて独裁政治に切り替える。ロボ警官の戦闘力で脅しながらスネ夫、出来杉、ドラえもんなどに邪魔くさい仕事を押し付け、自分の担当は「昼寝」としてしまう。その専横は「のび太国」(国旗は真ん中に“の”)唯一の女性国民である「しずかちゃん」にも容赦なかった。

鬱積された「のび太国」国民の不満は地震と共に爆発する。天災&クーデター。「のび太国」は崩壊の憂い目を見る。そのショックから「0点」の答案まで持ち帰ってしまい、「のび太国前首相」はママに怒られてしまうのであった。

<「(福田首相のおかげで)せっかく日中関係が良くなったのに、辞任するのは残念」。北京のタクシードライバーは、そうぽつりとつぶやいた。>

大阪のタクシードライバーは、燃料費高騰や規制緩和からの労働条件の悪化を訴えて抗議集会を開いていたが、なんの、どっこい、支那人からは絶大なる人気者である。

「2」へ

■2008/09/05 (金) ガチコメ的「ふく田のクセに生意気だぞ!」2

なぜ、こんなに「愛されている」のか、もうちょっと記事を読んでみよう。

<日本の政治家が靖国神社に参拝する複雑な背景や、日本国内でも分祀論など様々な議論があることについて、中国の普通の市民はほとんど知らない。「A級戦犯を祀る神社に首相が参拝するのは許せない」「中国が参拝中止を求めているのに、それでも行くのはけしからん」など、感情的にとらえるケースが大部分だ。
このため、参拝を強行した小泉元首相の「心の問題」という説明は、一般市民には理解不能だった。安倍晋三前首相の「行くとも行かないとも言わない」という“あいまい戦術”も、やはり釈然としない。それだけに、福田首相の「相手の嫌がることをあえてする必要はない」という発言はわかりやすく、市民たちの心をとらえた。>

なるほど。

日本国民の気持ち・心ではなく、支那人民の心を鷲掴みであったということか。いや、たしかにそれは事実。「日本人の心」などふふんというレベルにある。さすがである。

そして、やはり福田は「支那通」であったということだ。「情報弱者」どころか「情報封殺」の支那人民には、説明も説得も不毛であると既知であったわけだ。言うまでもなく、福田政権とは支那人民にわかりやすい発言、支那人民のほうを向いた国際外交、支那人民のための政治であった。もちろん、そこには福田本人の「英霊?戦犯なんかに参拝してどうするんですか?ふふん♪」という「主観的」価値観からなる罰当たりも加味され、その結果、「相手の嫌がることはしないでショ?参拝なんかするはずないでしょ?」となるわけだ。そりゃ、たしかに「あなたとは違うんです!」である。

「3」へ

■2008/09/05 (金) ガチコメ的「ふく田のクセに生意気だぞ!」3

更に、だ。

<首相就任直後、中国のネット上でついたあだ名は「のび太」。中国でも人気の日本漫画『ドラえもん』の中国語版では、主人公である「野比のび太」の名前が「野比康夫」になっており、首相と同名であることにちなんだものだ。メガネをかけて何となく頼りない雰囲気も、イメージにぴったり合ったようだ。>

「支那人からの福田に対するイメージ=のび太」ということ。だから「人気があった」とする論拠。これは明らかに「小日本」に対する願望である。「小日本はこうでなければならん」ということだ。そのイメージがピタリとはまったのが福田だっただけだ。

堂々と胸を張り、言うべきを言い、毅然と国益を主張する日本国など、支那人民は大嫌いであろう。「臆病で、オドオドして、大中華様の顔色を見ながら揉み手する、ケチで腹黒い属国」が小日本の「理想形態」である。それを、見事なまでに体現したのが、我らが福田総理大臣、その人であり、媚中とされる政治屋、金しか見えない財界の連中であった。

勉強もダメ、スポーツもダメ、ジャイアンにはもちろん、スネ夫にも勝てない。なにをやってもビリで、目の前に現れた壁は、すべからくドラえもん頼りというイメージの「のび太像」が「小日本」であれば支那人民はご機嫌なのだ。

福田辞任を受けて支那人民はいう。

<「のび太くんがかわいそう」「ドラえもんは助けに来なかったのか」>

ええと、つまり、

「人気がある」×
「馬鹿にされている」○

で、よろしい。

「4」へ

■2008/09/05 (金) ガチコメ的「ふく田のクセに生意気だぞ!」4

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この記事はまだ続く。

<「首相の地位にある人は、極端な嫌中でも親中でも弊害がある。しかし実務レベルで中身のある交渉を進めるという意味では、嫌中よりは親中の方がいい」8月初めの内閣改造直後、北京を訪れた日本の経済官庁の幹部はそんな本音を吐露していた。>

「日経ビジネス」のこの記者は「日本にとって」どこが有益だったのかわからない「対中外交」において一定の評価はできるとしながら、「餃子問題」などにも触れてみせる。で、やはり結論は「最大の貿易相手国」であるから「議論ができる雰囲気が大切」だと言い、上記の「交渉を前提とした意味では嫌中より親中」を導き出してもっともらしく言う。

酷い解釈である。この「経済官庁の幹部」とは誰だか知らんが、それが「本音」だとすれば、まったくナンセンスであると思う。どれほどのエリートか知らんが、本当に世間知らずの薄ら呆けた人生を送っているのだと想像に足る。

「日経ビジネス」というからには「ビジネス」に関する記事もあるだろうに。そこには様々な「交渉ノウハウ」を紹介してもいるだろう。日本国内で日本人相手にする「商売」であっても「交渉」の際は既得損益を問う前に「議論の雰囲気を良くする」ことが前提であると書くのか?その場合の「雰囲気を良くする」という意味は「相手の機嫌を損ねない」ことだと書くのか?そんな「餓鬼でもわかること」を難しそうに書いても仕方がない。

「5」へ

■2008/09/05 (金) ガチコメ的「ふく田のクセに生意気だぞ!」5

私ならば――――

支那の日本外交を、あえてビジネスに例えるならば、それは「クレーマーの処理」に近い「交渉術」をお勧めする。恫喝し、金品を要求するクレーマー。無理難題を押し付け、手前勝手な価値観を相手にも要求する傲慢さ、論理的飛躍、あるいは歪曲捏造に対する「毅然さ」をもって交渉することを「前提」とする。

必ず、相手よりも有利な環境を考慮し、最悪の場合を想定する。相手の「出方」を予想し、対応策を練り込んでおく。仲間に周知させ、不慮の事態にも備える。

この「経済官庁の幹部」の「本音」とは、まるで「クレーマーに善意を持って接する」という愚行に思えるのだ。いや、ずばり言うと、だ。

こいつら「だけ」にとっては「上客」なのであろう。つまり、(儲け話としては)日本の普通の国民には「何ら関係のない話」なのである。というか、むしろ、その弊害のほうが深刻であることはもう、論を俟たない。

「安く買える」という「庶民の味方」をアピールしながら「危険な支那製品」を断続的に仕入れている企業、それを推奨する政府、喧伝するマスメディアなどは、自分たち「だけ」が儲かるからしているに過ぎない。騙されている(いた)のだ。我々は。

「6」へ

■2008/09/05 (金) ガチコメ的「ふく田のクセに生意気だぞ!」6

そして、その舵取りをしてきた総理大臣が辞任した。だから慌てているだけだ。次の舵取り役も、どうか、今までのように「儲けさせて」くださいと、もしくは、現在の既得損益を脅かさないでくださいと懇願しているだけの話である。ンなもん、知ったことか。

<外交交渉は、相手国の国民感情を抜きには進展しない。次期首相にとっても中国との関係は、大きな外交課題だ。中国の一般市民の対日感情好転という福田首相のほとんど唯一と言ってもいいかもしれない成果から、学ぶところがあるかもしれない。>

と、この「北京支局長」は締め括る。

なんのことはない。朝日新聞の焼き直しである。

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さて――――

支那人民に「大人気」の「福田のび太」であるが、最後に「のび太」の名誉のために書いておこう。「のび太」はな、

22世紀の射撃ゲーム「ウエスタンゲーム」で世界最高得点の3万点を3回出した天才である。そして「実際の撃ち合いなら、臆病なキミは逃げ出すから意味がない」とドラえもんに言われた「のび太」は、1880年代の西部にタイムマシンで登場する。

モルグシティで暴れまわる無法者30人以上を前に、「のび太」はこう決意する。

「町の平和を護るために。正義を護るために。僕は戦う!!」

ラストはドラミちゃんのセリフだった。

「モルグシティのならず者をひとりで倒した伝説のガンマン・・・のび太さんのことよ」

売国チンパンと同列に扱うでない。世界の子供たちの夢を壊すでない。

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